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【新型コロナ対策“最前線”】ダイキン工業のストリーマ技術、新型コロナウイルス変異株の不活化に効果

 空調機器大手のダイキン工業は13日、独自の空気浄化技術「ストリーマ技術」が新型コロナウイルスの変異株4種類に対する不活化効果を持つことを確認したと発表した。大阪大学微生物病研究所感染機構研究部門ウイルス感染制御分野の塩田達雄教授、佐々木正大助教と共同で実証した。ストリーマを4時間照射すると、アルファ株、ベータ株、ガンマ株が99.9%以上、デルタ株が99.8%それぞれ不活化したという。

ストリーマ放電

 ストリーマ技術は2004年に同社が実用化したプラズマ放電の一種であるストリーマ放電により有害物質を酸化分解する技術。それまで困難とされていた「高速電子」を安定的に発生させるストリーマ放電は、一般的なプラズマ放電(グロー放電)と比べ、強力な酸化分解力が得られるため、ニオイや菌類・室内汚染物質のホルムアルデヒドなどに対し持続的な抑制効果があるという。同社はこれまでウイルスでは鳥インフルエンザウイルス(A型H5N1)やRSウイルス、マウスノロウイルス、細菌では大腸菌や緑膿菌、アレル物質ではスギ花粉やカビ・ダニのフンや死骸など60種類以上を公的機関で実証してきた。

 今回の実証試験では新型コロナウイルス変異株4種類のウイルス液にストリーマを照射。1、2、4時間後にウイルス液を回収し、ウイルス価を測定した。ストリーマを照射してから4時間後のウイルスは自然減衰と比べて、アルファ株、ベータ株、ガンマ株が99.9%以上、デルタ株が99.8%それぞれ不活化したことを確認したとしている。


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