自担の舞台「birdland」を見てきた

舞台って余韻のやり場がない。ライブもミュージカルも曲を見るなり、動画を見るなりすれば高揚感をキープできるんだけど、舞台ってなかなか難しい。あのシーン、あのセリフが、という記憶が激情をでた寸前からどこかに飛んでいく。

だから私は久しぶりにnoteを書いている。もうすでに記憶が薄いけれど、なんとか見に行った痕跡を残そう。

感想

上田くんの演じるポールは、クソ男とかクズとかいう表現をされるような人だった。喜怒哀楽の激しい人で突然起こり出したり、具合が悪くなったりする。ベラベラと失礼な嘘を話したり、他人の気持ちがよくわかっていないような態度を取る。私は女の子だけに向ける、あの甘い甘い声が大好きだった。頭を撫でながら愛おしむように話す、彼は愛していたんだろうか。それとも目の前の彼女に関心を向けられたかっただけだろうか。

PARCO劇場について

すごく小さな箱だった。運よく席が5列目くらいだったこともあるけれど、かなり近い。それに舞台自体が低いので最後列でも近く感じると思う。5列目だとちょうど役者さんと同じ目線になるので余計怖い。
私は自担が近づくと逃げたくなるタイプで、とても困った。ちなみに亀梨くんのソロライブに行った時には、かなり良席を当ててしまい、メインステージがめちゃくちゃ近くて「近づかないで!」と泣き叫んで同行者に引かれたことがある。
今はコロナ感染防止のため劇場内での会話は禁止なので、近くて怖いんだが声を抑えるのに必死だった。だんだん慣れてくるけど。。。

自担について

私は舞台、ミュージカルが大好きでジャニーズ関係なくよく観に行くんだけれど、上田くんはますます舞台人になってきたなあという印象を持った。決して上から目線で言いたいわけじゃないんだけれど、そろそろ「ただのジャニーズがやる舞台」では無くなってきている。SHOCKで光一先輩にたくさん指導してもらったんのもあると思う。
上田くんはどんな仕事も頑張る人だし、彼の真面目で全身全霊をかけたお仕事が評価されて来たのも知っている。でも、なんかそうじゃなくて、例えば半年の稽古の努力だけで完成されている2時間半ではなかった。経験と舞台の感触とライブとは全く別物の空間に自分を置く違和感を一切感じていないような、そんな堂々とした上田くんに見えた。

こんなことを言っては失礼だけど、たまにいる「集客目的のアイドル」の演技を見ていると私の共感性羞恥が妙に仕事をし始めることがよくある。でも、上田くんはもう舞台人なんだな、という気持ちになった。この人、すごいな…とシンプルに引き込まれてしまうような、彼がアイドルだということをロビーに置いてこれるような。

余談

PARCOの階段を降りながら「あーこれもう1回見たいな」と私が言ったら、同行者が「不謹慎かもしれないけど、マジでBANDAGEが浮かんでしまった」と言っていた。なんで不謹慎なんだよ、という言葉は飲み込みながら「確かにどっちもクズだね」と返した。6人中2人がクズ役にピッタリハマるなんて、なんて素敵なグループなんだ。

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