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もう行かない!?サモエドカフェ アル 京都河原町店を本音レビュー

皆さん、今日も一日お疲れさまです。
この度はこの記事をご覧いただきありがとうございます。

本日は、京都河原町にあるサモエドカフェについて本音でレビューしていきたいと思います!

結論から言いますと、犬が好き!動物が好き!という方にはおすすめできないカフェというのが正直な感想です。
このカフェを見つけた時は、Googleサイトでの評価が星4.0と高く、話題性もあったため期待していたのですが、実際に行ってみると想像とは少し違いました

ここからは、実際にお店に行って見たこと、体験したことを中心に本音レビューをしていきます。ぜひ最後までご覧ください!


①カフェの詳細

店名:サモエドカフェ AL(アル)京都河原町店
場所:〒604-8027 京都府京都市中京区蛸薬師上ル塩屋町327 三條サクラヤビル 8F
営業時間:10時〜20時
料金:平日2,200円 土日祝2,600円(事前予約)
   平日2,600円 土日祝3,000円(当日券)
   平日20,000円  土日祝26,000円(貸切)
   お散歩(30分)3,000円
   犬用おやつ   100円(1人1回まで)
   犬とチェキ撮影 500円

公式ホームページより引用:https://samoyed.jp

②場所について

『サモエドカフェアル』は、観光客が多く集まる京都河原町駅から歩いて約5分のところにあるビルの8階に位置しています。
京都に行ったことがある方は分かると思いますが、本当に人通りが多く混雑しているエリアです。他府県からの観光客はもちろん、外国人の方も多く、様々な言語が飛び交っています。

そのため、「こんなところで犬が暮らせるの?」と不思議に感じる人も多いはず。私もすごく疑問に思いました。

ご存じの方もいるかもしれませんが、サモエドという犬種はロシアのシベリアに住むサモエド族とともに暮らしてきた狩猟犬で、体高50~60㎝、体重20~30㎏の大型犬です。

この大型犬が複数匹で45坪程度の1室で暮らすわけです。犬が暮らすことが不可能とまでは言いませんが、本当に犬のことを想うなら最適な場所ではないと思います。

カフェを経営する上で立地の問題はとても重要ですし、できるだけ人が多く集まる地に店を構えたい気持ちも分かります。しかし、一般的なカフェではなく、動物を主体として運営するカフェなのであれば、犬にとって居心地の良いカフェにすることが最優先なのではないでしょうか。

サモエドはとても可愛いく出会うことが少ない犬種なので、場所が少し繁華街から離れていても行きたい人はいると思いますし、実際に私も場所より内容に惹かれてこのカフェに行きました。
運営側には犬たちにとって心地の良い空間を優先して欲しいです。

②飲食物の提供

カフェを名乗っていますが、飲食物は一切提供されません。店の前によくある一般的な自動販売機が置いてあり、必要であれば飲み物を購入できるようになっています。
そのため、「サモエドカフェ」というより「飲み物持ち込み可能なサモエドと触れ合えるスペース」が正しいです。メニューなんてものはありません。唯一あるとすれば犬用のおやつだけですから、間違えてもお茶しに行こう🎶とか思わないでくださいね。

③仕組み・雰囲気について

まず、建物の8階にエレベーターであがります。
8階についたら用意されている白いスリッパに履き替えます。この時、靴をしまう場所がないので、お気に入りの靴などは履いて行かない方が良いと思います。万が一汚されても責任が取れません。多くの人が靴を無造作に置いている感じでした。

スリッパに履き替えたら、荷物を棚に置いてから待機するスペースで前の部の方たちが終わるのを少し待ちます。私が嫌だなと思ったのがこの荷物を置くスペースです。犬に触れ合うため、必要最低限のもの以外はそこにしまうように指示されます。しかし、この棚には鍵や扉などはなく常に荷物が丸見えの状態です。犬と触れ合う間は棚の前を通る人が少ないとはいえ、やはり自分の物が盗られないかとても不安になります。日本は治安がいいから大丈夫!などで済まされる問題ではないですよね。荷物の盗難にあった場合、誰も責任は取れません。荷物から離れる時間が長いわけですから、鍵付きのロッカーなどにして欲しかったなと思います。

話を戻しますが、前の部が終われば柵で囲われた触れ合いスペースに入場できます。入場すると説明書のようなものが渡され、注意事項を聞きます。この工程が終われば準備は完了です。約1時間の触れ合いタイムが始まります。

お店の雰囲気自体は悪くないと思います。お店のスタッフの方も愛想良く接してくださいますし、犬の名前を教えてくれたり、どんな子たちなのか詳しく説明してくださります。30分経ったら1人1回おやつの入ったガチャガチャを回すことができます。基本的に犬は自分から寄ってこないのでおやつの時間になるとようやく触れ合える感じでした。その後、写真を撮ったり触れ合ったりして終了になります。

④犬の状態、しつけなど

結論から言うと、犬にとってはあまり良くない状態だと思います。

良くない点は以下の5つ

  • 生後2〜3ヶ月の子犬が働かされている

  • 犬の休憩時間が少ない

  • 犬の動けるスペースが狭い

  • しつけが行き届いていない

  • エサの管理がなってない

人が1時間ごとに入れ替わり犬にとって大きなストレスになるにも関わらず、このような配慮ができていないのは非常に残念でした。

私が行った時間は犬が全部で6匹いました。身体は大きいですが、まだ生後2〜3ヶ月ほどの子が多かったです。生後2〜3ヶ月ってまだまだ赤ちゃんですよね。そんな年齢でも親元を離れてカフェで何時間も働かされていました

また、公式Instagramの説明では「犬は1時間の交代制」とあり、10時〜14時の4時間と15時〜20時の5時間の営業となっているので、間の1時間は休憩しているようです。ですが、前半の部と後半の部で犬たちが別の犬たちに入れ替わるわけではなさそうでした。なので1時間休憩の9時間労働ですね。たったの1時間しか休憩できずに、次々とくる知らない人たちの相手をさせられる犬の気持ちも少しは考えてあげて欲しいです。

しかも、犬の動けるスペースが広ければ良いのですが、全く広くありません。ビルの1室でやっているので、全体は45坪くらいの広さで、犬が動けるようになっているスペースはその3分の2くらいです。もっと狭いかもしれません。その広さに大型犬5〜6匹が何時間も閉じ込められている状態です。もちろん、お散歩の時間はありますが、室内にいる時間が圧倒的に長いので室内での居心地をもう少し考えてあげて欲しいです。今はまだ2〜3ヶ月の子犬なので大きさ的には大丈夫かもしれませんが、この子たちが成長したらどうするのでしょうか。もっと大きくなったらさすがに窮屈すぎると思います。

そして、非常に深刻なのがしつけとエサの管理です。犬はまだ子犬なので通常であれば母犬と一緒にいる時期です。そんな時に母犬から引き離されれば、スタッフの方たちを母親代わりに接するしかありませんよね。そのため、私たちのような客が近づいても全く素通りして、母親代わりのスタッフの方を追いかけまわしています。ですが、そうなると犬カフェの営業が成り立たないので、スタッフの方はエサを片手に自分に近寄ってくる犬たちを客の前まで誘導します。なので、私たち客はその数秒間で触れ合うしかありません。店側としても客が犬と触れ合える時間をできるだけ増やそうとするので、エサをあげる→触れ合うをただひたすら繰り返しています。これは犬にとって非常に良くない行為です。というのも、どの犬にどれだけのエサを与えているか正確に把握しているようには到底見えませんでしたし、事実、エサの配分は犬によってすごく差がありました。1時間滞在しただけなので断言はできませんが、あのペースで毎時間エサやりをしているのであれば、エサの過剰摂取や歯への影響も十分に考えられます

犬は何も悪くないですが、しつけされていないので、スタッフの前でお座りすればエサが貰える!と思っていますし、スタッフもエサさえ渡せば客の前に誘導できるのでこの体制を崩すことはできないようでした。本当にこれで良いのでしょうか。客との一時的な交流をするために犬たちの大事な身体がどんどん犠牲になっていくこの状況を運営側は何も思わないのでしょうか。私はこのエサ問題がサモエドカフェにおける1番の問題点だと感じました。

この解決策として必要となってくるのはやはり犬へのしつけです。犬へのしつけは犬を人間の都合で縛り付けるものではなく、犬が健康で安全に暮らせるために必要なものです。お手やお代わりをさせて、ある種の芸として扱われるものではありません。犬と人間が意思疎通をとる上で必要になるものです。子犬だからといってしつけがなっていないことは許されることではありません。しつけができてないなら、店に出すべきではないのです。運営側にはそのことよく分かって欲しいです。犬カフェの看板犬として働かせるのであれば尚更です。どうか犬たちのエサとおやつの量は徹底的に管理し、健康で寿命を全うできるようにして欲しいです。

⑤最後に

最近はSNSが普及し、出かける時にはInstagramで映える写真が撮れることを目当てに行き先を決める人が増えました。このサモエドカフェもその1つとして選ばれることが多いのではないかと思います。「犬と触れ合うこと」を目的としてくる人ももちろんいると思いますが、「犬と写真を撮ること」「犬をSNSにあげること」を目的にくる人もいるはずです。そうなると訪れるすべての人が犬のことを1番に考えているわけではないのです。このような状況に置かれた時、犬を守ってあげられるのは運営だけです。その運営がこのような杜撰な管理で良いのでしょうか。犬たちはやりたくもない人間のビジネスに巻き込まれて、人間の都合だけで動かされています。このような犬の気持ちを考えたことがあるのでしょうか。
また、犬が高齢になって働けなくなったら?もしもカフェが潰れたら?犬はどうなるの?というような疑問点もたくさんあります。運営側は犬が最期を迎えるまで誠意を持って、最善の行動をとって欲しいなと思います。

すごく長くなりましたが、とにかくこのサモエドカフェは犬好きほどおすすめしません。犬の気持ちを考えてしまう人ほどおすすめできません。私はサモエドカフェに行ってすごく悲しい気持ちになりました。また、このような悪徳なビジネスにお金を払って便乗する形になってしまったことにすごく反省しています。どうかこのような事態が解決して、罪悪感なくサモエドたちを見れる日がくることを願っています。

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