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私だって転生したい!(5)|「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」

「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」は、ラノベ作家を目指す少女・きぃちゃんと、その友人の日常を描いたゆるゆる物語である!!

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●きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。

●桃ちゃん:いい子。

●青ちゃん:不思議ちゃん。

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前回までのあらすじ:「異世界転生ものに挑戦しようと思う!」ときぃちゃん。「どんな職業の人が転生すると面白くなるだろう?」と頭をひねる3人だが……!

※前回はこちら!



 職業……職業……どんな職業の人が転生すると面白くなるかなぁ……。

 あー……うー……きたきたぁ!ラノベの神、降臨!!

 おー!

 指圧師ってどうかね、指圧師!

 指圧……マッサージをする人ってこと?

 そうそう!青ちゃん、どう思う?

 グー。

 おーっ!青ちゃんが親指立ててる!それで、どんなお話になるの?

 んー……転生後、なんだかんだあって指圧の技術が認められる。そしてマッサージ店を開業するところから本編が始まるって感じかな。

 ふむふむ。

 指圧の技術はバッチリ!でも、なにしろ異世界だからね。苦労は絶えないわけよ。

 苦労?

 例えば……スライムがやって来てさ、「えっ……えっ!?どこを揉めと!?」とか。

 間違いなく戸惑うね、それ。あんまり力をこめると、なんかぶしゃってなりそうだし……。

 あるいは、オークが来てね。筋肉がぶ厚すぎてなかなか凝りがほぐれなかったり。

 確かに堅そう。

 しまいにはドラゴンまで来て、「おっ、お客さん!気持ちいいからって火吹くのは止めてぇー!燃える!!」なんて。

 面白―い!

 とまぁ、そんな感じでいろんなお客さんがやって来て……彼らの悩みを聞いたり、そこからちょっとしたトラブルを解決したりしていく話かな。

 マンネリを防ぐために、時々イベントを挟むのがいいと思う。

 イベント?

 国一番の指圧師を決める大会に参加するとか。

 なーる!いいね、それ!苦心の末、主人公は優勝するわけだね。で、王様から国家指圧師の称号を与えられ、さらに、王宮に仕えてほしいと依頼を受ける。

 おー!

 しかし主人公は爽やかに微笑んで、「とても名誉なことですけど……この親指はみんなの笑顔のために使いたいので」とサムズアップ。

 アハッ!主人公っぽーい!

 「それ以来、主人公のマッサージ店に、ちょいちょい王様がお忍びでやって来るようになった」って展開だと私の好み。

 その案、いただき!

 こうやって考えてみると、指圧師さんってすごいねぇ。異世界でも大活躍だ!

 本当になぁ!……ん。待てよ……バトル展開にもっていくのもアリだな。

 バトル!?

 うん、つまり……暴力がすべてを支配する世界。善良なる人びとは悪に怯えて暮らしていた。主人公は意を決する。彼に必要なのは、悪を打ち破る力である。やがて、指圧師ならではの知識に、異世界の魔術を組み合わせることで……暗殺拳が完成!それは、秘孔を突くことで人体を内部から破壊する恐ろしい拳法であった!!

 ……敵が「ひでぶっ!!」って言いながら破裂する拳法じゃないよね?

 イエース!よくわかったね。

 誰だってわかるよ!それ、バトルマンガの金字塔だよ!!最早古典といっても過言ではない名作だよ!!

 アハハ、冗談だよ。やっぱ、パクリはいけないね。

 パクリすぎてて、最早パクリにすらなってないよ……。

 えっ?ってことは逆にアリ?

 ナシだよ!!


転生者「オレはもう死んでいる!!」

明日も見逃すな!!(毎日更新中)


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