『ビキニとプロポーズ』前編(R18)(改訂)


大変失礼いたしました。<(_ _)>

『ビキニとプロポーズ』前編(R18)ですが……
推敲後のではなく、推敲前のものを投稿していました。
大変申し訳ありません。

今回、改めて修正したものも、併せてお目にかけます。

『ビキニとプロポーズ』前編(R18) 白黒堂瑞為

滅多にない二人揃っての休暇。
恋人と二人で海にやってきた大谷忠茂は、ある決意を胸に思いを巡らせていた。

「忠くん」
物思いにふけりつつ黙々とテントハウスを組み立てている忠茂に、白井真里が声をかけてきた。
持ち前の明るさに加え背後の陽光も手伝って、輝いて見える恋人の顔をまぶしそうに見やりながら
「泳いできたのか?」
と、問いかけた。
しごく当たり前な答えが予想できる問いであり、にっ、と微笑んだ真里の答えも
「うん」
であった。
「ねえ、泳がないの?」
ビキニに包まれた豊かな肢体が、海水で光っている。 準備体操のあと、さっさと泳いできたわけである。
その間に、忠茂の方はくつろぐ準備として、ビーチマットに椅子、そしてクーラーボックスを並べていたのだからそつがない。

すこし栗色かかったショートボブをオールバックふうにして水を拭き取った真里は、忠茂が用意していた折りたたみ式のチェアに腰掛けた。
「マリたんも、もう少し落ち着きゃなあ」
「忠くんがオジンなの!」
「なにおこのやろー」
遠慮のない間柄の二人は、職場でも似たような様子である。 だから、二人の関係は職場でバレていないのだ。

いつもは白衣に包まれた見慣れた身体も、やはり扇情的な水着だと趣が違う。 ましてや、真里のボディは『豊か』とカギカッコつきで称される程のものである。 ほとんどプライベートビーチも同然なここは、ほかの海水浴場からも遠く、辺りに人影はない。

真里が小首を傾げつつ手を差し伸べて
「泳ごうよ?」
と誘うと、忠盛はにんまりと意味深に微笑みつつ
「おぼれようかと思ってな」
といった。
「は?」
妙なことを口走る恋人に、真里は怪訝な表情で首を傾げた。
「おぼれる宣言てどういうギャグ?」
それには答えず、真里に近寄り手首をつかんだ忠茂は、顔を寄せた。
「あ……」
いつものことだが、顔の割に丁寧なキスだ。 整髪料も滅多につけない髪と、徹夜明けと間違われそうな無精ひげ。 なのに、力の入れ方が絶妙で、上下で上唇を挟んだり、唇に唇をかぶせたり……。
「ん……んっ……」
剃り残しとも見える無精ひげが、真里の柔らかな唇をちくちくと刺激する。 決して不快ではないのだが、それでも
(もっとデリカシーが欲しいな……)
そう思う真里なのである。
しかし、彼の舌で歯をなぞられるとポーっとなってしまう。
「忠くん……」
二人だけの時のニックネームで呼び、その胸の中へと倒れ込もうとする真里。 だが次の瞬間
「え?」
真里は、いきなり抱き上げられていた。 そしてビーチマットの上へ移動させられる。
「え? え?」
あれよあれよという間に脚を拡げさせられていたのだ。

忠茂と真里は、昨日今日の付き合いではない。 職場の同僚にこそ内緒にしているが、二人の関係は行くところまで行っているのである。
だが、それでもこんな展開ははじめてだった。
縄や手錠が見当たらないので、SM行為に及ぼうというのではないようだ。 そこは安心した真里である。
だが、ホッとするのもつかの間、忠茂は顔を真里の健康そうな白い太腿の間へと……
「あ! あ……やだ……」
まだそこは、申し訳程度な面積の布に覆われていたが、今のキスで火照ってきたところのガードとしてはいかにも頼りない。
驚いて抵抗する間もない真里の股間の布をずらし、肌を露わにする。
「いやっ!」
と身をよじるが、その時すでに忠茂の顔は中心部に密着せんばかりで、その抵抗は抵抗にならない。
そして、上唇を菱型の上にある突起へと軽くあてがい、下方から花びらを刷毛で履くように……
「あ、ああ……そんな……こと……」
もう真里の声は上ずってきた。 いきなりこんな激しい愛撫をされるのは初めてなのだ。
舌先が、花びらと雌しべをチョンチョンと断続的に突っつく。
「いや……だめ……そんなに……」
『いや』といいながら逃れようとはしない。 快美感とともに奥から蜜が湧き、溢れてくるのだ。
一旦離れた忠茂は、太腿に手を這わせつつ、顔を横にして再び急所へと迫った。
「あ!」
唇で器用に二枚の花びらを咥え、隙間に舌を潜りこませて、ハーモニカを吹くように、しかし上下に滑らせていく。
「ああっ! も、もう限界……ほ、欲しいの……」
だが、彼の唇は執拗に真里の泉を攻め続ける。 外に漏れ出さないものの、内側はじゅん、と潤っているのが真里をもっと感じさせていくのだ。
「あ、ああん……いじわる……っ!」
軽くイッたらしく、ハァハァという息遣いが混じり、忠茂も顔を離した。
(ああっ……きてえ……!)
心のなかで叫んだ真里。
しかし、忠茂はにやりと笑って
「まだまだ……今までのは序の口だぞ?」
今度は真里の両腿を分けたまま、両腕でがっしりと抱えこみ、その力強さとは裏腹に、中心部へはまるで羽根が触れるように細やかなキスを贈っていった。
「いやあん! もう許してぇ!」
これ以上続けられるとどうにかなってしまいそうだった。 それでなくても、二人きりで、更にはきわどい水着姿なのだ。
それに……
「さっきから気になってたんだが」
股間から、忠茂の声がする。
「すっごく舐めやすいな? もしかして、全部処理したのか?」
「ああん……いや……みちゃダメ……」
処理が施され、際どいところまですべすべなのだ。 いくら恋人に、とはいえ、そんなに間近で見られていると羞恥心に襲われる。
「これからのは見ないとやりづらいんだ」
言うか早いか、ふくらんできた花弁を押しのけるように勃ってきた肉芽へと舌を這わせる。 そして舌先が包皮の間へともぐりこみ、芽をさらに育てるようにまわりをなぞりだした。
「ふぎゅうっ!?」
ときに優しく、そしてときには強く……。
時間の感覚がなくなった真里も、かろうじてそれなりの時間経過を感じてはいる。 だが、ずっと口での愛撫を続けられ、切羽詰まってはガス抜きのように、断続的で軽微な絶頂に似た感じをなんどもなんども味あわされているのに……しかし、真里の本当に望むものはまだ与えられていない。 その渇望感が真里のおんなを更にあらわにしていくのだった。

続く


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