『ビキニとプロポーズ』後編(R18)

「も、もう!」
欲しい!とはまだ口に出せない。 しかし、真里の肉体は既に何度もそう叫んでいるかのようだった。
そして、それをよそに忠茂の、口唇での愛撫は更に続いた。

ふくらんだ左右の花びらを、交互に上下に挟むようにして、プシッ、と引っ張る。
「いっ、いいい……」
今度は押し当てた唇で上下に開き、中で舌先を震わせる。
「そっ、そこ、ひぃいの! いひぃ……」
そして、完全にふくらんだ雌しべをちゅうっ!と音を立てて吸い上げると
「いっ!? いいいいい――!」
と真里は絶頂に達した。

普通、こういう愛撫は指も交えるのだが、大部分を口唇と舌とで行っていた忠茂。 職業柄、指をプライベートで酷使しないようにしている彼だからである。
「た、忠……くん……どうし……て?」
息も絶え絶えに真里が訴えた。
「溺れるっていっただろ?」
それは確かに言った。
「え?」
「マリたんに……さ?」
そこまではまだ告げていなかった。
『真里におぼれる』
ということだったのである。

それを聞いて、顔をどころか全身を真っ赤にする真里である。

忠茂の股間は水泳パンツを押し上げて膨らんでいる。
このためにビキニパンツは控えたのだ。 布が引っかかり、放出してしまいかねない。
(……落ち着け……今日こそキめるんだからな……)
自分に言い聞かせながら、臨戦態勢のものをなだめつつ、ゆっくりと全裸になった忠重は、その間に蜜を垂れさせていた真里の太腿へと愛撫の手を向けた。
「もう! もう! いれてえ!」
メトロノームのように、右と左の太腿の間を往復する男の口に、真里はもはや理性を保てなかった。
「真里……」
忠茂も、もう待つつもりはない。
なおもあふれた蜜の中心地にあてがって、引き締まったヒップを抱えた。
「あ――っ! あうっ! いいっ!」
プライベートビーチに真里の喘ぎがこだました。
「うっ……」
首尾よく少ピークを何度も与えたおかげで逆に、締めつけが厳しくなるとは少々計算違いだったがそれでもなんとかこらえて、無限大の記号の動きでグラインドとピストンをおくっていく。
「あっ、いっ、いっ……だっ、だめえ!」
まとわりつき、把握する粘膜が、忠茂をますます漲(みなぎ)らせる。 おかげで今は小康状態で真里を責め立てられる。
「あっ!?」
ビキニの薄い生地を持ち上げんばかりに尖ってきていた真里の豊満なバストの頂点を、水着の上から吸い上げられ、真里は再び絶頂に達した。
「――――!」
声にならぬ絶叫をあげ、忠茂を二重に絞めつける……脚と、柔奥とで。
「うっ!」
先端にぷよぷよ、ぬるぬると巻き付く肉の中へ、忠茂は放出し、真里は三たび絶頂に達し、そして大声を上げた。
「ああ――っ!!!」

腰で抱き合ったまま、立つようにして半腰になった二人は、そのまま、少しの間、放心していた。

まだ放心している彼女に深くキスをしてささやく忠茂。
「まり…………愛してる」
じわじわと内側から流れでてくる液が、真里を正気に引き戻した。
「ああー! なかで出したあ~!」
そう叫び、逃れようとする……そんなムードをちっとも解さない恋人に、なおも忠茂は言った。
「結婚しよう」
そう囁き、目をじっと見つめる。

「……卑怯だよ……こんなことして……」
「卑怯な男なんだ、オレって……」

「……これじゃ『うん』っていうしかないじゃん……」
「『はい』でもいいんだぞ?」
また中で元気を取り戻して腰をうねらせる。
「はいい! 結婚しますう! するぅ!」
「いい子だ、愛してる……」

ふたたび放出した後、とろけた顔の真里の口を吸い、端からこぼれたよだれを舌で拭き取って、そして囁いた。
「いい家庭、作ろうな……みんなからも祝福してもらおう」
「……うん……」

終り


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