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【企画会議】考えてみよう!|「いっしょにとれーにんぐ」シリーズ+「あにトレ!」シリーズ(5)

鬼軍曹「ワンモアセット!!」


 本記事は、「ビリーズブートキャンプの萌えアニメ版」とでも形容すべき異色のアニメ「いっしょに」シリーズ及び「あにトレ!」シリーズを徹底研究する特集の……最終回(全5回)である!


<特集全体の目次>


第1回:「いっしょにとれーにんぐ」の研究

第2回:「いっしょにすりーぴんぐ」の研究

第3回:「いっしょにとれーにんぐ 026(おふろ)」の研究 + 「いっしょに」シリーズ3作の整理

第4回:「あにトレ!」シリーズの研究 + 「いっしょに」シリーズ3作&「あにトレ!」シリーズの整理

第5回(本記事):今後どのようなコンテンツがあり得るのか?


第1回からご覧になることをオススメします★


 早速本編に行こう!

鬼軍曹「ツーモアセット!!」


今後どのようなコンテンツがあり得るのか?





登場人物紹介

・清水:マスター・オブ・アニメ。年100作以上のアニメを見続けて20余年。最も好きな声優は沢城みゆきさん

・三葉:清水とは中学からの友人。メーカーや小売店、代理店などに対してマーケティングサービスを提供する専門会社のファウンダー、現代表。

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企画会議、開始★





案1

三葉「それではまいりましょう!」

清水「よろしくお願いします」

三葉今回の趣旨は、上述の『一見、実用的な○○動画だが……実際には○○というシチュエーションを楽しむ萌えアニメ♥』に該当するコンテンツを考えようということでして

清水「ふむ」

三葉「早速ですが、第1案は……これ!」

三葉「いかがでしょう?」

清水「ほぉ」

三葉「ご説明しましょう。『自宅での調理に関する動画』というのは随分前から存在するフォーマットで、例えば、タララタッタッタ、タララタッタッタでお馴染みの『キユーピー3分クッキング』


清水「ふむ」

三葉「あるいは、先日惜しまれながら終了した『MOCO'Sキッチン』


清水「あー!あのオリーブオイルをドバドバ使用することで有名な!」

三葉「そう!ドバドバで有名な!」

清水「なるほど」

三葉「また、最近『レシピ動画』と呼ばれるネット上の動画を見かけることも増えているかと思います。『ネット上のレシピ』といえば、従来はテキストと写真からなる『クックパッド』が圧倒的な地位を占めていました」

清水「ふむふむ」

三葉「ところが最近ではこの動画版が普及してきた次第です。有名なのは、『クラシル』や『DELISH KITCHEN』でしょうか」


三葉「そして、Youtubeなどの動画共有サイトにアップされる動画の中にも、調理に関するものは少なくありません」

清水「確かに見かけますね」

三葉「というように、私たちの周りには『自宅での調理の動画』が溢れているわけですが……さて、本題!」

清水「はい」

三葉「ここまで見てきた『自宅での調理の動画』は、基本的にはいずれも実在の人間によるものです。これに対して、『萌えアニメ版<自宅の調理動画>』というのがあり得ると思うんですよ」

清水「ふーむ、確かに!」

三葉「とはいえ……」

清水「ええ」

三葉私たちが目指すのは『いっしょに』及び『あにトレ!』シリーズの『調理』版!

清水「ということは……」

三葉「そう!パッと見は『萌えアニメ版<自宅の調理動画>』、しかし実際には……

清水『自宅での調理』というシチュエーションを楽しむ『萌えアニメ』!

三葉「その通りです」

清水「なるほど……つまり、ヒロインが『一緒に料理しようね。教えてあげるよ♥』なんて視聴者に話しかけてきたり……」

三葉「野菜を切る時に、『リズミカルに切るのがポイントだよ♥』なんてセリフがあって、包丁に合わせて胸がリズムよく揺れたり……」

清水「古典的なパターンですが、裸体にエプロンを着用していたり……」

三葉「これまたありがちな演出ですが……手元が狂い、ドレッシングが飛び散ってしまう。それがヒロインの顔や体にかかって妙に色っぽいとか……」

清水「味見をする時に、唇がなまめかしく動くとか……」

三葉「とまぁ、きりがないのでこれくらいにしておきますが、いま申し上げたようなシーンを詰め込むことで、『いっしょに』及び『あにトレ!」シリーズの価値、すなわち『エロ』と『疑似恋愛』を再現できると思うのです!

清水「間違いない!」

三葉「また、もし『コミュニケーション鑑賞』的なシーンがほしければ……

清水ヒロインの友達を登場させればよい!

三葉「まさに!『今日は○○ちゃんと一緒にバレンタインのチョコを作るんだよ……えっ!誰にあげるのかって?そっ、そんなの……知らない!』なんてね」

清水「あー、ありそうありそう!」

三葉「悪くないアイデアでしょ?」

清水そもそもフィクションの世界では、遥か昔から『食』はセックスのメタファーとして描かれてきました。実際、料理を『食べる』ことを主題にした作品、いわゆる『グルメもの』には、じつに色っぽい描写が散見されます」

三葉「確かに!私の大好きなアニメ『幸腹グラフィティ』なんて、そりゃあもう大変に色っぽい傑作ですよ!アレはよい!本当によい!!」

※参考:下記は「幸腹グラフィティ」1話のあらすじページです。とりあえずクリックしていただき、左下の画像をご覧になれば、三葉の言いたいことをご理解いただけると思います★


清水「そう考えれば、料理を『作る』作品に『エロ』や『疑似恋愛』的なシーンがあってもまったく違和感はありません」

三葉「以上、一見実用的な『自宅での調理をレクチャーする動画』ですが……実際には、『自宅での調理』というシチュエーションを楽しむ『萌えアニメ』でした★」


案2

三葉「続いて2つ目にまいります!」

清水「はい」

三葉「こちら!」

三葉『調理』版があるなら、次は『掃除』版だろ!……ということで」

清水「うーむ……単純!」

三葉「シンプル・イズ・ベストと言いますからね」

清水「ふむ」

三葉「上述の『調理』ほどではないにしろ、『自宅での掃除』に関する動画も私たちにはお馴染みのものです。テレビの情報バラエティ番組では、掃除のコツや便利グッズが頻繁に紹介されています」

清水「特に年末年始や、衣替えの時期にはよく見かけますね」

三葉「そしてまた、昨今の大きなトレンドとして、『こんまり』こと近藤麻理恵さんのご活躍があげられます」

※近藤麻理恵:片づけコンサルタント。2010年の書籍『人生がときめく片づけの魔法』が世界的な話題作となり、大きく躍進。2014年以降はアメリカを拠点としている。そして2019年1月、Netflixにてドキュメンタリーのシリーズ番組『KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜』(Tidying Up with Marie Kondo)がスタート。これは彼女がアメリカの一般家庭を訪問し、片づけ法をレクチャーする作品である。「こんまり流の片付け」がアメリカを中心とした各国で社会現象になっているという。


三葉「こんまりブームに乗っかってやろうというわけではありませんが……いま『掃除』版を作ればちょっとした話題作になり得るのではないかと……」

清水「いや、乗る気まんまんじゃないですか……」

三葉「まぁ、それはさておき」

清水「ええ」

三葉「『調理』同様、『掃除』もいくらでも色っぽくできると思うんですよ

清水「ふむふむ」

三葉「掃除機を前後させる際に胸が大きく揺れたり……」

清水「ベッドの下を掃除しようとかがんだところで、胸元がアップになったり……」

三葉「雑巾がけの際には尻が大映しになったり……」

清水「風呂掃除では『濡れちゃうから水着で掃除するよ♥』なんて展開があったり……」

三葉「そういえばアニメ『ひなこのーと』には、大家さん(萩野千秋)が水着姿になって風呂を掃除するシーンがあったな……」


清水「あるいは、大きな窓を掃除する時には、胸を窓ガラスに押し付けることになり、胸がむにゅっとつぶれる描写があるとか……」

三葉「棚の上段を拭こうと手を伸ばし、シャツの裾がめくれてへそが覗くとか……」

清水「うーむ……いくらでも思いつきますね」

三葉独身男性をターゲットにしてシリーズ化。第1弾が『調理』、第2弾が『掃除』という具合ですかね。以降、『洗濯』版、『大掃除』版、もっとニッチに『ガーデニング』版、『ご近所づきあい』版、『ゴミ出し』版などなど」

清水「面白い!」

三葉「以上、一見実用的な『自宅での掃除をレクチャーする動画』ですが……実際には、『自宅での掃除』というシチュエーションを楽しむ『萌えアニメ』でした★」


案3

三葉「3つ目の案はこちら!」

清水「ほぉ、『英語学習』ですか」

三葉「ええ。英語塾に赴き、色っぽい先生に英語を教えてもらうというのが大筋です」

清水「なるほど」

三葉「なかなかアレな例文が登場したりとか……」

清水「先生の発音はネイティブレベルで、その唇や舌の動きには得も言われぬ色っぽさがあるとか……」

三葉「そうそう!まぁ、これもいくらでも展開は作れると思うんですよね」

清水「なるほど!」

三葉「以上、一見実用的な『英語学習の動画』ですが……実際には、『英語学習』というシチュエーションを楽しむ『萌えアニメ』でした★」


おわりに


 特集「萌えアニメ版『自宅エクササイズのレクチャー動画』の研究」は以上で終了です。ありがとうございました。

 「いっしょに」シリーズ、そして「あにトレ!」シリーズ、ぜひご覧ください★

 余談ながら……三葉のオススメは「すりーぴんぐ」です。

 ひなこがこんこんと眠っている様子をただひたすらに鑑賞する……おそらく30分を過ぎたあたりから、他では味わえない浮遊感が現れるかと思います。

 一方、清水は「あにトレ!」を気に入っているとのことで、これは第4回で申し上げた通り、事前に何を期待して視聴するかによって評価がわかれるのだと思います。

 他にはない新規性を求める方には「とれーにんぐ」や「すりーぴんぐ」、従来のアニメに近い作品を視聴したい方には「026」や「あにトレ!」がオススメです★


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 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

(分析:清水、三葉 / 文、イラスト:三葉)

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