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真白、9歳。「ギャップ萌え」の実際。|『未確認で進行形』(13)

 本記事は、アニメ「未確認で進行形」を徹底分析する特集の……第13回である★


第1回からご覧になることをオススメします!


今回のテーマ!


 前回に引き続き、「ロリ小姑」こと真白の「特徴」と、その「魅力」に迫る!


<前回の振り返り>


 まずは、前回ご説明したことをざっくり振り返っておこう。



 上述の通り……真白は「ギャップ」が魅力のキャラである!


 しかも、それはただの「ギャップ」ではない。

 「いま大人っぽいことを言ったかと思えば、直後に子どもっぽい態度を見せ、すぐまた大人っぽい顔に戻る」……なんて具合に、上述の「3つの顔」が猛スピードで入れ替わるのだ!


 視聴者は縦横無尽に繰り出される「ギャップ」を前に、何1つとして為す術がない。

 ただただ萌えることしかできないのだ。


 じつにおそろしい幼女である。


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 さて!

 前回は、この「3つの顔」について詳しくご説明した。


 そして……今回!

 今回は、「『3つの顔』が猛スピードで入れ替わる具体例」を3つご紹介しよう。


※手前:真白。


【例1】「幼女」が妙に「大人」っぽい言動をとるが、すぐに「子ども」っぽいところが露わになる


 真白と白夜が、小紅らと同居し始めたばかりの頃(第1話)。


小紅「辛いものがダメだったみたいだし、苦手なものとか聞いておこうかと思って」

真白は幼い外見ながら、大人びた口調で「いい心がけですね。でも大丈夫です!私は好き嫌いなんて子どもっぽいものはありません。トロロと……オクラも納豆も平気です……」

強がる真白だが、すぐに言葉を付け足す「欲を言えば、カレーは甘口がいいです……」


 ……おわかりになっただろうか。

 このごく短いシーンに3段階の「ギャップ」が仕込まれていることを!



※真白。


【例2】「ド田舎出身」ゆえに取り乱すが、すぐに「大人ぶる」


 上述の「例1」同様、真白と白夜が、小紅らと同居し始めたばかりの頃(第1話)。


 小紅が真白にケーキを出す。

 真白はケーキを一口食べて……感激!

真白「おいしい!これがケーキというものですか!」

小紅「えっ!……初めて食べたの?」

真白は恥ずかしそうにそっぽを向いて「その……山の中に住んでいたもので……」

紅緒「超人気のパティシエに作ってもらったケーキなのよ。そうだ!今度、一緒にお店に食べに行きましょう!」

真白「ありがたいお申し出ですが、一方的にごちそうになっていては気が引けます。今度はこちらがお返ししましょう。お名前を教えてください。パティシエは何さんとおっしゃるのですか?」

紅緒が興奮して「背伸び!背伸び幼女よー!小紅!!」


 ……このシーンの「ギャップ」は以下のように整理できるだろう。



※真白。


【例3】「子ども」かつ「ド田舎出身」ゆえに取り乱すが、すぐに「大人ぶる」……ものの、やっぱり「子ども」っぽい……けれど、再び「大人ぶる」……とは言え、やっぱり「子ども」


 小紅が夕食の準備をしている(第5話)。

 そこへ真白がやってきて、訊く。

真白「今夜のおかずは何ですか?」

小紅「ハンバーグだよ」

真白が歓喜の声を上げる「ハンバーグ!!」

しかし、真白はすぐに平静を装って「……ハッ!そっ、そうですか……うん。カレーに勝るとも劣らない結構な献立だと思います。丸をあげましょう」

小紅が微笑む「納豆やトロロはメニューにないから安心していいぞ」

小紅「べっ、別に私は納豆やトロロが苦手だなんて一言も言ってませんが!気を回しすぎる嫁は嫌われちゃうんですからね!」

 小紅はそっぽを向いて頬を膨らませるのだった。

 で、次のシーンになると……。

真白が口の端にソースを付け、大喜びでハンバーグを食べる「わぁ!おいしいですー!」


 ……このシーンは、以下のように整理できるだろう。



※前列中央:真白。


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 以上、「真白の『3つの顔』が猛スピードで入れ替わる具体例」をご紹介した。

 「3つの顔」がコロコロ入れ替わっていることをご理解いただけたと思う。


 本記事冒頭で申し上げた通り……私たち視聴者は、この猛烈な「ギャップ萌え」を前に、ただただ萌えることしかできない。

 まったくおそろしい幼女なのである。



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 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

(担当:三葉)

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