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カワニピのこと 「人と自然が調和した社会」

   カワニピは、すごい。

   カワニピは、「林業女子」だ。明日から社会人2年目。「人と自然が調和した社会がつくりたい」って出会った頃から言ってる。

   カワニピは大学時代からバイオマス研究会とか、里山管理研究会とか、ずっと頑張ってた。実はあんまりよくわかんない。だから、いままでカワニピにインタビューしたことを書きますな。

   カワニピが今「人と自然が調和した社会」をつくるために、キーワードになると考えているのが、「焼畑(やきはた)」らしい。『え?焼畑って、アフリカとか、なんか 土が悲しいことになってる地域が苦し紛れにやることっしょ?』っていうのが、私の焼畑に対するイメージだった。みんなもそうじゃない??

   今、里山って呼ばれる中山間地域の林は、死にかけてる。っていうのも、管理する人がいなくなってきているから。日本では一般的に、自然は壊さずにそのままにしておいたほうがいいって思われがちだよね。たとえば、「割り箸は使わないようにしようね、割り箸のために 木がたくさん切られてしまうから。」とか。この、アンチ割り箸的な考えは、一概に間違ってるとは言えないけど、日本の林を殺す原因になっているらしい。割り箸は、日本の林を生かす方法のひとつなんだって。「割り箸を使うのをやめてマイハシを使おう!」みたいなことは、いまどきナンセンスな考えかもしれない。

   わかりやすい例を挙げると、わたしたち人間の体が代謝をして古いものを捨てて新しいものを作り出すよね?それと同じように、林も代謝することが必要だということ。例えば、私たちの細胞は約1年くらいかけて全身の細胞が新しいものに変わる。だから、「わたし」は細胞レベルで見ると、去年の自分とはまったくの別人であるということ。面白いね!(関連図書は福岡伸一さんの本がオススメで『生物と無生物のあいだ』は私の大好きな本!)もし、人間の細胞がまったく代謝しないとしたら?細胞のひとつひとつは残り続け、新しい細胞ができる隙が無ければ、私たちはどうなってしまうかしら。たぶん、めっちゃ、、具合悪くなるかな笑

    それとおんなじで、林も、森も、どんどん代謝させないと具合が悪くなってしまう。どんどん古い木を切って、森に光を入れて、地面近くで新しく芽吹いた若木を光合成させて育ててあげないといけない。そうしないと、木を支える土もどんどん弱り、木の根っこも弱り、根が土をとらえきれなくなり、少しの雨でも土砂崩れが起こるような弱い土壌になってしまう。ねえ、去年はたくさん地震も豪雨災害もあったけど、それに耐えられない森をたくさんニュースで見てきたよね?

    割り箸の話に戻ろう。割り箸は、決して悪じゃない。木たちは割り箸のためだけに切られてるわけじゃない。森に光を入れるために切られた木で、家をつくることにしよう。欲しいサイズに切ると、どうしても端材がでる。中途半端な大きさの端材たちは、なかなか大きな製品はつくれない。そこで、うん、どんな端材でも作れるサイズの製品は、そう、割り箸なんだ。

    ここまでで、森は「ただ手付かずの状態にしておく」のが「守る」のではなくて、「うまく使っていく」ことが本当の意味で「守る」につながりそうってことがおわかりいただけたかな。「人と自然が共生していく社会」だね。でね、ここから焼畑の話に入るよ。さきるかが「すっごい原始的で自然破壊」だと思い込んでた、焼畑のこと。専門じゃないから、間違ってたら教えてね笑

   焼畑は、まさに、この「森の代謝」を助ける手段の1つみたい。さらに、木を焼いてできる「炭」が持つ炭素は、土壌にとってよい栄養素となる。ここからはさきるかの憶測なのだけど、カワニピが「焼畑」がキーワードっていうのは、おそらく、この林業従事者の減少も関係しているのではないかな。チェーンソーで木を切り落とすのは、これまで日本社会が、木造家屋が中心だったから、木を綺麗な状態で切り落とすことが必要だった。なぜ林業従事者が減ったかという問いに対する答えは容易に想像できる。「儲からない業界」になったからだろうね。公共の施設はすべて鉄筋コンクリートになったし、一般家庭も木造の家なんてなかなかない。木が売れなくなってしまったんだ。ビジネスにならない業界からは人がいなくなってしまう。林業従事者が減る中、カワニピが目指す「人と自然が共生する社会」を実現するために必要なのは、焼畑で人件費的なコスト削減することなのではないかしら。たぶんね。

   そんなわけで、カワニピは「人と自然が共生する社会」をつくろうとしてる。本気で。すごいでしょ?出会った頃からずっと言ってるの。ずっと。

さきるかとカワニピの出会い

    出会ったのは私が大学2回生で、カワニピが1回生の春。私は法文学部で、カワニピは生物資源科学部、大学で一番大きいホールの一般教養の授業だった。私は授業はどれも一番前で受けることがモットー(?)で、カワニピもその類らしかった。大学1年って同じ授業取るのはタメって思いがちなんだけど、案の定カワニピも私に同回生だと思って話しかけてきたらしかった。ふつうは「何学部?」が定石なんだけど、カワニピは違った。

「なんでこの授業とったの?」

え?、、
や、一般教養(パンキョー)だし、理系科目のパンキョーこれが取りやすいかと思って。

「そうか... わたし、人と自然が共生する社会をつくりたくて、この授業が、そのヒントがあるんじゃないかと思って、とってみたんだ」そそそそそんなイノセントな目でこちらを見ないで、浅ましいまでに単位取りたいだけの私が、なんか恥ずかしいじゃないか、、しかも、何言ってるかちょっとよくわからない。

そ、そっか(もしかして、この子に代返してもらって、プリントとか取ってもらえたら、単位楽勝かも)、ねえ、LINE交換しない?   ーーーーますます浅ましいさきるか笑


化石をあやつるひと

「LINE? メルアドでいいかな」え?、、LINEないの...??  スッとガラケーを取り出すカワニピ。 え?、、ガラケー、、??しかも、メルアド、って死語じゃない?え?

「ううん?二台持ちじゃないよ、これ(ガラケー)しか使ってない」さきるかの動揺をよそに、しれっと話すカワニピ。え、つ、強い。。!

     当時は、ちょうどガラケーからスマホへの過渡期だった。私がカワニピと出会う前の年(2013年)、3回生の先輩は全員ガラケーだった。私は1回生の夏までガラケーとiPadの2台持ちだったけど、ガラケーを使っていたのは1回生では私1人だった。同回生とのコミュニケーションは、iPadでしてた。私が2回生になったその当時は、iPhone5sが出たこともあり、ほぼみんなiPhoneに乗り換えていた。そんななか、「まだ使えるし、」とガラケー1本を貫く彼女に、惹かれたというより、ちょっと、引いた。笑  化石をあやつる人だ、と思った。

    これが、私とカワニピの出会い。このときはまさか、一緒に住むことになるとは、思ってなかったな。


そして、

カワニピは2019年現在も、化石をあやつっている。
いまは、スマホとの2台持ちで。




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