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作品を守るために…”かりぶち”の作り方

パステル作品は粉が落ちやすいので、保管や持ち運びのためには絵を保護する必要があります。そのためには以下のような方法があります。

A.トレーシングペーパーなどを被せる
一番簡単な方法です。しかし、トレーシングペーパーがずれたり動いたりして絵を汚すことがあります。
B.額装
水彩画やデッサン用の額を使い、絵のまわりにマットを入れます。
C.かりぶち
パステルアーツで行っている方法です。5mm厚のスチレンボードに絵のサイズの窓を開けて簡易的な額縁を作ります。
D.フィクサチーフ(定着液)をかける
定着液の問題については別の記事で書こうと思います。

かりぶちの作り方
①厚さ5mm、大きさは原画より天地左右に3cm~5cmの幅が取れる大きさのスチレンボードを用意する。
②原画より天地左右5mm以上小さい寸法を出す。絵のトリミングには原画にシルシを付けたり、切ったりしない。
③②でトリミングした寸法でスチレンボードをカットし、絵が見える”窓”を作る。
④③で作った”窓”を絵にかぶせて裏から絵をテープで留める。
⑤テープは一般のセロテープではなく、酸化しないテープが理想。幅広の紙テープでも可。
⑥”窓”の上にアセテートフィルムなどを貼り、絵を保護する。


白樺  渡辺藤一



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