心が動くこととかって、そうそう簡単には変わらない
この前、大学時代の友人と久々に会ってお茶をした。
国際系の大学だったので、海外留学とか外国語とか、そういうものに誰よりも興味を持つ人が集まっているところだった。そして、もちろん私たちもそう。
当時のクラスメートの話とか、お互いの留学時代の笑い話とか、いつか昔も盛り上がった話に、何度でも花が咲く。当時は想像もつかなかったような東京のカフェにいながら、いつだって、地方の夢見る大学生に戻ることができる。
ひと息ついたとき、冷めたコーヒー片手に彼女が言ったことが印象的だった。
「最近、中国語のクラスに通い始めたの。仕事に役立つわけでも何でもないけど、私やっぱり、根本的に語学を勉強することが好きなんだと思う。少しずつ新しい表現を覚えていくことが楽しくて、脳が喜んでる気がするんだよね」
そうそう、そうだよね。
語学が好きっていうのは、もはや私たちの一つの個性だよね。
いつの間にか、砂糖もミルクも使わなくなった彼女に気がつきながら、私は大きく頷いた。
いくら大人になったって、いろんな経験を積んでいったって、根底にある大事なものとか、興味とか、心が動くこととかって、そうそう簡単には変わらないんだと思う。
子供の頃好きだったこと、学生時代に熱中したこと。
それって、きっと何歳になってもずっとその人の中に流れてる。
仕事を通して新しい世界を見つけることも楽しみたいけど、昔からの好きは、この先どんなに周りが変わっても、ちゃんと覚えていたいと思った。
それがきっと、自分を大事にすることにもつながってる気がする。
美味しいおやつを食べたい🍪🍡🧁