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プレミアムトレーナーボックスは俺たちが20年まっていたポケモンカードの最終形態ってくらい偉い商品〜後編〜

後編です。
だらだら書いてたら1週間近く空いてしまいました、ごめんなさい。

前編はポケモンカードのことを全く知らない人にこの商品の良さを伝える目的でした。

後編は、ポケモンカードのことをちょっとわかっている人に向けて、
この商品がどのように始めたばかりの人に向けて優しいのかを解説していきます。
具体的には、ポケモンカードの基本的なことを知っているという前提でカードのテキスト内容にフォーカスした解説になります。

「そんなのリスト見りゃわかるよ」と思うかもしれませんが、
ポケモンカードを今やっている人は、どうしても自然と、自分のカードプールと合わせた考え方をしてしまいがちです。

この商品だけで遊ぶとどうなるかということは、意外とあんまり考えないような気がします。特に考える必要がないですからね。

なので、この記事はもうすでにカードをたくさん持っていて自分でデッキ構築もできる、という人に「これを買ったほうがいいよ」と解説している記事ではありません。

**プレミアムトレーナーボックスが優しい理由 **

結論からひとことで言ってしまうとズバリ、
『どのGXを引いてもそれなりに戦えるデッキが組める』という点です。

実際にプレミアムトレーナーボックスをクリスマスの朝にもらった子供の気持ちになって開封してみて、

カードを並べてみて、パックを開けてみて、これだけでデッキを組めるか試してみるという過程で気がつくことが本当に多いです。

と言いつつ、実際はプレミアムトレーナーボックスがまだ届いていないため、今書いたことは全部想像なのですが、
自分が実際そういう小学生だったので結構簡単に想像できます。

タッグチームGXのイラストはどれも今までのGXとは一線を画す豪華なイラストになっているので、
どのGXも当たったらデッキを組みたくなると思うんですよね。なので、これだけでデッキを組めるのは本当に偉い。

**全GXに太いコンセプトがあるのが偉い **

最も顕著な部分としては、
プレミアムトレーナーボックスに封入されているポケモンのカードがそれぞれタッグチームGXに対応しています。超親切。

ラランテス↔︎フシギバナセレビィ
ヌオー↔︎ホエルオーコイキング
ジバコイル↔︎ピカチュウゼクロム
カラマネロ↔︎ゲンガーミミッキュ
チルタリス↔︎ラティオスラティアス

という具合です。
これは気がついた方も多いと思います。

タッグチーム当たったら絶対このカードで友達に勝ちたい!!ってなると思うんですけど、
「これ使いたい!」「じゃあこれ入れて!!」っていうメッセージがすごくシンプルに伝わる。

上級者だったらピカゼク見たとき、
「あー、ジバコと組み合わせたら強そう」とか
ホエコイ見て「これヌオーでエネ集めるやつやん?」って全カードプールから考えるじゃないですか。
その答えを最初から置いてあるんですよ。すごい。

全部が全部唯一無二の解答かどうかは問題じゃなく(そもそも正解などない)

あるポケモンを活躍させたいときに別のポケモンでサポートすると強いというTCGという遊びの原理を伝えてるところが偉い。それがピカゼクだけとかじゃなくて全員分あるのも偉い。
カビブイは逆にどのGXとも合わせられる性能なのも本当に偉い。

**コンセプトを支えるエンジンが偉い **

で、プレミアムトレーナーボックスが偉いのは、
その太いコンセプトを軸にして、ちゃんとデッキに組み上げることのできるカードが全部入っているという点です。

私はスタートデッキのリストを一度全部文字起こししてるので、スタートデッキがめちゃくちゃいい商品だというのがわかったのですが、
スタートデッキが「これだけあればバトルができる」という最小限が全部入っているものだとすると、
プレミアムトレーナーボックスは「これだけあればガチ環境と同じバトルができる」というカードがほとんど入っていると思います。

スタートデッキに入っていなかったカードの代表的なものとして、

・ポケモンをトラッシュから回収できる「レスキュータンカ」
・ポケモンのどうぐ「こだわりハチマキ」
・相手のベンチを確定で呼び出せる「グズマ」
・常に使える強力ドロー「シロナ」
・サポートを持ってくるポケモン「カプ・テテフGX」

これらのカードは、今のポケモンカードの動きの中で中心的なカードでありながらスタートデッキではおそらく扱いが難しかったので封入されなかったカードです。

スタートデッキを改造すると、どのデッキもレスキュータンカ・こだわりハチマキ・グズマ(シロナ)は入れないとだめだったのですが、プレミアムトレーナーボックスにはこういう
「なんでこれ入ってねえんだよ」というカードがないと思います。

**拡張パックで拡張される世界が広すぎて偉い **

タッグチームGX+相方ポケモン+デッキのエンジンとなるカード
という太い太いユグドラシルみたいな軸ができました。
正直ここまででもかなり褒めていいくらい偉いのですが、
「欲を言えばこうなんだよなぁ〜」
というお願いに対して『タッグボルト』のカードが答えてくれます。過保護。

・あとちょっとポケモンを引くカードが欲しい→「ポケモン通信」
・あとちょっとエネルギーを引くカードが欲しい、どのデッキにも入るスタジアムもほしい→「トキワの森」
・あとちょっとドローできるサポートが欲しい→「エリカのおもてなし」

これらは別に初心者に優しいカードというわけでもなく、これから一線級で活躍し続けるであろうめっちゃ強いカードです。
子どもが「くるますきー」って言ったらお爺ちゃんがベンツ買ってきたみたいな過保護っぷりです。

他にも
・ポケモンでカード引きたい→「ピジョン」
・ピンポイントなトレーナーズ引きたい→「マサキの解析」

こんな感じで至れりつくせりなラインナップとなっています。
今までのポケモンカードがドラえもんのいないのび太くらいの難易度だったとすると、
プレミアムトレーナーボックスでポケカを始める子どもはスネ夫の家にドラえもん来たみたいなイージーモードです。

**その上で細かな調整がめちゃんこ偉い **

この辺からノリノリで語り出すオタクになります。すいません。

つまりこの商品は「くるますきー」って言ったら爺ちゃんがベンツ買ってきて一流のコーチ雇って家の前の道全部サーキットにしました。タケコプターもありますよ。
みてえな商品なんですけど、結局それで一人で遊んでても面白くないのがポケモンカードなのですよ。

要は自分で改造したデッキで、友達と遊ぶってのがTCGの本質なんですよね。
そう言った意味だと、メインのポケモンだけじゃなくて、その周りのカードの調整が非常に細かいことが偉い。

例えば、フシギバナ&セレビィを使いたいってなったら、4エネっていう重いエネをつけなきゃいけない。ここでこのドラえもんが出してくるのが「草エネ貼り放題マシーン」じゃなくて「ムキムキパッド」と「エーテルパラダイス保護区」なんですよ。「そっか。相手の攻撃を耐えながらエネルギーを貼るんだ」ってなる。その道筋が示されてる。
しかもちゃんとセレバナのエネは草草草無じゃなくて草草無無になってるから「そっか。ニコタマを使うとワザを使うまでの道のりが短縮できるんだ」ってなる。で、ニコタマほかに使えるポケモンいないかなーってリストを見ると「カイロス」ってポケモンがいる。「そっか。これでフシギバナが育つまでの時間稼ぎすればいいんだ」ってなる。
じゃあ「ムキムキパッド」活かせるカードはあるかな?って考えると「アローラナッシー」「イーブイ&カビゴン」が該当して…。

のような感じで、デッキを組むのが楽しくなるように色々なポケモン同士が繋がっていることがわかります。

また、各色(草炎水雷超闘竜)のデッキを作っていると、
明らかに闘だけデッキを組みづらいことがわかります。
最初はこの意味がわかりませんでしたが、闘というタイプはタッグチームの「ピカチュウ ゼクロム」と「イーブイカビゴン」という二大看板ポケモンに弱点をつけるタイプであるため、
意図的に攻撃力を抑え、テクニカルな性能の化石ポケモンをチョイスしたのだと思われます。 ここら辺は語り出すとキリがないので省略しました。

**まとめ **

いま「プレミアムトレーナーボックス&タッグボルト限定構築」の記事をたいあたりジムに書いていますが、
デッキを考えれば考えるほどこのような細かな調整に気づくので非常に楽しかったです。

是非みなさんも機会があれば限定構築戦やシールド戦をしていただき、僕の気がつかなかった発見をしていただければ嬉しいです!!

#ポケモンカード #クリスマス #クリスマスプレゼント #ポケモン #ドラえもん

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