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牛タン攻撃と📏価値というものさし

アーユーボーワン、たけまるです。
サラリーマン時代にある上司と、よく焼肉を食べに行っていました。
その上司は自分らしさを持っていて仕事への考え方や服装や食べるものにも強いこだわりがある人でした。

いつも同じ焼肉屋さんに行っていたのですが、
あるとき、いつもと違う焼肉屋さんでの集合がかかりました。
いつものお店からそう遠くない場所にできた新しいお店です。
さすがだなぁ、早速、チェックに行くのかなと感心していました。


上司は、理由はわからないけれど無類の牛タン好きで、
誘ってくれるのはありがたいのですが、
ひたすら牛タンを食べ続けるという牛タン攻撃つきでした。

回数を重ねていくうちに、上司の酔い加減曲線と、牛タンへのこだわり曲線のクロスポイントが把握できるようになりました。
こだわり曲線が低下するとロースやカルビを注文してもOKになるのです。
そのポイントにたどり着くまでに、牛タンで満腹の一歩手前ですが・・。

お店の人も嫌だろうなと思っていました。
牛タンのたれ、5人前、牛タンのたれ、5人前、牛タンのたれ・・・と、
ハイボール、大ジョッキで濃い目でおねがい!・・・の連呼。

いつものお店の店長さんは、
ハキハキとしていて、テキパキと見事な仕事ぶりの良い女性の方で、
いつも笑顔で、はい!ありがとうございます!と対応してくれていました。

なので、新しくできたお店に行くのはいいけれど、
まだオープンしてすぐの週末で忙しそうだし、牛タン攻撃とか、
ハイボール大ジョッキで濃い目でおねがい、とかはやめて欲しいな。
いつものお店のほうがいいな・・・。
そう思ってちょっと気が重くもなっていました。

新しいお店に行ってみると、
案の定、オープン後の週末でほぼ満席状態で大賑わいしていました。
少し待って席に案内され、ピンポン!

しばらくすると、やってきたのは・・・・。
いつものお店の店長さんでした!

えっ!!?(上司以外は意味が分からず絶句)
なんか、なんかあるんですか?おふたり?! 思わず聞いてしまいました。

驚いたことに、店長さんは新しくできたお店に移動していました。
上司は店長さんを追って鞍替えしていたのです。

上司は言いました。(熊本弁です)

焼肉ならどこでも食えるど?
俺は気持ちよく焼肉を食うことに価値を置いているとたい。
いまのところ、この店長さんよか、金ば払いたいと思わせる人がおらんと。

おおー。
なかなかいうな、牛タン上司!
かっこええ。

このとき、利用者としての「ものさし」を大切にしたいなと思いました。
おかげでいろんな価値を発見したり、感心したりできるようになって、
いいとこも、気になるとこも、楽しめるようになりました!

牛タン上司に乾杯! 


たけまるでした。




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