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『脳卒中リハビリ闘病記 -家を目指して!㊤-「Reborn」-』⑲

N医師より外泊の許可がでて、「福島さん、家に帰って生活に何が足りないかを確かめてきて下さい。」と言われ、私は「先生、ちょっとはお酒を飲んでかまんろうか?」と聞き、先生は「ちょっとやったら試してみたら!」とOKをもらいました。

先生が「けんど、どうして?」と聞かれ、ちょうど帰る日に、吉日会で恒例の誕生日会の予定があるので確認をしてみようと思います。

先生が大笑いしてくれました。

帰宅の予定が決まるとリハビリへの取り組みがいつも以上にヒートアップ!

当日もタクシーでなく、徒歩で高知駅まで行き、汽車で土佐山田駅に行き、駅から徒歩で帰ろうと予定を立てました。

外を歩くリハビリも距離を伸ばし、病院から駅までの道も歩いてみました。

当日、張り切ってスタート!

駅の段差が予想以上で大変でした。

車椅子が入れるように段差にセメントを詰めているものの、あまりの急勾配に驚きました。

私は杖をついての歩きだけれど、それでも怖かったです。

また、ホームから汽車に乗る間隔がこんなにも広かったんだと、これまた驚きでした。

降りる時間が掛かりすぎてはと、汽車では座らずに連結のところに、立ったまま、外の景色を見てましたが、あまりにも景色が早く変わり、いや、景色が飛んでいってしまう感じです。

遠くを見ようと挑戦するも、スピードにやはりついていけず、心臓バクバクでした。

半年ぐらい、車にも、自転車にも乗らず、全くスピードの出るものとは無縁でした。

こんな経験は出来ませんよね。

土佐山田の駅に着いたときは、とても懐かしくちょっと異国についた気分も!

駅を線路沿いに出発!

周りを見る余裕も無く、ひたすら足元を見ながら歩きました。

元気な時に、家まで20分ほどのところです。

途中でボロボロ状態!

何でタクシーを呼ばなかったのか、今思い出しても分からない。

途中で近道をしようと、友人のやってる工場を横切ったところ、休みだったが友人もお父さんも居て、「黙って通りゆうで・・・」と声を掛けると、

「どうした?」

お父さんは、ライオンズクラブでお世話になり、かわいがってもらいました。

私が近森病院に移った日に一番に見舞いに来てくれて、感謝です。

お見舞いに来てくれた日の検査でガンが見つかり、2008年に帰らぬ人になりました。

お見舞いに行き、一度退院したものの残念です。

とても若い人を応援してくれて、いつも楽しく杯を交わしました。

良くなったら一杯行きましょうと約束したのに・・・・・。

息子さんも中学校の同窓会の幹事を共にしており、会話が盛り上がり!長時間の寄り道でした。

また、家を目指して!えんやこら!

最後まで読んでいただき感謝です!

今日も元気と笑顔で頑張りマス(^-^)/

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