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MBAホルダーが薦める絵本2000選(186冊目)

【題名】きょうりゅうトプスのだいぼうけん

【作者】にしかわ おさむ

【評価】★★★★★(80点)

【感想・寸評】

1,おとうさんへの尊敬が増す本

 トリケラトプスの子ども、トプスが主人公です。このトプスのお父さん自慢からはじまります。

 とうさんがほえると、わるいやつは いちもくさんに にげる そらをとんでいる やつだって めをまわしておちてくるよ。 やまだってはれつするんだ。

 高杉晋作を伊藤博文が評した「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。衆目駭然、敢て正視する者なし」を思い出しました。かっこいいですよね。世の中のお父さんはかっこよくありたいのです!そんなお父さん心をくすぐる描写です。

 トプスもお父さんのようになりたいと、戦いの練習をするわけですが、「いつも かつ」といっているわりには、絵では負けてますね。ちょっとかわいいですよね。強がっているみたいで。

2,親の言いつけをまもらないと怖いことに

 子どもだけで森にあそびにいっちゃいけない、と言われているのに、遊びにいってしまうトプスとアンキロ。ツノがあるから大丈夫!と過信をしています。

 湖では、ブロントサウルスのおばさんが、「はやくかえりない」と忠告してくれるのですが、それもきかずに・・・・

 こわい、ティラノサウルスと遭遇!!!

 このあたりは非常に教訓めいていて、子どもたちに「親の言うことはきかなくちゃだめだ」と思わせますね。

3,ラッキーパンチに頼っては危ない。

 たまたま穴におちて、たまたま、助かりましたが、これはラッキーなだけ。お父さんに怒られる。

 子どもたちにはしっかりと言いたいですね。ラッキーパンチには頼れない。野村監督の言葉を思い出します。「負けに不思議な負け無し」つまり、ダメなことには、原因があるということですね。

 今回は、「過信」です。そして忠告を聞く素直さがなかった。教訓ですね。


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