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リアルな感想が続々。第2回「投資思考~日本一短くて熱い投資の凄い授業×3」レポート<後編>

20代の“投資思考”を育む「104(トーシ)コンソーシアム」。「20代104会議」の第2回が行われました。

今回は後半の「あついQ&Aタイム」をレポートします。

前半の、三菱UFJ信託銀行の増田さん、三井住友トラスト・アセットマネジメントの上野さん、Forbs JAPANの藤吉さんによる15分ずつ投資の授業「投資思考~日本一短くて熱い投資の凄い授業×3」を受けて、活発な議論が交わされました。


講師がお互いの講義を聞いて

まずは講師同士がお互いの講義を聞いての感想を述べました。

増田さん「投資と投機の違いがわかりやすかったです。行動経済学で考えるとリスクを回避する傾向があるという話もありましたが、リスクという意味を正しく理解して、日本も変わっていけばいいですね。日々のすべてが投資だと思うと、それまでの過程も考えるようになると思います」

上野さん「共通していることは、自分の信念、生きていく上での軸が“投資”であるということ。増田さんの話にあった、お金なり時間なりの資本を投じて、どういう“資産”を考えていくのか。これは人生そのものですよね。藤吉さんの話にあった、一つの軸を通して人生の投資を進めることを実感しました」

藤吉さん「色々な投資家や経営者の話を聞くと、みんな結局、人生哲学の話をするんですね。投資の話をしてくださいと言われても、どの銘柄がいいとかいう話にならない。生い立ちや人生がすべて関係してきます。自分がどう進んでいくか考えないといけないと思いました」

参加者に質問「ここが勉強になったポイント」は?

「投資と投機の違い。投資は人生そのものだということ」「お金はサービスを超えた理念や考え方の仲立ちという考え方が素晴らしいと思った」「リスクは期待値のふり幅というワードがしっくりきました」などの声が。

「お金を増やすということに対して欲深いというか、ネガティブなイメージがありましたが、人生計画につながるもの。お金を仲立ちにして理念を共有できるという本質に共感しました。より深く考えて自分に反映していけそうです」というリアルな声も。

「信念をもって投資しているのが共通点でしたが、信念を持っていない人もいると思います。そういう人はどうしていけばいいのか?」というリアルな質問が。

これに対し藤吉さんは、
「他人軸と自分軸があると思います。他人軸で生きるのって大変です。他人の目標に振り回されて生きるのって幸せになれません。独自の自分軸の目標を作ったほうが幸せです。仕事でクライアントに振り回される…といった経験はみんなにあると思いますので、それは嫌だなと実感できると思います」と答えました。

さらに参加者からは、増田さんの講義で使われたバランスシートに対しての感想が。

「自分の人生をバランスシートにするという発想がありませんでした。自分ってこんな資本を持っていたんだと発見になりました」

藤沢さんからは、講義で触れられなかったバランスシート内の「負債」についてアドバイス。

「負債=他人資本です。自分の資本をどう使うかを考える以上に、他人の資本はどんなものがあるのか、それをどう借りられるのか、どう資本にできるかを考えると人生は面白くなります。この104コンソーシアムの仲間の知恵をどう借りるかも考えてみてくださいね」

参加者から講師のリアルに迫る質問が!

ほかにも参加者からは感想、講師への質問が止まりません。
講師陣に対して「今どんな投資をしていますか?」という質問も。

増田さん「お金でいうと、DC(確定拠出型年金)、NISAなど。人生における投資だと、健康的な体づくりを目指して、日々の運動やたんぱく質の摂取をコツコツ取り組んでいます。今後も様々な投資をして、1度きりの人生を豊かにしていきたいと思っています」

上野さん「仕事柄、自分のお金の投資はそんなにしていません。みなさんの会社にも自社株の持ち株会があると思いますが、それをずっとやっています。単純に積立投資になりますよ。今もっとも時間やお金をかけているのは人と会うことです。若いころからいろいろな集まりに顔を出していたら、今その人たちが偉い立場になり、いろいろな情報を得られています」

藤吉さん「僕も仕事柄、株式投資をしづらい立場なので、“投機さん”です。危ないところに首を突っ込むのが好き。良かれと思ってお金を貸して失敗したこともあります。ギブ&ギブの精神で、何が起きても動じないようにしています」

これに対して、参加者からは「良い投機と悪い投資はありますか?」という質問が。

藤吉さん「たいした理念もないのに、儲かるとわかって投資をするのは何か腑に落ちませんね」
増田さん「悪い投資のイメージというか、自分が納得してやらないと意味がないと思いました」
藤沢さん「投資にはリスクも必ずあるし、リターンも必ずあります。投資の結果をいかに自分にとってのリターンとして解釈することができるかが鍵です。解釈力や反省力の高さがリターンの大きさを決めるとも言えますね」

参加者に質問「今日1番の学びは」

今日1番の学びは?という問いかけに対しては、参加者から、

「投資の原資がお金と時間だけではない。負債もただのマイナスではなく原資になりうる考え方は新鮮で面白かった」「“信託”って“信じて託す”こと。人生の選択肢を自分の信念をもって選択していきたいです」「お金は人生を豊かにするツールという考え方が浸透すればみんな幸せだと思いました」といった気づきが寄せられました。

この「何で知らないんだろう?」を知っている人を増やすのが104コンソーシアムの願い。20代のみなさんが少しずつ広めていければ、思いはつながっていきます。

未来の目的に向かって投げるのが投資。いつも人生でやっていることですね。「20代104会議」を入口にすると人生に応用がきくと思います。今までのいわゆる投資教育で聞いたことよりも幅広く理解を深めていっていただければと思います。この気づきを持って帰ってもらえたらそれは今日の十分な“リターン”です。

と第2回の講義は終了しました。次回も楽しみですね!

”104ポーズ”で記念撮影!


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