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紙飛行機に世界一周!お金だけではない“人生の投資”<中編>

20代の“投資思考”を育む「104(トーシ)コンソーシアム」。「20代104会議」の第3回が行われました。

今回は前半の講義を経て、20代メンバーからの感想や質疑応答をレポートします。


Creative Project Base 倉成さんと、フリーアナウンサーの榎戸教子さんの濃密な“人生の投資”話を聞いて、20代メンバーからは次々と質問が!

「紙飛行機」に投資した倉成さんと、「世界一周」に投資中の榎戸さん。

榎戸さんへ質問「娘さんの旅行中の心理的変化は?

20代メンバーから榎戸さんへ、「娘さんの旅行中の心理的変化は?」という質問が。

「現在進行形なのですべてはわかりませんが、いま答えがでなくてもいいと思っています。例えば10年後、もし娘が反抗期になったときに、彼女が思いをはせる場所、逃げ場があるといいなと思います。あのときママは無謀なチャレンジをしていたな、なんでもありだなと。ときどき日本に帰りたいとこぼすこともあり、連れてきた罪悪感に似たものもありますが、私はなんとしてでも成し遂げたかったので、私の夢に付き合ってもらい、私が楽しんでいる姿を見せて、これがあなたのママだよと見せていきたいと思います」

倉成さんへ質問「なぜ紙飛行機だったのか?」

倉成さんへは、「なぜ紙飛行機だったのか?」との質問が飛び出しました。

「僕らの時代の社会人3年目って、残業の上限がなかったんです。土日も働くし、朝4時まで働いてタクシーで帰宅してまたタクシーで出社する…というような生活だった。こんなに忙しいのに、自分の作ったものはなかなか世に出ない。実力が伴っていなかったんですね。当時20~30時間かかっていたことも、いまなら30分でできます。毎日が同じことの繰り返しに感じてきて、非日常を作り出したいと思いました。そのアイデアをたくさん考える中で、紙だったらできるな、と。電通には社内にデザイナーがいるので、気が合いそうな人に声をかけて、一緒に作りました。20代のモヤモヤした気持ちがきっかけですね」

これには榎戸さんも反応。

「私も25歳のときに劇団に入りました。20代のとき、アナウンサーとして出す企画が全然通らないんです。先輩に『30歳だったら通るよ』と言われて悔しかったんですが、確かにそのころになると考えたことが実現できるようになりました。それって20代のころの千本ノックが効いているんだろうと思います。あのとき引き出しがたくさんできたので、アイデアが湧いてくる。なので、今すぐ叶わなくても、やっておくことがどこかで役に立つ日がくる。今叶わなくても心配無用です」

さらに倉成さんは、「そのときにあがいておくことは、人生の“資本”かもしれませんね」と続けました。

榎戸さんへ質問「手放したものは?」

続いて榎戸さんに「手放したものは?」という質問が入ります。

「人からの評価です。20代のころは『評価されたい』が物差しでした。いろんな人の意見を聞くと行動ができなくなるんです。1つの番組に50人近くの方が関わっていて、アナウンサーはみこしに乗せてもらっている状態。自分の意見があっても言えなかったり、お利口さんでいようとしたりしていました。ずっとモヤモヤしていた中で、31歳のときにフリーに転身し、誰にも頼ることができない、失敗も成功も自分の責任だと思ったときに、本当の覚悟が決まりました。髪形を金髪にしたのも坊主にしたのも、自分に正直になるため。自分の人生の主人公を取り戻すために、人からの意見も評価も気にしないようになりました」

榎戸さんには、「旅が終わった後こうしたいという現時点での目標は?」という質問も。

「好きな人と仕事をしたいです。イヤだなと思う人と仕事をすると、ずっと引きずりますよね。自分の周りに“好き”を集めていきたいです。そのためにも、自分を貫くことって大切。“好き”のためならいくらでもエネルギーをかけることができます。自分が120%の力で関わるには、相手にも選ばれないといけません。“好き”にとことんこだわっていきたいです。自分の意見がたとえとがったものであっても、責任をもって発言していくのも目標です。一人称で意見を伝えられるアナウンサー、キャスターになりたいです。もしかすると違う職業になるかもしれませんね」

20代メンバーは、スペシャルな体験をしているお二人の話の中に、自分たちにも通じる考え方やマインドを見出し、ここに書かせていただいた他にも20代メンバーからは質問や感嘆の声が止まりませんでした。

次回後編では、104コンソーシアム運営メンバーの分析など総括をレポートします!

第3回となり緊張がほぐれてきた20代メンバー。和やかな雰囲気が漂っていました

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