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【ミミズコンポスト】シマミミズの生態

ミミズコンポストに使うミミズは一般的に「シマミミズ」と呼ばれています。今回はシマミミズの生態などについて調べたことをまとめておこうと思います。

まず、ミミズは正式にはナガミミズ目に属する大型陸生種の総称のことを言い、日本にはフトミミズ科など6科が生息しているそうです。

以下の表が分かりやすかったので引用させていただきます。

http://bioindicator.co.jp/blog/2017/06/02/%e3%83%9f%e3%83%9f%e3%82%ba%e3%81%ae%e3%81%93%e3%81%a8/

日本には500種以上のミミズが生息しているそうで、このうちの95%はフトミミズ科に分類されるとのことです。ただ、そのうち名前が付けられているミミズは2割にも満たないとのこと。
まぁ、なんとも奥が深いし、改めて未知な生き物だなと感じます。
(庭や畑にいる大きなミミズはドバミミズと呼ばれることがありますが、それもフトミミズ科に属するのだと思います。)


そして、ミミズコンポストで活躍するシマミミズはというと、ツリミミズ科の中のシマミミズ属というカテゴリーのミミズです。

前置きが長くなりましたが、ミミズコンポストを始めるにあたって知っておきたいシマミミズの情報をまとめておきます。

◼︎ミミズの繁殖
ミミズは雌雄同体の生物(オスとメスの生殖機能を両方もっているということ)で、2匹が交尾後、2匹ともが卵胞(一つの卵胞から3匹ほどのミミズが誕生する)を産みます。

交尾時

卵胞は3週間で孵化し、8週間で大人になります。さらにその2週間後には卵胞を産めるようになります。
卵胞を産み始めるとそれから1年くらいは1週間に2,3個のペースで産み続けるそうです。
交尾した2匹ともに卵胞が産めるということも、シマミミズのすさまじい繁殖力の一因となっています。

卵胞

以前、自分も100匹のシマミミズ が3ヶ月でどのくらい増えるのかを実験しました。その結果、3ヶ月後には430匹と約4倍に増えました。
季節や環境で繁殖のムラはありますが、単純計算で100匹のシマミミズが一年後には25,600匹と莫大に増える予想もできます。

◼︎ミミズの体重と食べる量
シマミミズ 1匹の体重は平均で0.4gと言われることが多いです。
そして、生ゴミなどを一日に食べる量は体重の半分ほどです。
4人家族で約500g/日の生ゴミが出るというデータをもとにすると、これを処理するには1kg(2,500匹)のシマミミズ が必要ということになります。(この量のミミズを購入するとなると1万円ほどかかると思います。)

ただ、シマミミズ の体重は幅広く、餌をしっかり与えて育てた時には1匹あたり1gくらいの大きさに育ちました。
ですので、このあたりの数値はあくまでも参考程度に覚えておくくらいでいいかもです。

100匹で100g以上の重さ

◼︎ミミズの生育面積
1㎡あたり5,000〜10,000匹くらいの密度がいいそうです。
我が家のコンポストは幅37cm×奥行53cm×高さ16cmほどの容器にだいたいですが1,000匹ほどの密度でシマミミズ たちが入っています。
過密すぎるとシマミミズ たちは繁殖をストップしてしまい、逆に密度が低すぎると交尾をする機会が減ってしまうので、ちょうどいいバランスをコンポストをやりながら探っていくことも楽しいと思います

一箱に1,000匹ほど

今回はミミズコンポストを始めるにあたって知っておきたいシマミミズの情報をまとめてみました。
もしよければ参考にしてみてください。

Youtubeでもミミズコンポストの情報を発信しています。



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