スアレス、モラタ騒動について

はじめに

アトレティコ・マドリードがバルセロナでクーマン監督に構想外を通告されたルイス・スアレスについて興味を持っている、という報道はかなり前から細々と、ただ確かに続いてきたものでした。
その報道を見た僕個人の意見としては、「給料高いしどうせ来ないだろ。」というものでした。
実際、ストライカーは補強ポジションでありましたが、一方で、その補強は現在在籍するストライカーの放出が大前提となっていました。

この大前提は致命的な問題を抱えていました。高給・低稼働・高齢の三つの理由から放出候補となっていたジエゴ・コスタにはオファーが全く届かないという問題です。
これが理由でアトレティコの今期のストライカーの補強は無いものだと、少なくとも自分は、そして少なからぬアトレティコファンは考えていたはずです。
(補強の重要性は誰もが認識しているはずです)

唐突の Here we go!!

そんなこんなで時間が過ぎて、移籍市場が閉まるまであと2週間となった昨日。9/21。
大きな動きが起こります。

アトレティコがジエゴコスタの放出を諦めて、アルバロモラタを放出することで、ルイス・スアレスの獲得に動く、という報道が出ました。
そこからは急展開で、昨日の練習にモラタは参加せず、昨日のうちにユベントスの本拠地トリノに到着しています。

実際、ユベントスの監督がサッリからピルロに変わった時点で、ユベントスのモラタへの興味は報じられていました。
しかし、ユベントスはASローマのストライカー、エディン・ジェコとの合意が報じられていました。
しかし、ナポリのストライカー、アルカディウシュ・ミリクのローマ行きが頓挫したことでジェコのユベントス行きも消滅(?)し、モラタが急浮上したのです。

ユベントスとアトレティコはモラタの移籍に関して、1年間レンタル1000万ユーロ、買取オプション4500万ユーロの総額5500万ユーロで合意したとされています。(詳しくは後述します)

一方のスアレスはシメオネの説得を受け、年俸が現在のほぼ半額となる900万ユーロの2年契約を了承。
バルセロナとスアレスの契約解除もほぼ合意していた、ということもあり、モラタの移籍が成立し次第、スアレスの移籍も発表される手筈となっていました。

暗雲

移籍市場における信憑性が極めて高いとされる、Fabrizio Romano氏の恒例の「Here we go!」が出たにも関わらず、また、モラタがトリノに到着しその様子がユベントス公式Twitterに上がったにも関わらず、アトレティコとスアレスの契約には暗雲が立ち込めます...

もはや“迷物“となったバルセロナの会長バルトメウがスアレスとの契約解除に待ったをかけたのです。
ライバルクラブのアトレティコに、構想外とはいえ、世界屈指のストライカーを放出するのはさすがに躊躇ったのでしょう...
契約解除を前提にモラタの移籍までまとめたアトレティコからしたら、「そんなの聞いてねえ」とでも言いたくなるようなことですが...

クーマンが戦力外通告をし、スアレス自身はアトレティコと個人合意をしている以上、最終的に解決はすると思いますが、そこは「どうなるか見てみましょう」(笑)

終わりに

実際スアレスが来たらどうなるのか、は次の記事で考察してみたいと思います
モラタを放出するメリット、デメリットについてもそこで考えたいと思います

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