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早割同人字書きのGoTo原稿執筆パック日記

既に巷にはTHE RYOKAN TOKYOさんの原稿執筆パックのレポがいくつか出回っているのだけど、せっかく行ってきたので書き残すことにした。

【前提】
・よくいるアラサー同人字書き腐女子の一泊二日ひとり旅
・原稿の進捗は前日時点で全然焦るもんではなかった(前日までもそこそこ調子よく進行していた)
・GoToキャンペーン適用で1万ちょいくらいになった

なので、これを読む人に役立つかどうかは正直わからないけど、役に立ったらうれしい。

【行く前】
10月某日。11月末イベントの新刊の早割〆切まで2週間を切っていた。
進捗は残り半分なので、正直焦るものではない。ただ、連日の残業による疲労がとても心を蝕んでいたので、「温泉行きてえゲージ」がMAXになってしまった。
そういうわけで、GoToトラベルキャンペーンも使えるようだし、前から気になっていた原稿執筆パックへ行くことにした。
思い立ったが即予約なので、当然ひとりである。

原稿執筆パックのGoToトラベル適用のためには
THE RYOKAN TOKYOさんの公式サイトから予約(この時点での表示価格は割引前)→外部サイト(STAY NAVI)から申請してクーポン発行(ここで割引後の価格が正確にわかる)→チェックイン時に提示で割引価格適用
という流れだったので、予約時点で「ここから35%オフね」とざっくり計算しておいた方が焦らずに済む気がする。
他の宿泊プランは他の旅行代理店サイトにも出てたけど、原稿執筆パックの予約は公式ページにしかないのかもしれない。

ドミトリーと一室利用と迷ったが、ドミトリーは男女混合(どうやら一部屋しかないので分けられない模様)とのことだったので、ひとりで一室八畳を占拠することにした。

宿泊の予約時に送迎車の予約が可能。湯河原駅前から15:45か16:45の2便。
電車で行くなら使った方がいいと思う。

【一日目】
送迎車の時間より2時間も早く湯河原駅に着いてしまったので、それまで周辺を散策。
GoToキャンペーンで貰える地域クーポンはチェックイン時に貰う形のため、未所持。使えるお店の下見を兼ねて駅前を散歩。
時間を潰しきれずに駅の近くの喫茶店に入り、邪馬台国で新選組と一緒に米を育てていた(FGO)。原稿は宿についてからと決めている。

駅前の手湯であったまったり、コンビニで買い出しなど。
宿のアメニティも女子のスキンケア最低限は揃っているので安心なのだけども、「ファンデ忘れた」とか「パンツ忘れた」とかならここがデッドラインかもしれない。
私は夜にコーヒーを割るための牛乳を買って行った。原稿執筆パック経験者の友人におすすめされていたのだが、正解だった。コーヒーをがぶ飲みするタイプの人間には、私からも牛乳の持参をお勧めする。

送迎車は駅を出て左、時計のあるロータリーに来るとのこと。
大体時間通りに来たし、宿の名前も入っていたので分かりやすかった。
前日の宿泊者が降りるのを待って乗車。前泊の人はみっちみちに乗っていたけど、曜日的な理由か私の同乗者は少なかった。
(この帰りの便についてはチェックイン時に予約できるとのこと)
乗車時間は10~15分ほど?
わりと急勾配な坂を上ったり道が曲がりくねってたりするので、手荷物はしっかり抱えておいた方がいい……と思う……。

到着後、靴をロッカーに預けたらカフェスペースで原稿執筆パックの説明とチェックイン手続き。
この時点で確認されるのが
・夕食の時間(18~19時)
・朝食の時間(7~8時)
・帰りの車の利用(午前中の便を使うと昼食つきのプランなのに食べ損ねることになる。帰りの時間が大丈夫なら15:30か16:30が良さげ)
宿から徒歩5分ほどのバス停からも駅までのバスが15分おきくらいで出ているので、お昼食べたいけど早めに帰りたい私はそっちで帰った。
GoTo利用の場合はここでSTAY NAVI発行のクーポン画面を提示し、その金額で宿泊費の支払い。地域クーポンもこの時貰えるので、館内のカフェでも利用可能。せっかくなので使った。

浴衣と帯はフロントの棚から好きなものを持って行く形式。
種類がわりと多いのでうれしみ。写真撮っておけばよかったな。
帯は太めで柔らかい半幅帯みたいな感じなので、着物ほどキッチリにはならないけど温泉浴衣の紐みたいな帯ほど緩くはない……という印象。
たぶん普通の温泉浴衣みたいに適当に結んでもいいし、文庫結びだと安定しそうだなと思った。Yogiboに転がりたいのでカルタ結びにしたけど、柔らかいのでちょっと結びにくかったかな……。

そして部屋へ。
ドアの開け方がわからずフロントへ引き返す羽目になったので、これを読んでいる人は覚えておいてくれ!
「鍵をさして右側に回した状態でそのままドアノブを引く」だ!
両手が塞がっていると非常にやりにくかったので、浴衣を取りに行くのは部屋に荷物を置いてからでもいい!
オートロックなので部屋を出るときには忘れないように!
なぜか各部屋のドアに戦国武将が描かれているが、泊まった部屋は毛利元就だった。

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戦国BASARAで推していたので「あっどうもお久しぶりです」と思ってしまったが、別に室内に三本の矢があるとかではないし、当然オクラもない。
普通の和室八畳である。

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おひとりさま利用だと大層広く使える。
テーブルはひとりでの利用だと、ノートパソコン・マウス・スマホ・飲み物・推しCPのおまんじゅう等を置いても余裕があった。
ふたりだとお互いノートパソコンとスマホくらいになるかもしれないし、3名以上だとテーブル借りた方がよさそうだな~と思う。
部屋の照明だと暗いというレポもあったけど私は気にならなかったので、テーブルの位置とか画面の明るさにもよるかもしれない。
布団敷きはセルフなので先に敷いてしまったけど、これも複数人だと狭くなりそうだな……と、おひとりさまの気軽さを感じる。
部屋の洗面台にアメニティ類がひととおり揃っている。POLAだった。
買ってきた牛乳は洗面台下の冷蔵庫へ。もともと入ってるものはないので、持参品がそこそこあっても困らないと思う。

ということで2時間近く部屋で原稿に勤しみ、夕食へ。
カフェへ行き、カウンターで部屋番号を伝えて席へ。
この日のメニューは生姜焼き定食。評判通り美味しかった。お肉やわらかいし玉葱にもタレがしみてて甘じょっぱ旨い。

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飲み物や追加注文は別料金。
レトロな感じのクリームソーダがあったのでデザートにしてしまった。
アイス=メッチャ=デカイ。溢れとる。

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原稿執筆パックの夜食希望の場合はこの時に注文すると、21時に部屋へ届けてくれる。お茶漬けと甘味が選べたので、甘味にした。
原稿執筆パック利用者はコーヒー紅茶飲み放題なので、20時までにカフェで頼めばポットで貰って部屋に持っていくこともできる。
(先述のとおり部屋のドアが両手を使わないと開けにくいので、ポットを持ち帰った際に苦戦した。おひとりさまの皆は気を付けような……!)

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夕食後、部屋に戻ってまた黙々と原稿。
満腹ではあるものの、Yogiboのおかげか姿勢が楽なので苦しくない。
コーヒーの量、このポット満杯だとひとりには多くね?と思いつつ、がばがば飲むバカなので残量を心配せずに済んだ。
21時、夜食が届く。
みかんジュレとクリームの乗った冷製おしるこ(つぶあん)。もちもちの白玉も入っており、この時間に食べるには非常に罪深い味がする。

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だがこれは脳の糖分を消費したのとトントンなのであろう。そこそこ大きいのに普通に完食してしまった。

夜食も済んだので一度風呂に入ることにする。
とりあえず大浴場にはタオルだけ持っていけば足りるのだけど、風呂上がり即スキンケア主義者はその辺も持って行く。
お風呂は熱すぎないけど芯からじんわりあったまる感じで、原稿作業で凝った肩やら背中やらが結構楽になった……気がする……。
大浴場出たとこに飲み物やらお酒やらおつまみ・カップ麺の自販機もあったので、まだまだ食欲が尽きない場合はこれもありなのか……と思ったが、さすがにそこまでではなかった。

再度、22時過ぎくらいからはコーヒーを牛乳で割ることにした。
カロリーが気になるがカフェインの過剰摂取よりはいい気がする。
そのまま0時過ぎまで原稿、「あっこれ明日の昼前には終わりまで書けるな」と感じたので就寝。
まだコーヒーも牛乳も残っている。

【二日目】
朝風呂は6:30からだというのでそれに合わせて起きようと思っていたが、5:30に目が覚める。仕方ないので残っていたコーヒーと牛乳を飲みつつ、邪馬台国の米を収穫したり(FGO)、授業を受けたり(twst)、アイドルの仕事をしたり(あんスタ)して部屋で待った。
朝風呂に入ってやっと意識がしっかりした気がする。朝食を8時にしてしまったので、原稿するには微妙な時間。先に軽く荷物をまとめて顔面の塗装をする時間にした。

朝食のためにまたカフェへ。
この時にコーヒーポットと夜食のトレーを返却。
朝食はごはんのおとも系和惣菜10種と、焼魚(この日は鯵の開き)、豆腐と豆苗?の小さい鍋みたいなやつ。

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あっさりめの味が中心なのに朝からごはんがすすんでしまう……!
おひたしと切り干し大根美味しかった。
昼食まではまだコーヒー紅茶飲み放題なのだけども、さすがにもういいかな……と思ったので一旦部屋へ戻った。

チェックアウトは10時までなので、ギリギリまで部屋で原稿。
朝食の消化による眠気が来始めるのがおそらく10時以降なので、この間に進めねばと思ったら結構進んだ。
チェックアウトは鍵の返却のみ。
原稿執筆パックの昼食の時間まではそのままカフェでだらだらできるので、1席というか1スペースを占有させてもらうことにした。
電源もついているのでノートパソコン使用も問題なし。
席の間隔が広い・間に衝立やらロールカーテンがあったりもするので、あまり他の利用者さんを気にせず済むのもよかった。
途中スタッフさんが掃除機をかける時間もあるけど、それほど長くないので集中できなければその間コーヒー飲んだり置いてある本を読んだりするのでもいいと思う。
本棚はベストセラーから漫画、絵本まで、だいぶ色々置いてあったしスタッフさんのお勧めPOPみたいなのまでついてる。
メジャーなやつから微妙にマイナーというかどの層向けなのこれ?みたいなものまで。選書基準が気になる。

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そんなわけで昼食の12時までには予定していた分の原稿がきっちり終わり、
推敲だのなんだのは帰宅してからでいいかな~と気持ちが緩んだのであとは散々Yogiboちゃんでダメになることにした。
窓から差し込む日差しがめちゃくちゃあったかくて寝そうになる。

12時に昼食。カレーとサラダのセット。
この時にメニューブックも持ってきてもらえるので、追加注文したければそれも可能。
カレーは中辛くらいかな……?辛いの苦手だけど普通に食べられた。結構さらっとしているので重たくない。

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友人に唐揚げをおすすめされていたのだが、そこまで胃に余裕がなかったので代わりにアイスキャンディーをデザートにする。

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ベリーヨーグルト味。さっぱりしてて美味しかった。もう1種パインもあるらしいのでそっちも気になるな……と思いつつ、食後のコーヒーも終えて落ち着いたところで追加注文分を精算し、帰路へ。

バス停まで徒歩5分、とのことだったけど道に迷う気がしたのでフロントに貼られていたバス停までの地図を写真に撮ってから出た。
結構急な下り坂があるのでヒールのある靴とかだと危ないかもしれない。
大体15分ごとの運行だったけど、次のバス停が余裕で見えていたのでさらに歩いて次のバス停から乗った。行こうと思えばその次のバス停まででも歩けたかも……。

地域クーポンが余っていたので、前日に駅前で下見していたベーカリー、ブレッド&サーカスさんで使うことにした。
美味しいと聞いていたので多少日持ちしそうなパンとスコーン、帰りにお腹空いた時用のパンを買って、帰りの電車へ。
近くにどら焼き屋さんとかもあったのでそっちにもいけばよかったな……。
原稿がほぼ終わった安心感と温泉でゆっくりできた充実感で、なんだかやたらと穏やかな気分で帰ることができた。グリーン車ありがとう。

終わってみれば「進捗的には然程急ぎじゃなかった」「印刷所の早割で浮く金額と宿泊費がほぼトントン」だったので、「限界同人作家は行くべき」とか強い言葉で勧められる自信はないのだけど、私みたいに「なんかもう日常に疲れたから温泉でゆっくりしたい、でも原稿はやんなきゃいけないし、でも己の身の回りの世話に気を配るのも疲れた!ぎゃん!」ってなった場合には、懐に余裕があれば心の余裕が買える。
ちょっと一回日常から脱出して集中したいな~というとき、限界が来る前に先手を打っておくための手段。
早割主義者にはそういう使い方もある。
個人的にはおひとりさま向け温泉宿泊やら原稿用のプランがもっと増えていろんなところで利用しやすくなってほしいな~とも思ったし、また利用したいのでコロナ禍なんぞでなくなったりしては困る。
そういうわけで、この日記程度でもちょっと気になってた人の背中を軽く押す程度のものになればうれしい。
急ぎの原稿がなくても次は友人たちに付き合っていただきたいなぁとも思うので、お心当たりの友はどうぞよろしく。唐揚げシェアしてくれ。


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