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破天荒な私の兄

 私の兄は私と正反対の性格である。私はおとなしく陰気であるが、兄は活動的で友達が多い。兄は新幹線で隣に座っていたユダヤ人と宗教について語り合ったりしたこともあり、外国人の友達が結構いる。

 兄はよく海外旅行に出かける。ロシアや中国、インドも行った。そして兄は旅行先で舐められない。堂々としていて、空手を習っていたことがあって、ガタイがとてもよく、顔はどちらかというと中国人みたいな顔をしている。そんな感じなのを兄は自分でとても気に入っている。兄に中国人の偉人のヌルハチに似てると言ったら、兄は得意そうな嬉しそうな顔をした。最近兄は少しふっくらしているが、異性にモテるよりも舐められない見た目であることに重きを置いていると思う。

 兄は中国が好きだ。中国に留学したことがあり、中国語が喋れる。ロシアも好きだ。そんな兄を私は羨ましく感じる。

 幼い頃、私は陽気で元気で、兄は少し弱く、いじめられかけた。でも、私が小学校3年生、兄が小学校5年生の時の同時期に性格が2人ともガラッと変わった。私は仲間はずれにされ、人間不信に、兄は秀吉の本を読んで、強気になった。

 兄は私が大学時代に心のバランスを崩した時、関西から私の住んでいた関東まですぐに会いにきてくれた。私はとても心強かった。幼いころ、兄の背中を追いかけてお兄ちゃんお兄ちゃんとしたっていたことを今、思い出した。兄はいつでも私のお馴染みのお兄ちゃんである。

 兄は今でもたまに私のことをかおる(私の下の名前)だま坊やと言う。なぜ坊やなのかよく分からないが、それは嬉しい。

 兄は私の小説を応援してくれる。意地悪なところもあるが、いい兄である。なかなかこんな兄いないと私は誇りに思う。

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