見出し画像

エクアドル旅行記 8日目/12日間 キト

9時にキト観光ツアーのガイドさんが迎えに来てくれる約束になっていたので、私は2時間前の7時に目覚ましをかけた。予定通り起きてスマートフォンをいじること30分。そろそろ起きて5つ星ホテルの朝ご飯を食べに行くか!と思い、化粧をして着替えて腕時計をつけたら、腕時計の時間は8時50分。ん?んん?んんん?

~さて、ここで一旦時間を止め、8日目の朝に何が起きたかを説明します。私は7日目の朝(つまり昨日の朝)までガラパゴス諸島にいました。ガラパゴスはエクアドルの首都キトがある南米大陸から西へ約1,000km。時差が1時間あります。ガラパゴスの方が1時間遅れているのです。
私は昨朝、飛行機に乗った際に到着地キトの時差に合わせ、腕時計の時間を1時間進めました。でも、スマートフォンの時間は変えていなかったのです。そういうわけで、8日目の朝、スマートフォンの目覚ましで私が起きたのは8時。この事実に気づいたのはツアー集合10分前でした。~

うっそやん!!!!!!と思いながら慌てて出かける準備をし、鞄に昨日ガラパゴスのスーパーで買ったお菓子を突っ込み、私はロビーに降りた。ロビーは面したレストランからの素敵な香りを漂わせていた。9時ちょうどにガイドのおばちゃんがニッコニコで到着。あぁ…私…朝ご飯食べてないねん…。

気を取り直し、ツアー開始!今日はおばちゃんガイドとムキムキお兄さん運転手が私一人を案内してくれる贅沢な一日。Sちゃん曰く、おばちゃんは話したい事、案内したいことがいっぱいで毎回押し気味になるので、時間が細かく決まっている団体ツアーではなく個人ツアー向きなのだそう。

画像1

お菓子を車内で食べながら移動し、遂に待ちに待った赤道へ!
初めに行ったのは赤道博物館。博物館のスタッフが、昔の食文化や居住家屋、日時計など、色々と説明をしてくれる。一緒に回ったアメリカから来たという3姉妹とお母さんが優しく、沢山写真を撮って下さった。民族衣装を着たダンサーと踊ったのが楽しかった。

画像3

画像2

画像5

画像4

続いて向かったのは赤道記念碑。おばちゃんガイドさんがもはや私のカメラを持って、専属カメラマンのようにずっと写真を撮ってくれた。そのおかげでこの日の夕方に電池がなくなった。カメラの電池を一日で使ったのは初めて。
本当の赤道はなんの変哲もないところにあるのが面白い。スマートフォンに緯度が分かるGPSのアプリを入れておかなかったことは失敗だった。キトは科学の街だった。来るまで知らなかった。

画像6

画像7

クイは結局食べなかったけれど(結構高いらしい)、こんなに可愛い生物を串刺しにして焼くなんて……でもいいにおいが漂っていたな。先人たちの何でも食べようとする探求心には頭が上がらない。

画像9

画像8

さらに高地に移動して雲が流れる高さにまで。3,000m越え。綺麗な景色を見ながらの昼食。移動途中、道端で何体も見た怪しい人形たちが何なのかは、翌日のクエンカで迎えた年越しで明らかになります。

画像10

画像11

昼食後はキトの旧市街地へ移動。お腹がいっぱいになって途中眠ってしまった危機感のない観光客=私。Sちゃんが話を通してくれているガイドさんにすっかり気を許していた。昼食後といっても3時前くらいだった。日本のように正午になったら、はい!昼ご飯!という文化ではないらしい。
バシリカ教会の中に入ると、おばちゃんが丁寧にこの像はどういう像でと説明をしてくれるのだがカトリックではない私にはよう分からんかった、残念。でも、内部と外壁の装飾の素晴らしさには感動した。ムキムキお兄さんがすぐ車を回してくれて再び移動。

画像13

画像14

写真撮るよ、とのことで一度下車。パネシージョの丘と向かい合うような小高い丘で、おばちゃんがここはBest Position!と何回も言っていた。モデルのように何枚もバシャバシャと写真を撮られた、面白い。確かにこの景色はベストポジション。

画像12

独立広場付近で再び下車し、おばちゃんと歩く。年末直前で地元の人たちなのだろうか、人手が多く賑やかだった。
途中、Republica del Cacaoというチョコレート屋さんでトイレをお借りし、お土産を物色。おばちゃんは高い高いと言っていたが、確かにエクアドルの物価からすると高いので観光客向けかな。ほぼ全部試食できるので(試食用置いてなくても言ったら出してくれる)、味を確かめつつ何点か購入。

メトロポリタン大聖堂は年内最後のミサ日だったようで、観光客向けの門が閉まっていた。そこでおばちゃんからアドバイス。入りたいなら観光客っぽいカメラや鞄・帽子を置いて、お祈りするからと言ってひとりで行っておいでとのこと。手を合わせてのI will Pray. だけで入ることができた。ミサはしていなかったので中を少し歩く。石像とステンドグラスの印象だったバシリカ教会とは違い、装飾は金色で豪華だった。
物陰に隠れてチラチラと様子をうかがっていたおばちゃんが、私が戻ってくるのを見つけると満面の笑みを浮かべた。

そこからひとつ教会を経由して(どこだったかは分からん…)サンフランシスコ教会まで歩いた。おばちゃんが一生懸命説明をしてくれていたのだが、なかなかに疲れていた私はほぼ頭に英語が入ってきていなかった。ごめんなさい…。ここでカメラの電池が切れた。

画像15

夕暮れの中、最後の目的地パネシージョの丘へ。日の入り直前のため、夕焼けを見たい車で道が混んでいたので、頂上少し手前で車を降りた。数分歩くと頂上。キト旧市街の奥に広がる新市街までを見渡せる場所だった。
おばちゃんがここでも沢山写真を撮ってくれた。最後に二人で自撮りをした。ビジネスライクなガイドではなく、近所のおばちゃんがガイドしてくれたような心地良さだった。

画像16

6時半ごろにホテルに到着、長旅。おばちゃんとお兄さんと握手をして別れた。あと一歩で私のカメラがおばちゃんの鞄に入ったままになるところであった。
夜ご飯として、疲れていたのか甘いものが食べたくなって、チェーン店っぽいケーキ屋さんでチョコレートケーキとフルーツのシャーベット(名前忘れちゃった。さっぱりした白色のシャーベット)を食べ、翌日の朝ご飯になるパン(50円くらい。めっちゃ安い)を買って、翌朝出発のための準備をして眠った。

キトは赤道付近の都市なので、日の出も日の入りも6時ごろ。日本のように、季節によって変わることはない。私が訪れた日も、永遠の春と呼ばれる気候そのものであった。

画像17

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?