刀ミュにおける初期刀と蛍丸

結論から言うと、青野原の戦いの調査任務で折れてしまった初期刀が歌仙兼定で、その負い目を特にずっと感じ続けているのが山姥切国広、これから正式な青野原での任務にあたるのが蛍丸という妄想です。

初期刀に関しては他の説もどんどん増えていくので、今後またまとめたいです。
自己満足のための純度100%空想物語です。

*青野原の戦い


ミュもステも他メディアミックス本丸も、原作の刀剣乱舞-ONLINE-を大切な揺るぎない軸として定めています。大侵寇で改めてそれが顕著になったので、あの限定解放された青野原の謎もどうしても無関係には思えません。

「極秘兵器輸送部隊」「目撃者殲滅部隊」という名の敵。そして「低空を飛ぶ巨大な影とおびただしい足跡。そして、死者。もはや東軍も、西軍もなく。歴史改変ですらない。ただ無秩序な破壊があった」という事実。

この事から、敵は「目撃されたら非常にまずい極秘兵器を用いて、その場にいた人間を無秩序に破壊した」と考えられます。そして同時に、関ヶ原の戦いに参加して生還したはずの人間もここで息絶えてしまった。
徳川家康、井伊直政、本多忠勝、福島正則、黒田長政、加藤清正、藤堂高虎、石田三成、宇喜多秀家、大谷吉継、真田信之、細川忠興、小早川秀秋……と、名だたる武将達ばかりです。
彼等が消えてしまったら、歴史が大きく変わります。
上田、奥州、九州など各地で戦を繰り広げて関ヶ原の戦いに遅参した武将もいますが、まだ若い秀忠が徳川幕府を開けるか分からないし、しばらく各武将達で天下を争うことになったのか、あるいは…と様々な未来が考えられます。

そんな大変な歴史改変を阻止するべく、政府から青野原の調査依頼があったとしたら。

私たち審神者のように、調査可能範囲までのみ限定解放されていたのか、正式に遡行経路が開かれラスボスまで辿り着けていたのかは分かりません。
ただ、そこで強大な敵と相対し、ミュ本丸の初期刀は折れてしまった。

それが歌仙兼定。

細川忠興が青野原の戦いに参戦しており、無秩序な破壊により歴史が変わると『存在が確かなものになる』刀の中に蛍丸があるからです。


*消えるもの、消えないもの


あったはずの歴史が無かった事になり、刀剣男士も今生きている私たちも生まれてこなかったかもしれません。
しかし裏を返せば、「歴史が無くなることで生き永らえる存在がいる」という事になります。例えば大坂の陣が起きないのなら真田幸村や豊臣秀頼は生き続け、豊臣政権が確固たるものになっていたかもしれない。これは人間だけでなく刀剣男士にも当てはまります。

もしも徳川幕府に代わる幕府が開かれる→当初から一切外国と友好的な関係を築く→開国という概念もなく徐々に近代化→不当な侵略や植民地化をせずアジア各国の独立を促す→日清戦争、日露戦争、日中戦争が起きない→第二次世界大戦に参戦しないという(あまりにも都合が良すぎる)未来になったとしたら。

太平洋戦争が起きなければ、消失した刀も現存していたかもしれません。
その一振りが蛍丸です。
なぜ蛍丸だけ強調したかというと、言わずもがな明石国行の存在。
あおさくで「全てを救えないのなら誰も救えていないのと同じだ」と篭手切江に言い放ち、信康に物部としての役割を与えた三日月宗近に対して「歴史変わってもうてるやん」と厳しい目を向けた明石国行は、原作でも心の核に蛍丸が居ます。
公演で明言されていなかったけれど、仲田さんのTwitterでの発言で悲鳴が出ました。ミュ本丸でも間違いなく蛍丸に会いたいがために動いている。

蛍丸は本来行方不明のままで、刀剣男士としていわば「朧」のような存在です。そんな蛍丸が確かな存在になり得る未来があるとするなら、少なくとも明石国行にとって筆舌に尽くし難い喜びであるし、同じ刀剣男士の彼等も嬉しいでしょう。
ただし、正しい歴史を守る事が彼等の本能です。巴形薙刀や豊前江といった、逸話も持たず居場所も分からないと自嘲する刀剣男士も、出陣先で経験を積むことで己の存在を確立しようとしています。
また過去の公演で、前の主を手に掛けたり、歴史通りに数多の罪なき人を撫で切りにするなど、とても耐え難い絶望と向き合う描写が多くあるので、蛍丸が「この先自分が行方不明になる歴史を守る」という悲痛な戦いの編成に組み込まれてもおかしくないでしょう。

*初期刀・歌仙兼定


蛍丸が青野原の正式な任務にあたるとすれば、ミュ本丸の初期刀は歌仙兼定だと考えるのが辻褄が合いそうだと思っています。
(原作なら顕現したてでいきなり青野原は不可能だけど)

蛍丸と歌仙兼定は20年ほど細川家で共に在ったのも理由の一つですが、なにより、歌仙兼定の前の主・細川忠興は関ヶ原の戦いに参戦しています。
もし、青野原の先行調査で敵に殺されそうになっている細川忠興を見つけ、劣勢の中助けようとしていたとすれば。未知の強さ、未知の状況下では、いくら本丸で最も練度が高いかもしれない初期刀とはいえ、非常に苦しい戦いだと思います。
部隊長の山姥切国広や山姥切長義を筆頭に揃って苦戦を強いられる中、「殿を務めるから本丸に応援要請をしろ」だとか、「撤退する、ここは僕が引き受ける」だとか、己を犠牲にしてでも仲間を無事に返す決断をしたのではないかと。
そこで折れてしまい、山姥切国広は隊長なのに仲間を全員返してやれなかったことをずっと後悔し続ける。

折れる寸前、歌仙兼定は初期刀として、同じく初期刀に選ばれる可能性が高い山姥切国広に、本丸を託したかもしれません。

ただ、歌仙兼定が出陣することはない気がします。件の任務を描くとしても、キービジュアルに組み込んで大々的にグッズ展開などはせず、映像や黒子のような出で立ちで雰囲気を演出するのかなと。
だって刀ミュ、ライブパートあるんだもの。
折れてしまった事実だけでのたうち回るのに、それが歌って踊ってるのを見せつけられたらもう情緒不安定通り越してランナウェイ。

審神者の心臓に良くないので、ミュの歌仙を見たいけど初期刀だった場合はニュアンスくらいで勘弁してください。

相変わらず自分しか面白くない支離滅裂な妄言でした。

これ書いてるうちに別の説も浮かんだけど睡魔に猛攻撃されてるから帰ります!

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