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覚悟の瞬間

部屋を掃除していたら当時の想いが感じられる殴り書きのペーパーが出てきました。あーそんな想いだったんだなーと半ば忘れかけていた感覚が蘇ってきました。まあ、それで終わりでよいのですが千葉ジェッツというクラブが急成長したことで最初から今みたいな感じと錯覚するような人が内外共に増えてきていることに危機感を感じていることとクラブ経営、運営に従事する多くの人に少しでも活力になればと思い久々にnoteに投稿させて頂きます。誰もがスタートアップ、ブレークスルー前夜は苦労がつきものです。覚悟を決めて信念持って尽力していれば道は開かれるのだと思っています。

全文公開

このメモは、2012年2月23日。私が社長になって3週間くらいのことです。それなりに悩みながら漠然と思いを殴り書いたのだと思います。当の本人は覚えていませんが。おそらく改めて千葉ジェッツをなんとかせねばと決意を新たにした瞬間なのかなと思います。一語一句変換せずそのまま文字おこししています。以下、全文です。

社長になってどう思うか?

社長の経験は何度かあるが、今回、就任するにあたって非常に迷った。何故ならば、今までは自ら起業してきており、自分以外の誰かが立ち上げた会社を引き受けるという経験はなかったからだ。そして、私自身バスケットや興行事業に精通していなかったからだ。しかし、縁あってこの会社に関わりだして3カ月で社長に就任することになる。
     
この会社に本格的に関わってすぐに、興行事業という特殊性はあるものの、経営は経営、基本的には同じだとすぐに気がついた。また、試合会場で過ごす時間が増えるに連れて、必死に戦うコーチや選手、精一杯のダンスで盛り上げるエンターテイメントチーム、常に営業、試合の準備に明け暮れるフロントスタッフの頑張りに私自身鼓舞されるようになってきた。何よりも雨が降ろうが、雪が降ろうが、ホームゲームのみならずアウェーゲームにまで駆けつけて必死に応援してくれるブースターの皆さまのパワーを全身に受け、ありがたく思うとともに、身が引き締まる。また、子供たちへの夢を与えるという大きな使命を持っているだけに社会的責任の重さも痛感している。

今後、どうしていきたいか?

やはり、プロチームである以上、しっかりした経営基盤を作らなければならない。つまり、黒字経営だ。運営会社がしっかりしていることが、チーム存続の絶対条件であり、チーム強化への投資も可能にする。そして何よりも、事業の成功は関わっているすべてのステークホルダーの幸せに繋がる。現在はこの当たり前のことを社内に広めて、意識改革をはかりはじめたところだ。

将来的には、優勝を狙える、地域の皆さま愛されるようなチームにしていきたい。そして、一人でも多くの子供たちの夢の舞台になれるようなステージを用意していきたい。

以上、やはり表現している言葉も微妙だ。興行事業・・・、スタージェッツではなく、エンターテイメントチーム・・・新鮮です。今からわずか7年半前の出来事。少しづつ当時の決意が形になりつつあることが嬉しい反面、初心忘れべからずの心境です。

改めて、千葉ジェッツを取り巻く全ての人々に感謝です。ブースター、パートナー、地域、行政、バスケットボール関係者、取引先、選手、チームスタッフ、フロントスタッフ、フライトクルー、、、、全ての皆様のおかげで今があります。あらためて御礼を申し上げます。引き続き、100年続くクラブのためにお力添えを何卒宜しくお願い申し上げます。


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