このままじゃ消えそうだ、と
悟ったから逃げてきた
雑多な仕事と人間関係
捨ててよかったと思っていたよね

新しい街にきて
森と遊んで
少し元気を取り戻した　

苦手なことなんて
はじめから無かったような気分になって
雑多な仕事と人間関係
久しぶりに持ってみた

そうだ
これが嫌だったんだ
あれだけ全力で逃げてきたのに
何が嫌だったか忘れていた
海風に心を
さわられた愚か者め

僕はあくまでも人間
変わり者でも
人間は人間

ただ
暮らせる場所が限られている
北海道にしか生息しない
なんとかっていう鳥みたいに
生息できる場所が
とても少ない

合わない場所で諦めて
人間をやめるのはまだ早い
飛べないけれど
旅人のつもりで歩けばいい

道は繋がっていてほしい

行き止まりは本当に行き止まりか
抜け道はないか
人の庭を通れば突き抜けられるんじゃないか

怒られることは気にしないで

本当にできないのか
本当に本当にできないのか
自分の頭で考えて

悟ったからって早まるな
心がまだ
何かを言いたがっている