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【足るを知れない】髪の毛は何色がいいんだっけ

今は黒髪だけど、奇抜な色にしたい気分。おしゃれに疎い私だけど、髪の毛の色は「その時の気持ち」があらわれる。

例えば、大学を卒業した瞬間に髪の毛を紫色にした。別に紫が好きなわけでもなく、おしゃれがしたかったわけでもなく、「そこそこいい大学を卒業したのに就職しなかった自分」を表現したかった。

仲の良い友達は皆、学校の先生になった。私もずっと学校の先生を目指していたけど、色々なことが嫌になって、なるのをやめた。

でも大学3年生頃までは学校の先生になりたくて、人一倍勉強を頑張っていたと思う。夏休みも研修などに行くし、自主的に学会を見にいくし、授業以外にも本を買って勉強するし、学校の先生が購読してる雑誌を取り寄せて読んでいたし、不登校支援のボランティアに行ってたし、バイトは家庭教師や塾、児童相談所など「将来に役立ちそうなもの」ばかり選んでいたし、秋田の教育関係の人に会いにも行った。

だけど学校の先生にならなかった。おそらく、私より勉強していなかった人の方が普通に学校の先生をやってる。

自分で決めた道だけど。大学時代に遊んでいたけど教員になる友達を見て「勉強もろくにしないで、現実を知らないまま、夢を持ったまま教員になったんだね!おめでたいね!高3の頃とやりたいことが変わらないってすごいね!勉強不足だから変化がないんじゃないの?」などと思っていた。

ちょっと性格が悪いし、視野が狭いのだけど。自分にとっての「教員」が大きい存在だったからこそ、謎の反発心があった。

だから、周りが黒染めする中で私は紫色にした。

話がそれてしまった。

髪の毛は何色がいいんだっけ。

何色が私に似合うんだっけ。

染めたら染めたで「やっぱり黒髪がいいわ」って思うし、

「もう一生染めないわ」と思って黒染めすると後悔するし、

とにかく現状に満足しないだけの人間なんだなぁと思う。

常に隣の芝生が青くて、現状を否定したくて、足るを知らない人間。


こんなに文句ばかりたれているのは、何でも自由に選択できる状況だからなのか。選ばなかった道が大量にあるからこそ、選ばなかった道を「できたのにやらなかった道」のように思って、いつまでもグダグダ考えるのかな。

選択肢のない時代(選択肢のない状況の人)は「この道しかない」と心から思うから、文句もないのかな。

いや、逆か?選んだ人は文句を言わないか。選べない人は文句を言うか。

分からん。

足るを知る、が難しい。元々の性格なのか、性格が悪いのか、最上志向が強いのか、飽き性なのか。

現状に満足しながら幸福な感じで生きている人間には、どうやっても敵わない。

選択の余地がない、自由がない「手付かずの自然」と向き合いながら生きたら、少しは素直でイイヤツになれるのだろうか。

抗えない何か、が私には足りないのだろうか。

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