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NMB劇場のブーツが鳴る音が好き。

ダンッ! ダッダッ!

他の48劇場でも聴こえないことはないのだけど、難波の劇場の最前で聴くそれは、とても迫力を感じる。力強さと自身の強さが、爆発して轟くというよりは誇らしげに聞こえるような気がする。

2020.02.09.Sun. 15:00〜
小嶋花梨プロデュース『難波愛 〜今、小嶋が思うこと〜』
出演メンバー:
東由樹・安部若菜・石田優美・石塚朱莉・泉綾乃・加藤夕夏・河野奈々帆・坂本夏海・貞野遥香・塩月希依音・上西怜・出口結菜・前田令子・森田彩花・安田桃寧・山田寿々

もともとは千葉でNMBの握手会に行く予定だったところが、折からの新型コロナウイルスの影響で中止に。そこからすぐにこの劇場公演の実施に動いたNMBは早かった。もともとAKBからの独自の動きが多かったところが、最近運営会社が再び吉本資本に戻った頃からまたフットワークが軽くなったように思う。(そもそも論として、握手会はダメでライブはOKという判断も微妙だとは思うが…)

そうこうして向かってみた大阪、4列の夜行バスが安かったものの、どうせ15時の開演までの時間つぶしにお金を使ってしまうだろうということで、当日移動のなかで比較的安かった成田空港―関西空港便を往復で使ってみることにした。普段はもう少し外国人も含めた利用が多いところが、さすがに減っているんだろう。

今回は初めてジェットスターを関空便で使ってみたのだけど、第1ターミナルに着くのを知らなかった。前回第2ターミナルに降りてから駅までの遠さを思い知らされたのでだいぶ楽に感じた。いい時間にいい値段でジェットスターがあれば、関空便はピーチよりジェットスターのほうがいいな。

関空から難波までの南海線も、それなりに時間がかかるけれどだいたいは座れるし一本なので嫌いじゃない。今どき珍しい電波デトックスできるLCC機内から社会復帰するのにちょうどよい時間になる。

そうこうして着いた難波、人は混んではいるのだけどひと月前より明らかに少ない。インバウンドターゲットのエディオン難波本店でご飯を食べるもスカスカ。1階の中国語対応できる店員がたくさんいるのに手持ちぶさたにしていた。

そしてひと月ぶりのNMB劇場。今回は上手の最前が取れた。最前の端はけっこう好きだ。正面をずっと観なければいけない気がする真ん中よりも、少し奥にも視線を伸ばして3列目をじっくり観察してみたりすることができる。

この日は貞野遥香さんがこの上手端の位置に来たときにとても素敵だった。体幹がブレないのだけど、ブレない力強さよりもしなやかさがあって、シームレスに身体を動かしているのがよくわかる、美しい踊り。関西の街をバレエステップで駆け抜けるTwitter動画のとおりだった。

さて、初めて入ったこの日の『難波愛』公演、DMMでの配信でも観たことがなかったところをいっそ予習しなくてよかったと思っている。

久しぶりに、あるいは初めて聴く・観るカップリング曲/アルバム収録曲にNMB曲っぽさを体感できたからだ。たとえるなら、ヒョウ柄に染まったというか。

ヒョウ柄じゃわけわからないので、もう少し書いておくと、NMBの曲って、いい意味で安っぽさがあるんですよね。少し大仰な管楽器(風)の音がイントロで唸る感じ。パッと安っぽさもあるんだげど、しっかり重厚で濃厚。NMB劇場もバスドラ音が強調されるような音響でもないので、よりそれが際立つような気がする。こういう中で、石田優美さんや加藤夕夏さんの力強い動きは風格を感じた。

そんな曲を重ねて来たあとに、フルサイズの『青春のラップタイム』で締める(初期からコンサートの定番曲だったけど、フルサイズはなかなかない)。小嶋花梨キャプテン、めっちゃNMB好きやん。

そうそう、久しぶりに聴いたこの曲のよさを思い出した。

今日も全力をステージに傾けていた出口結菜さんの姿が観れて満足。ほくほくして帰りのピーチに飛び乗った。

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