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2020年いときん参加現場まとめと3選

「現場まとめ」と書いては見たものの、今年は去年までに比べるとだいぶ参加する現場の数は減った。去年が163で、今年は63らしい。6割近く減った(下のツイートは勘違い)。

減った数と変わった姿勢

まず、緊急事態宣言前後はイベント自体がなくなった。記録を掘り起こしてみると、3/1に観た舞台から、7/11に行ったライブまで4ヶ月も何かのイベントに参加していなかったらしい。さすがに1年の1/3も家に籠もらざるを得なくなったら、全体の数は減る。

48グループヲタクとしては「握手会」がなくなりほぼすべて(SKE48の振替だけが例外)オンラインお話会に切り替わったので、その参加数はカウントしていない。さすがに実際に対面することとの情報量は違うけれども、顔を見て話ができるという意味では同じではあるので、この辺は「在宅革命」とでも言えるのだろう。

6月や7月あたりからイベントが復活してからも、参加するイベントを選ぶ基準はかなり変わってきたように思う。以前は「ふらっと行ければいいや」と自分の中で位置づけていたライブが、キャパシティを絞るようになったことで売り切れが早くなって行けなくなったというケースは今年は増えた。チケット単価も上がっていて、「値段が高くてもそれでも頑張ってチケットを確保しますか?」という自問が常にあるように変わったのが2020年だった。それに加えて「この現場で新型コロナウイルスに感染する疑いが出ても、後悔はしませんか?」という問いもある。ウィズコロナの覚悟ってやつか。

そんなこんなでイベントに対する姿勢が変わった2020年で、印象に残った現場を3つ挙げて行こうと思う。

第4節 横浜F・マリノス vs FC東京 @日産スタジアム

観て少し経った頃に書いたのがこの記事。

7月の第2週は、J1リーグが観客を入れての最初の週末だった。緊張感がスタッフから伝わってくる入場ゲートと、キックオフのときの大きくてあたたかい拍手は忘れられない。声は出せなくても、チャントは歌えなくても、「俺たちのサッカーは戻ってきたんだ」ということを噛みしめるようなあの日産スタジアムの空気は忘れられない。

FC東京ファンとしては、若手を使っての夏秋のやりくりと、ACLでの健闘は悪くない1年だったとは思っているけれど、それが最終的なタイトルに結びつかなかったのが寂しいのが正直な気持ち。過密日程で戦い方が大きく変わった今シーズンから、来シーズンはどんなJリーグになるのだろう。

NMB48 10th Anniversary LIVE ~心を一つに、One for all, All for one~ @大阪城ホール

久しぶりのアリーナクラスのコンサートなのに、当時の記事はまとめてしまってあまり書いていない。

結果論ではあるけれど、いろんな情勢を鑑みると10月後半のこの時期に、10周年コンサートと吉田朱里卒業コンサートをやりきれたのは幸運だったと思う。もう1ヶ月遅かったら開催は難しかったかもしれない。全国的にもまだまだアリーナ規模でのコンサートがやれていない時期の発表に、自治体や各所との連携もあったはず。10周年コンサートにはShowtitleや吉本を離れた卒業生も含めて呼んでいたことからも、NMB運営がこのコンサートにどれだけ本気だったかを感じることができた。

冒頭のキャプテン・小嶋花梨さんの動画から、『誰かのために -What can I do for someone?-』『夢は逃げない』『理不尽ボール』『最後のカタルシス』の流れは、本当に大きなコンサートが開催できるようになってよかったと噛み締められる時間だった。

48グループでNMBより先輩のAKBやSKEは劇場を起点にしたアニバーサリーイベントはやるけれど、結成記念の大型イベントはやっていない。キャラクター展開がテレビも通して広がった初期からのメンバーが、こうして大型コンサートでたくさん観れつつ、今を担っている若手のメンバーが同時に気持ちよく観れる機会はこれまでOGと同時に立つコンサートで感じなかったことだった。

出口結菜さん推しとしては、『虹の作り方』は今年数少ない彼女を観れたステージのなかでのベストアクトにしたい。

3.SKE48研究生『青春ガールズ』@ SKE48劇場

2020年はNGT48劇場にはたくさん入ったし、NMB48劇場にもすっかり慣れたし、コロナ以後で言うとHKT48の新劇場にも入れたのだけれど、体験として一番印象に残っているのは12月に入ったSKE48劇場になる。まだ推しが見つけられていない研究生公演に入ってこういうことを感じるのだから、「栄は実家」というフレーズは気に入っている。

細かい感想は上述の記事に譲るとして、他のコロナ禍の48劇場公演と違うところで言うと、46人という観客の少なさは、客席の「選抜感」が違う。客としてモブになれない感覚がある。

客としてモブでいられることは、広がっていく上でとても大切なことなのだけれど、これだけ個体認識されながら受け身でいることの罪悪感(に近いもの)を受けるのは最近の48劇場になかなかない感想だったと思う。

2020年の48劇場公演

48劇場全体で観てみると、12月現在のコロナ禍での公演はだいたいこんな形式。

・AKB48劇場:8人でのチーム公演フルサイズ+ときどきユニット公演
・SKE48劇場☆:各チームの公演(ユニットなし)を8名で
・NMB48劇場:1~3名のユニット公演、難波鉄砲隊公演や研究生公演(7名)
・HKT48劇場☆:7名のユニット公演を2つ組み合わせを都度変える
・NGT48劇場☆:1~5名程度のユニット公演を幕間挟んで2つセット
・STU48劇場:秋までは岸壁ステージで6名の課外活動チーム(正規メンバーチーム×研究生チームの組み合わせ)、12月以降は船内で研究生の課外活動チーム公演+外部ライブハウス

☆:実際に当選して観に行った劇場

少人数での公演に切り替え(これは実際に対策になっているかというよりは「対策をしている」と言えること新見がある)ていく中で、時折16人やそれ以上で披露する曲での景色に比べると、圧倒的に物足りなさがある。どうしても「推しだけ」「気になる子だけ」を観て終わってしまうのだ。そうではなくて、人数の多さに応じたメンバーどうしの化学反応や、意外な気づきというのは生まれにくくなってしまう。

人数は絞って開催する前提で、ユニットを組み合わせて公演を組んでいるNGT劇場は「推し以外」の角度が生まれやすい。7人組のユニットの組み合わせで終盤は14人全員で登場するHKT劇場は、結果的に再後発になったのもあるのか、相対的には満足度が高いスキームのように思う。

人数を極端に絞ることによって出番自体が減るのは今年はどうしても致し型がないけれども、出演の機会のターン自体の偏り度合いが劇場によっては極端になっているのも気になるところ。まだしばらくはこの状況での公演が続くと思うので、いろんなことをやって選択肢は増やしてほしいと思うところ。あくまで劇場で何かを観せてほしい思う人なので、SHOWROOMが主戦場にならざるを得なくなっている子たちの出演を観たい(特にチーム8の兼任がないメンバーの課題はいい加減どうにかしてほしい)。

おまけ)握手会からオンラインお話会へ

「現場」から「在宅」のイベントに大きくシフトしたメジャーアイドルの特典会、自分としては変わってよかったことと難しくなってしまったこと両面を感じる。

ポジティブな面は、場所に縛られなくなったことに尽きる。東京在住の僕は関東のイベントならいいけれども、握手会単体で出向かないといけないことがなくなった。幕張メッセやパシフィコ横浜はやはり家から遠いのでこの移動疲れがないのもありがたい。あとは、特別に変なものでなければ、リアルの握手レーンではできないことができるところか。誕生日祝いにバズーカ砲クラッカーで祝福したこともある。観光名所を背景に話のネタにすることもあった。工夫の幅は拡がったようには思う。秋ごろまた飛び回るようになってからは、名古屋にいようが福岡にいようがどこからも推しと話ができるので、いっそこちらのほうがありがたいと思う側面はある(笑)。

デメリットは、「はじめまして」をしにいくハードルが上がったことだろうか。これは普段使う電話でもそうだけれど、お互いの空気感をつかめないまま会話を始めることになるので、最初はどうしても探り合いになりがち。それでもまだ顔を見知っていればつかむまでの時間が短いからいいものの、大試しでとってみての「はじめまして」ではなかなか難しい。画面が表示された瞬間にハイテンションで会話するテクニックは習得レベルは高いと思う。結果として、初めて個別トークをオンラインで取ったメンバーは今年はいないことになった。

リアルのお話会を開催しているグループもあるけれども、個人的には両方やってほしいところ。握手会単体<ライブのヲタクではあるので、ライブやイベントの合間に他のグループのオンラインお話会にも参加しつつ、握手会で実際に顔を見てお話する機会もほしいところ。

来年も感染状況がどうなるかわからないものの、ヲタクの僕としては「開催される判断があるのであれば(感染対策はして)参加する」という気持ちのみ。どんなに配信のクオリティが上がっても、リアルがなくなったあの窮屈な状況はやはり耐えられない。

エンタテインメントイベントに従事するすべての方々が、どうか食いつないでいけるよう、よいお年を迎えられますように。

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