見下ろした街並みは
おもちゃのレゴみたいに
誰かに組み立てられたかのように
光が差した先に
おぼろげに見えた東京タワー
それぞれの思いは
小さくとも大きくとも
このおもちゃみたいな街並みの中に
確かにあるのだろう
自分の思いは
諦めたもの 諦めたくないものの中にある
諦めたくないものに光が差すと
込み上げる感情に埋もれてしまう
光の先には
果てしなく あてどない道筋が見える
諦めたくない
だれにも渡したくない
このおもちゃみたいな街並みの中にも
どこかで小さな涙がこぼれているのだろうか
諦めない
守りたい 守れるか それでも
#詩