今日の満月を前に貴女は逝った

数ヶ月　休職しますと内線を受けた時
またすぐ戻ってきて一緒に仕事できると
思ってた

たくさんお世話になったのに
ありがとうをきちんと伝えられなかった
想いが残る…

満月はパワーをもらえるのよね
そう微笑みながら話していたのを思い出す
仕事帰りの疲れた貴女の顔が月の光に照らされて輝いていた

細っそりしてしなやかな体のどこに
あんなバイタリティが秘められていたのか

いつも困っている人のそばに
いつの間にか貴女の姿があった
傷付いている人に反応するセンサーが
誰よりも繊細で
意地悪に対しては誰よりも怒っていた貴女

私にはアドバイスなど一切せずに
視界の片隅から見守ってくれる人
あまりにさりげないたたずまいなので
その存在に気付けない時もあったほど

問題がこんがらがった仕事を
どう紐解けばいいものかと
暗中模索していた時には

本当にすごいよ！
そこまで考えてあげるなんて感心する！
よくやっているね！
とエールの嵐が飛んでくる

私は まさかのエールにどれだけ救われ
勇気づけられたことか…
心折れずに乗り切れたのは
いつも信じて、背中を押してくれた
貴女がいてくれたから
今さらながらに気付いた

それほど重い病気と闘っていたとは知らなかった

生きているのは当たり前じゃないんだ…


もう二度と会えないかもしれないと
一瞬の出会いをもう、
絶対にないがしろにしないと決めた

満月を愛でながら 心に誓う

貴方はもう 月に帰ったのかしら…？

snafuさん
素敵な写真を使わせていただき
ありがとうございます♪