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grampusレビュー

試合内容

明治安田生命J1リーグ第16節

横浜FCvs名古屋グランパス

3-2 横浜FC勝利

振り返り

名古屋はいつも通り4-2-3-1の形

選手でいつもと違うのは
左サイドバックに太田を起用
右サイドに吉田が入る形に
そして左SH(WG)に相馬が起用されました

【中と外】コンセプトの違い

スタメンを見たらわかる通り
左サイドには相馬・太田というクロスを武器にした選手が縦に並びます

そしてその特徴を活かすように
名古屋の前半の攻撃は左サイドからのクロス
が主体でした

DAZN参照:アタッキングサイド
左70% 中11% 右19%

しかしこの試合
クロスに合わせたというゴールは
ありませんでした

理由は中で構える選手

左サイドからとなると合わせるのは
金崎、GXのみになります
この2人はとりわけヘディングに強いというより
足元で収めたり
崩したりするタイプです

これが今シーズン相馬や太田が苦労する原因
であると思います

サイドの選手と中の選手で特徴や得意なプレーが噛み合わないという点では

なぜマッシモはスタメンをこの組み合わせにしたのか疑問が残ります

遊ばれた左サイド

横浜FCが得意とする攻撃は縦に速いサッカー
ともう1つあります

《スペースで貰うサッカー》

横浜FCは奪った瞬間まず縦に速いサッカーを意識します
そこは前半ある程度防げたと思います
問題はスペースを突かれまくったところです
1失点目、ボールが左サイドに渡ったとき
左サイドには横浜FCの選手が余裕をもってプレーできるだけのスペースがありまし
そして間で受ける横浜FCの選手を捕まえる事が出来ず、最終的に相馬と丸山のギャップを突かれて丸山が伸ばした足にボールが当たり
相手の足元へとボールが繋がってしまいました

では何故、ここまで相手にスペースを与える事になったのか・・・

まず初めに名古屋の守備は基本4-4-2で構成
されています

ボールが左サイドに渡ったとき、阿部が全力でコースを限定しながら追い込みます

背番号はバラバラです🙇‍♂️赤グランパス青横浜fc

阿部(11)が追い込むと
相手(11)が稲垣(7)と太田(3)と相馬(6)の
誰が奪いにに行くか曖昧なスペースに顔を出してボールを受けます(黒丸)
その時に相馬が相手(11)について行くと
今度は相手(4)に出されて稲垣が釣り出されます

・・・人の動き ーボールの動き

そして、相馬が相手(11)に付いていったところで空いた左サイドのスペースへ相手(4)が展開
すると今度は稲垣や相馬が釣り出されて空いたスペースに相手(3)が顔を出し
内に釣りだされた相馬(6)と丸山(4)のギャップを突かれたという
横浜FCのスペースを空ける為のボールの動かし方と人の動き方にまんまとハメられた結果
決められた失点でした

後半

後半は引いた相手に形を見いだせない
悪い意味でグランパスらいしポゼッションでした、その中で後半の18分
米本OUT シミッチIN
阿部OUT マテウスIN
シャビOUT 山﨑IN
の3枚替えでようやく中と外のコンセプトが
一致したかなと思いました

3枚替えの後Twitterでは太田良くなったというツイートが増えたように感じますが
それは中に明確なターゲットが現れたからだと思いました

いずれにせよ、山﨑が入って高さが出たとは言え彼はヘディングが大得意という訳でもなく
凄くいいボールが来ないと駄目なので

相馬や太田が今のチームで輝くのは難しいのかなと思いました

ましてや相馬は左サイドでは縦
右サイドではカットインと限られているので
相手としては楽な選手かもしれません

太田も横浜FCにクロス!クロス!
と言われてたようにクロス以外の取り柄が今のところ見つけられません

今季爆発的な活躍を魅せるマテウスは
左足を警戒されている所
エラシコで左にいくと思わせて
相手ペナルティエリア内に切り込みました

そこに活躍する選手と伸び悩む選手の違いを感じました

絶対にいらなかった3失点目

まず右サイドでボールを持たれた時に
逆サイドの相馬はもちろん外に張ってる相手の事も頭の片隅に置き
内に絞ってプレーする必要がありますが

完全に警戒心0でプレーしていたので
相手がキックモーションに入ってから
外に張ってる相手が動き出しているのを
察知しました

その頃にはもう遅く、結果的に最高のサイドチェンジを生むことになります

そして自陣深くまで攻め込まれた結果
シュートブロックの球を相手に拾われ
オフサイドにならない僅かなスペースを突かれ
失点

これで勝負あり

結果的に2-3での敗戦となりました

点が取れるFWよりも・・・

今のグランパスの何がダメか
なぜ不調なのか
答えは簡単ですよね

守備崩壊

今日の試合が終わったあと点取れるFWの補強という声が多く挙がったと思います

しかしそれには違和感しか感じません

相手より点をとって勝つサッカーは風間体制で終了

今年は相手をゼロに抑えて勝つサッカーです
要するに1点とれば勝てる

因みに今シーズン
2点とった試合では負け無しでした
vs清水2-1勝利
vsG大2-2引き分け
vsC大2-0勝利
vs川崎2-2引き分け

1番焦点を当てるべきは
2得点に終わった攻撃ではなく
3失点した守備だと思います

このサッカーは守備が崩れたら終わりです

いまグランパスを応援する1人として

相当な危機を感じています

ここ数年の失態を繰り返さないように

守備力を復活させて欲しいと思います



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