現場のテーマは「少女を消費しない」。アイドルムック本のテーマを考察する。

ハロプロ発アイドル「アンジュルム」のムック本の編集を手がけている菊池亜希子・蒼井優両氏がアンジュルムックのInstagramで(制作)現場のテーマは「少女を消費しない」であるとお話しております。

アンジュルムとは上は24才、下は15才とさまざまな年齢の女性が所属するアイドルグループです。元はスマイレージというグループで、改名してアンジュルムになりました。現在は12名が所属しています。

菊池さんと蒼井さんはアンジュルムの大ファンで、そんなつながりもあって今回アンジュルム初のムック本の編集者として参加してくださっています。ファンとしてこんなありがたいことはありません。

「少女を消費しない」とは「自然体であること」?

(前略)
真っ向勝負のオリジナルの衝撃!アクセル全開のオラつきに何度仰け反ったことか!!!この世にある全ての賞賛の言葉を献上したいのですが、もはや言葉が追いつかず、メンバー個々の感想を書くには文字数が足りません。彼女たちはいつだってオリジナルメンバーになって行くのですね。
最後ステージを去って行く彼女たちを見送りながら、妙々たる方々とお仕事させていただいていたんだなと、改めて震えました。
最初は、集英社さんから「アンジュルムさんの本を作るので、中ページで何か参加しませんか?」というお話をいただいたんです。でも、マニュアル通りといいますか、見たことのある本になったら勿体ないというか、アンジュルムファンとしては、とてもじゃないが耐えられないと思い、その時も震えましたが、編集長をやらせていただく交渉をしました。
この本のテーマは「ファンもオタも、ボーイもガールも」です。そして、現場のテーマは「少女を消費しない」。5月24日、みなさまに喜んでいただけますよう。間も無く校了です。
今日目の当たりにした、彼女たちの今に恥じない本にします!(蒼井・菊池)
-アンジュルムック公式Instagramより引用

「少女を消費する」とは言い換えれば「食い物にする」ということであり、少女に群がり食い尽くすというのは芸能界のみならず一般社会でも残念ながらよくあることです。(JKビジネスとかパパ活とか)

それを「しない」と言われた時、ではどういったものが「消費しない」に当てはまるのか?と思わず考えてしまいました。私個人としては「彼女たちが自然体であること」なのではないかと思います。制作の現場ってもちろん(しかも撮影の現場なんかは特に)「作り物」です。自然体・ナチュラルからは最も遠い場所であると私は思っています。

それは菊池さんも蒼井さんも分かっているんです。だからこそ「少女を消費しない」という言葉に行き着いた。「消費されている」ことを分かっているが、そんなのは「アンジュルムらしくない」ってきっと思ってくれたのだと思います。たとえこれからまた消費されるんだとしても・同じことの繰り返しだとしても(これは事務所サイドの問題です)、この本だけは「消費しない」でありたい。と思ってくれたから「少女を消費しない」というテーマが出てきたのではないでしょうか。

アンジュルムは「少女を消費しない」が実現可能?

アンジュルムなら「少女を消費しない」が実現できると思ってくれたことが嬉しいです。アンジュルムはハロプロの王道からは外れたグループです(わるぐちじゃないよ!)。だからこそ「ある程度」自由にできるというはのありますが、まだまだハロプロ自体が窮屈だな~と思うところはファンとしてもめちゃくちゃあります。

ファンから見て窮屈だな~と思うんだから、制作の現場を一片でも知った菊池さん・蒼井さんはなおのことそう思ったのではないでしょうか。”マニュアル通りといいますか、見たことのある本になったら勿体ないというか、アンジュルムファンとしては、とてもじゃないが耐えられないと思い~”という部分からそんな様子が伺えます。

「少女を消費しない」というの現代の女性アイドル界でもきっと王道ではありません。女性というのは昔から消費されてされてされ続けている。だから「少女を消費しない」というのは覇道なんじゃないかな~と思います。アンジュルム、覇道、めちゃくちゃ似合う。どこまでも突き進んでほしい。私は好き放題している彼女らが大好きなので、今後もそうあってほしい。

どんなにネガキャン食らっても叩かれても、へこたれずに自分を貫くその姿に惚れたので、いつまでもそうあってほしい。私服だのメイクだのがヘンとか言われても「コバエがなんか言っとるわ」と思っていてほしい。お客様目線とか持たなくても成り立つ職業であってほしい。

ファンにとっての「少女を消費しない」を考える

ここがいっっっっちばんどう考えればいい?って悩むところかもしれない。わたしたちファンはアイドルにとっては「消費者」だ。消費者はどこまでいっても消費者で、それ以上とかそれ以下とか優劣は存在しない。だが消費者はする・しないを選択できる。

結論としては難しいことは考えずに「これはいらないな」と思えば買わなければいい(供給をうけなければいい)、に至りました。アイドルは色んな人の手が加えられて成り立っているものなので、ひとつのことに凄まじい情報量がある(ほかの商品・サービスにも言えるけど)。消費者が許容できる範囲を超えていたら買わなくていいし、その基準は個人それぞれ異なる。消費者も無理はしなくていいのです。

もちろんアイドル本人に対して「どうしてそういう考えに至ったの?」と疑問を抱くこともありますし、「クソ事務所!誰が買うんだこんなグッズ!」みたいなのもあります。そう思うならそう思っていい世の中であってほしいと私は思います。みんなイエスマンだと怖くないですか?

わたしなんかは接触イベントが苦手だからライブ終わりの握手会も本当にハマりたての数回しか参加したことないし(アンジュルムのは参加したことない)、握手会もチェキ会も参加したことがない。だけどこれは私の選択であって、ほかの消費者やアンジュルム当人にも私の思考は関係ない。


消費する・しないは万人が選択できる世の中ではあるが、制作サイド(供給側)の消費する・しないは難しい選択だと思います。「制作の本意ではないからやめたいけど需要が高いからやめられない」みたいなの色んなところにあると思います。生産者(制作)は消費者を無視できない。

今回の「少女を消費しない」を選択した勇気は素晴らしいもの。それを選んでもいいと思わせたのはアンジュルムのポテンシャル。アナタたちついてくるでしょ?とファンがすこしでも思わせられたのならそれはちょっと嬉しい。

アンジュルムックの発売を心待ちにしています。歌とダンスとパフォーマンスでライブを熱く盛り上げてくれるアンジュルムが大好きな一ファンより。




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しちみ

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