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BTSatUNGA 「すべての選択が、変化の始まり」


BTSが、国連でスピーチをする。
RMのバースデーvliveで「出国する」と聞いた時から、誇らしい気持ちとそわそわした気持ちでいっぱいだった。
ずっとそんな毎日を送っていた。


2021年9月20日。私はYouTubeで中継を見守っていた。
正直、英語と韓国語なので意味はわからない。
だが登壇し、全世界に向けて、堂々と賢明にメッセージを伝えている様は、とても感動するものだった。



そして、演説後のパフォーマンス映像。
建物から外へ飛び出し、マスクを外してみんなで歌い踊るパフォーマンス。
「ついにこの時が私たちにやってくるんだ」と明るい未来を想像させる、とても素晴らしいものだった。


日が明けて、ツイッターやYouTubeで、ニュースが流れたり、和訳動画が出回り始める。
メッセージの内容が、だんだんとわかってきた。

それは、大それたことではなかった。
パンデミック禍において、機会を失ってしまった若者に対しての言及。
「ロストジェネレーション」と呼ばれているが、様々な変化を迎え入れる「ウェルカムジェネレーション」と呼ぼうと主張する内容だった。


私は、それらを読んでドキッとする。
いつ、どんなところにいても、BTSは「自分たちの話」をしてくれる人たちなんだ、と思った。
たとえ国連という、世界規模で何十年先について話し合う場所でも、大きいところに焦点をあてず、自分たちが話せる範囲を、とても親身に正面から向き合って考え、想いを述べる姿に、誠実さを感じた。

そして、その地点からいつも私たちに呼びかけてくれる。寄り添ってくれる。

個人的な話をすれば、
在宅勤務が主になって、人との交流が本当に無くなった。
もともとインドアで人見知りなせいもあるが、「人とご飯を食べる」ことが制限されるだけで、こんなにもつながりにくくなってしまうのか。
会社で、他部署の人と仲良くなりそうになっても、なかなかご飯に行きましょうと誘いづらい。
離れてしまった大学時代の友達とも、飲みに行こうと誘いづらくなって自然と会わなくなってしまった。
実家に帰ろうにも、あまり回数も多くなるのもよくないと思い、自然と帰らなくなってしまった。

たった一人でいる時間が、多分を占める日々。
誰も悪くない。もちろん自分も悪くない、はずだ。
今制限していることが正しいと信じている。

でも、こんなにもずっと一人で、誰からも必要とされないで、誰の役にも立ってない自分がどうにも情けなく、悲しくなってきた。

今を変えたい、といろんなことを試したり挑戦したりしているが、うまいこと行くことは本当に少ない。
そんな自分に失望して、ますます暗闇に入っていくような、
もう自分が生きていることに意味がないのかもしれないと、追い詰められるような、そんな感覚だった。

だが、BTSはいつも行く先を導いてくれる。
スピーチの内容は、私に語りかけてくれているように感じた。

同じように思い詰めていた人たちに、確実に想いが届いただろう。

「変化を受け入れよう」
「どうかエンディングを決めないでほしい」
「すべての選択が、変化の始まりだと信じている」

ひとつひとつの言葉が、わたしの乾き切った心に染み込んでいくようだった。

自分のやっていることが間違っていて、意味がなくて、ただの悪あがきで、わがままなんじゃないか、そんなふうに思うことがある。
いや、そう思う時間が圧倒的だ。

でも、BTSの言葉を信じて、自分にとって正しいことをしていると信じて、これからも自分の人生にとって良い選択をしたいと思っている。

それはきっと、いいことばかりではない。
現に今、辛い気持ちが大部分を占めている。

それでも、信じたいと思った。
少しずついい未来に向かって、変化が起こっていることを。

ありがとう、BTS。いつも気持ちを支えてくれて。
前に進もうと鼓舞してくれる同志に巡り会えたことが、とても幸福なことだ。

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