大学でサークルを作るということ③

2年生になり4月頃になると新入生勧誘の時期が始まります。

ビラを配るのか、ポスターを貼るのか、説明会をやるのか、目印はどうしたら良いのか。色々なことを考えました。そしてその全てを実行しました。この時の自分の心情としてはとにかく結果を出さなければという感じだったのを覚えています。本能的の新しい風を吹かせることの重要性を理解していたのでしょうか。人手不足ということもあるのかもしれません。

けれども確かにその「新しい風」は色々な影響を及ぼしてくれました。(兎角自分自身のどう人と接するべきかにはこの2年生の時の紆余曲折は大きく影響していると思います。)8名の後輩がサークルに入ることを決めてくれました。

そこでサークル内でグループをわけ企画段階ではそのグループ内で、実行段階では横断的にやるという形に変更しました。今まで渉外などの雑務を自分がメインでやっており、ノウハウ(といっても経験からの知識なので大したものではありませんが)を普及させるために色々なことを行いました。

通常の活動はグループ内のみなので月に一度全員で顔を合わせる機会を作りがてら月例のミーティングを行うことにしましたがあまりの人のこなさに二、三回行ってやめました。当然アジェンダを決め、資料を準備し、何を伝えるかをあらかじめ用意し、さらにそれを形に残しました。

なぜ失敗したのか。今なら明確にわかります、当時私は彼、彼女らの動機付けを全くできていなかったのです。

映像制作のサークルの1つの特徴として、大学から始める人が多いため明確な動機付けがないというものがあります。

もちろんこれに対して否定的な意見を述べるつもりはありません。なんとなく楽しそうだなあでも十分だと思いますし、それがサークルレベルなのかなとも思っています。

もう少し一般化できそうなものは、新しいサークルの特徴でありますが、組織的魅力に欠けます。少数なのが魅力という人も少なからずいますがあくまでも少なからずです。引っ張っていくリーダー性もなければあの先輩になるんだというロールモデルも少ない。創立メンバーが全員がパッションに溢れているわけでもない。一言で言えばどういう風にやって楽しんでいるのかがわからない。というものもあります。

この二点を解決できないうちは人は組織に惹かれません。ロールモデルがあり、このサークルでの過ごし方を知る。それが憧れであり楽しみ方でありそこで自分らしさを見つけたら文句なしです。

話が横道にそれますが、そもそも私がサークルを作ってその意義を考えたときに1つの軸として理念を作りました。それが「映像制作を通してそれぞれがそれぞれのあり方を見つけ、自分らしくいられる空間を構築する」というものでした。ちなみにあくまで自分の決定軸として持っているためほとんどの人がこの理念を知りません。

この後また後輩のモチベーション管理の問題やショックな出来事、楽しい出来事もあったのですが長くなってしまうので一旦ここで切ります。

埼玉大学の大学生、サークルや事業の立ち上げを経験。 社会科学系の卒論と趣味に奔走する日々。 質問、お題をくださる方はこちらからでも! https://rsiak.sarahah.com noteとつけてくれればこちらで回答します。