この辺りのレオ・レイズマンっぽい曲はムチャクチャ好きだ。リチャハマ（リチャード・ロジャース＆オスカー・ハマースタインⅡ世）のゴールデコンビによるミュージカル「南太平洋」の中の「Some Enchanted Evening」「Bali Ha'i」等に並ぶ名曲だ。リチャード・ロジャースはやはり桁違いの天才だという感じさせる曲である。
3小節目から4小節目のⅣの和音ところでは、メロディーが#11に落ち着き、そのままその音が次のⅡの13へと連結されるというオシャレさ。
またサビ的なBメロではdream～というところでb9の和音が鳴るのだが、そこでコードの6th音がメロディー音にきて胸がキュンとするすばらしさ。
そしてその他の部分では、サウンド・オブ・ミュージックの楽曲でもたくさん出てくる4度や6度の跳躍メロディーが美しく展開されている。
映画の中の元ネタやレス・バクスターのモンドな編曲もよいが、この曲に関してはこのドリス・デイのこのニール・ヘフティ編曲Verが最高峰だと思う。ドリス・デイの歌唱法がこの曲の魅力を余すところなく伝えていて最高だ。