さっそくですが，みなさんは自分に自信はありますか。

意外と自分に自信がないという人は多いのではないでしょうか。
逆に，自信たっぷりと言う人もいるかもしれませんね。

私は自信を持つことはいいことだとは思っていますけど「自信の射程」をわきまえない人は好きじゃありません。

「自信の射程」とはなんでしょうか。

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「自信の射程」というのは，自分が自信を持てる範囲を意識するということです。

例えば，私は弁護士ですから裁判や法律についてはプロです。
また，裁判所に読まれる文章を作成することについてはそれなりの自信を持っています。
その範囲については自信を持ってもいいですし，他の人に比べて優れているという意識を持ってもいいと思います。

でも，自信を持てるのはあくまでも「その範囲」です。
法律や裁判という「限定されたエリア」の外では，私はただのおじさんですよ。
しかも，外のエリアでは，誰もが一定の範囲について自信を持てる「限定されたエリア」がたくさんある状況です。

大切なことなので図で説明してみますね。

赤いエリアは自分が自信を持てる範囲です。その部分については他の人よりできると思ってもいいけれども，赤いエリアの外はフラットな世界。そこでの私はただのおじさんです。そのフラットな世界では，青いエリア（他の人が自信を持てる部分）がたくさんあって，そのエリアではその人から学ぼうという姿勢を持つイメージです。

そういう姿勢で生きていったほうが学びは大きいと思うのです。

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世の中には「赤いエリア」の「自信の射程」を飛び越えて全方向に自信を持って偉そうにしているメンズが結構います。女性でもいるかもしれませんけど，私がみるかぎり男性のほうが多いですよね。

・俺は稼いでるんだ
・一流企業なんだ
・俺はモテてるんだ
・俺はこういう資格もってるんだ

こういう発言をしながら全方向に偉そうにしている人いませんか。

ご本人は好きでやっているんだろうから別に構いませんけど，私は「自信の射程」をわきまえた生き方が美しいなと思っていますし，そのほうが学びが多くてお得な人生を過ごせると思っています。