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「絆」はオンラインで作れるか?

「絆」という言葉が流行語大賞に選ばれてから数年が経ちます。
大変な時期,あらためて「絆」の大切さを実感している方も多いのではないでしょうか。

何度かお話ししていることですが,私は4月からオンラインサロンに入っています。その環境で思ったこと。それは「工夫すれば絆を作りやすい時代だな」ということでした。

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そもそも「絆」とは何でしょうか。
断とうとしても断てない人との結びつきが「絆」である。辞書で調べるとそう書いてあります。

「断とうとしても断てない」というように限定するとかなり「絆」は狭い概念になってしまいますが,世の中でイメージされている「絆」は友情も含んだもっと広い「人との結びつき」を指しているのではないかと思います。

私の独断で「絆」を定義すると
 
1 お互いがお互いを信頼している
2 お互いがお互いの幸せを願ってる

この2つが満たされている場合,そこには「絆」があると言ってよいのではないかと思っています。

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IT時代において,オンラインで人との「絆」は作れるのでしょうか。
答えは「YES」です。

人は直接接してこそ信頼関係が生まれるという意見もあるかもしれません。私も以前そう思っていた時期もあります。

でも,冷静に考えれば,いつも接している人と「絆」が生まれているかと言われれば,必ずしもそうではありませんよね。例えば,普段接する職場の人全員と「絆」があると言える人はいないのではないでしょうか。

「物理的な距離」というのは「絆」を生み出すきっかけや「絆」を促進する一つのツール(道具)にはなりますが,「物理的な距離」が近くても心理的な距離は一向に縮まらない場合もあります。

人間関係は物理的距離ではないんだなと考えるのが妥当でしょう。

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人間関係は物理的距離ではないとすれば,オンラインでも絆を作ることはできるはずです。

確かに,ラインやチャットという文字のやりとりだけで「絆」を生み出すことは簡単ではないかもしれません。人間,顔の見えない相手との間では心理的な壁を作ってしまうことも多いですから。

でも,今はzoomのようなビデオ会議システムがあり,顔を見ながらの会話も可能です。また,オンラインでの出会いをきっかけにオフで会うこともできます。

だから,工夫すれば絆を作りやすい時代だと思っています。

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特に昭和世代を中心に「オンラインでの出会いは相手がどんな人かわからないから危ない」という意見もあります。

でも,冷静に考えれば「どんな人かわからない」というのはオンラインでもオフラインでも同じです。物理的な距離が近い人については人間「わかったつもり」になりやすいんですけど,実際はどんな人かあまり知らなかったというケースは多くあります。

マスコミが「出会い系」をきっかけとする殺人事件を流し,コメンテーターが「やはりこういうネットでの出会いは・・・」といった趣旨の(必ずしも根拠のない)コメントを流し続けることで,「オンラインは危ない」というイメージを形成してしまった人もいると思います。

でも,きっかけがオンラインであろうがオフラインであろうが,殺人事件は起こるときは起きている。リアルな「合コン」をきっかけにした殺人事件よりも「出会い系」起因の殺人のほうがニュースバリューがあるとマスコミが考えているから「オンライン」での出会いの怖さが報道のなかでは目立っているというのが実際のところではないでしょうか。

オンであろうがオフであろうが,絆を築くプロセスは変わりません。

相手をよく知る。
相手によく知ってもらう。
お互いを尊重する。
お互いのよいところを発見する。

大切なのは「オンかオフか」という出会いのきっかけではなくて,出会ったあとのプロセスなんですよね。プロセスをちゃんと踏んでいけば,どういうきっかけでもちゃんと絆を作ることができると私は信じていますし,最近はオンラインサロンでそのことを体感しています。

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