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恋愛コラム~童貞的男子への心理的な処方箋~


 ここでいう童貞的男子とは,童貞,セカンド童貞のみならず,女性に対する不慣れや自身の恋愛的魅力に対するコンプレックスに起因して,女性と恋愛・婚活が問題となる文脈でコミュニケーション(恋愛的コミュニケーション)をとっていくことを不得手とする男子全般を指します。

 このコラムは,童貞的男子がよりスムーズに恋愛的コミュニケーションをとっていくための「心理的」処方箋をお伝えするものです。そのため,具体的に女性を口説く技術は掲載していません。そのような具体的なテクニック以前の心理的な問題へのアプローチが優先されるべきだと考えるからです。

 お読みいただき,今後の変化につなげていただければ幸いです。

 ※念のため申し上げておきますが,本コラムは童貞的男子をディスることを意図するものでは全くありません。はあちゅうさんのvoicyのコンテンツのうち「はあちゅうと3人の童貞たち」「俺たち,セカンド童貞!!」「俺たちのやれたかも委員会(セカンド童貞,パート2)」にインスピレーションをいただき,現在の状況を変えたいと思っている男子を応援する目的で作成したものです。

1 恋愛的コミュニケーションが苦手となった心理的原因は何?

 恋愛的コミュニケーションを積極的にとっていくためには,まず,これまで恋愛的コミュニケーションがなぜ苦手だったのかを考える必要があります。原因を考えるところから改善が始まります。
 以下の項目は,恋愛的コミュニケーションが苦手となった心理的原因として想定されるものです。自分に心当たりがないか,チェックしながら読んでみましょう。これらが多ければ多いほど,恋愛的コミュニケーションが不得手となる傾向があります。
 
 ①強いコンプレックス:異性に対する魅力について強いコンプレックスを持っており,女性が自分に対して好意を抱く可能性はない,あるいは極めて低いと感じている。

 ②女性の神格化:女性にフランクに接することができないほど女性を特別な存在だと感じてしまう

 ③女性の過度な一般化:女性というものは〇〇(一定の傾向)だという思い込みが強く,一人一人違う個性のある存在だという理解が阻害されている。

 ④強烈な自意識と自己防衛:女性とコミュニケーションをとる際,女性にどう見られているかを強く意識し,嫌われることを恐れすぎて自由に振る舞うことができない(女性をデートに誘うこともできなくなったりする)

 ⑤女性に対する誤った不信感:過去の経験から女性に対する不信感を抱いている。
 
 これらは,恋愛的コミュニケーションが苦手となった心理的原因として想定されるものです。
 この心理的な問題に正面から取り組まない限り,いかに恋愛テクニックを本やセミナーで勉強しても,問題解決にはつながらないと思われます。

 例えば,「笑顔で楽しく会話しよう」というテクニックを「知った」ところで,①~⑤の心理的な問題が強すぎればうまくいかないことは明らかです。

2 その心理的な原因はどこからくるの?

 この①~⑤の心理的な原因は,これまでの長い長い人生(20年とか30年,あるいはそれ以上)によって徐々に形成されてきました。
①~⑤の要素はいったいどこからやってきたのでしょう。
 一概には言えませんが,次の2つの事象が大きく影響していると考えられます。 

(A)本人にとって重大な失敗体験:過去に恋愛や婚活で異性から交際を断られるなどの失敗をしたことがあり,あるいは異性との関係で自身に魅力がないと強く意識させられる出来事があった(学生時代に女子から「キモイ」と言われたなど)。


(B)著しい経験不足:長らく女性と恋愛的コミュニケーションをとっていない。

 重大な失敗体験は①強いコンプレックスにつながりますし,⑤女性に対する不信感につながることもあります。
 また,この失敗体験が④強烈な自意識と自己防衛につながります。女性にどう見られているかが不安でたまらないという意識が生まれ,できるだけ女性に嫌われないように行動しようとする結果,かえって行動が不自然になりますし,本来は普通にチャレンジしていい行動(デートに誘うなど)さえ難しくなります。
 また,②女性の神格化や③女性の過度の一般化は経験不足の度合いに比例して生じます。実際には女性は普通に接したらフランクに会話してくれるのにそうではないと思い込んだり,過去に経験した少ない事例を一般化して,女性はこういうものだ(例えば「どうせ顔で男を選ぶんだ」)といった誤った一般論を自分の中で形成してしまうのです。

 こういった心理的要因(①~⑤)は,ますます本人を恋愛的コミュニケーションから遠ざけます。女性と恋愛的コミュニケーションをとろうという意欲が失われてしまう場合もあるでしょう。
 そして,その状況がさらに(B)著しい経験不足を助長し,先に述べた心理的要因(①~⑤)をさらに大きくします。
 そのうえ,経験不足が長期化すると,そもそも女性とどのように恋愛的コミュニケーションをとってよいのかがますますわからなくなってしまいます(たとえば,どうやって手をつないでよいかわからないといった感じです。)。

 ここまで見てきたことを図にしてみましょう。

 この図のとおり,童貞的男子には,ある事象(A)(B)をきっかけに,恋愛的コミュニケーションの意欲が低下し,さらに恋愛的コミュニケーションをとる方法もわからなくなってしまうという構造的な悪循環が生まれていることがわかります。

 では,このような構造的悪循環を断ち切りたいと思っている場合,どう行動していけばいいでしょうか。
 
3 これまでは「できなくても当然」だったと考えよう。

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