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人間関係を円滑にする「バイスティックの7原則」


私は社会福祉士を目指して勉強をしているのですが,今日書いた専門学校のレポートで「バイスティックの7原則」について書きました。

福祉分野の人に限らず,人間社会に生きる全ての人に意味のある原則だと思いましたので,今日は,書き立てのレポートをシェアしておきます。

バイスティックの7原則は次の7つです。

◇◇◇

1 個別化

個別化とは,クライエントを個人として捉え,同じ問題は2つとないことを知っておくことである。例えば,クライエントを外見や性格,日常生活などから「この人はこういう人物なんだ」「どうせやらないだろう」という決めつけをするべきではない。

2 意図的な感情表出

意図的な感情表出は,クライエントの感情表出を大切にし,クライエントが悲しんだり,喜んだりすることを自由に表出できるような雰囲気を作ることである。
例えば,話しやすく,リラックスできる雰囲気作りや質問の仕方に工夫することが考えられる。

3 統制された情緒的関与

統制された情緒的関与は,援助者は自分の感情を自覚して吟味し,クライエントの感情に共感することは重要だが,その感情に巻き込まれたり振り回されたりしないように注意するということである。例えば,クライエントがうつ状態にあったとしても,その感情に引っ張られて自らも深く落ち込んでしまうということのないようにすべきである。

4 受容

受容とは,クライエントとその問題を受け止めることである。
例えば,クライエントが「恋人がいらない・必要ない」という考え方を持っていた場合に,それを「もったいない。恋人は作ったほうがいい」と言わずに「どうしてそんな考えに至ったのか」を探ることでクライエントの個性を尊重する。

5 非審判的態度

非審判的態度とは,クライエントを一方的に非難しないということである。
クライエントが置かれた状況や問題・課題についての是非の判断を下すのではなく,丁寧に分析や評価をし,結果を対象者に示すことが重要である。
例えば,勉強をしなかった学生に対して,勉強しなかったことを批判するのではなく,試験の成績と不勉強の相関・因果関係を丁寧に分析・評価する。

6 クライエントの自己決定

クライエントの自己決定を促して,尊重するということである。
クライエントが悩んでいる場合において,選択肢のうち一つを一方的に押しつけることはせず,最終的に問題を解決するのはクライエント自身であると考えてアプローチをすることが必要である。

7 秘密保持

秘密保持とは,秘密を保持して信頼感を醸成するということである。
例えば,クライエントの情報について,家族や友人を含んだ第三者から聞かれても,秘密を開示してはならない。

◇◇◇

いかがでしたか。これらの原則は,大切だとわかっていても実践するのが難しい類のものだと思います。
忘れてしまいがちになる原則だからこそ,時々,この原則を見返して自らの襟をただそう。レポートを書きながらそのようなことを思いました。

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