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緊縛パートナーとの思い出。⑤

4回目のSHOWが終わったあとは
結構いい気分やった。
Aくんの目線にはぞくぞくしなかったけど
大事に思ってくれてることは伝わってきて
「このまま緊縛SHOWのパートナーでいてもいいかな。
自分が求めてる人とすぐに出会えるわけでもないし、一旦Aくんとこのままの状態でいてもいいか。」っておもってた。

数日後に、3回目のライブSHOWを見に来てくれた友達に会ってSHOWの感想を聴いた。
「率直にいうと、なにを伝えたいのかわからなくて見ていて面白くなかった。」
「Aくんは私を大事にしてるようにみえなかった。惰性でしてるように見えた。」
って言われて
なにを伝えたいのかわからなかったのは、もうなんもいえんかった。あれはお客さんの目線を考えたSHOWじゃなかったから。私がAくんへの気持ちを全身で吐き出すためのものやったから。
私が誘って来てもらったSHOWやのに申し訳ないなって思った。
でも本当の私とAくんの関係を客観的に見てもらいたかった。SMのコミュニティーの人たちは、私たちのことを仲いいパートナー関係としか見てなかった。Aくんは私を大事にしてくれてるけど、私のことをほんとうに必要としてるわけじゃないことを誰かに目でみてわかって貰いたかった。

ずっと誰かに吐き出したかった今までのことを
その人に話した。
「Aくんは、私がいなくても生きていけるよ。」
っていわれて
離れるのが寂しかったのは私だ、ってことが
浮きぼりになった。

その数日後にAくんと会ってお別れした。
Aくんも、私と同じように
SHOWが終わってから、
私と離れることを考えてたみたいで。
他のひととSHOWをすることを考えてたみたい。
私と話す前に緊縛の先生とそのことを話してたみたいで、離れるって決意したタイミングが一緒でビックリした。
お互いに行きたい場所にいって
成長してからまた会おうって話してばいばいした。


前日に「明日Aくんとお別れするねん」ってAくんとSHOWをさせてもらったSMbarのオーナーに話してたんやけど
Aくんとお別れしたあとその足でお店に行って、
入ってすぐにカウンターで接客してるオーナーの背中に張り付いて号泣した。
「お別れしたんか。よう話せたなあ。」
っていわれて暖かくなった。
オーナーはそのまま接客してて居心地がよかった。

その3~4カ月後にAくんとそのBarで会って
近況報告した。話すまでちょっと緊張したけど、Aくんがそばに来てくれて話しかけてくれて嬉しかった。

そんなかんじ。
終わり。

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