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愛用品になりたい理由。

性癖ってなんやろう。
なんでそれが好きなんやろう?
って考えても、
自分でもわからへんことが多い。

わからへんから
昔のことを思い出したり
いまの行動を振り返って
それっぽい理由をつけて
分かったふりをする。
わからなかったら足元が不安定になるから。

私の性癖のひとつに
〈大切な人の愛用品になりたい〉
ってゆう欲求がある。

椅子、机、足置き、ベット、オブジェ、性玩具、
なんでもいい。
愛用品になりたい理由は考えたら沢山出てくるけど、本当のことはよくわからない。
ただ、相手に愛用品として使われてるときの
2人のあいだに流れる空気感が心地いい。

初めて物になったのは
多分4~5年前。
SMBARで、人の椅子になった。
人間家具が好きなひとで、椅子になるか聞かれて興味本位でなってみた。
テーブル席で、他の人と相手がお話してる下で
私は四つん這いになって相手の椅子になってた。
話したり人としてコミュニケーションをとらなくてもそこに存在していていいっていわれてる気がした。
たまに椅子になってる私を大事に触ってくれる手が気持ちよかった。
そのときから、大切な人の物になることに憧れを感じ始めた。

そのあと
大切な人ができて、その人の愛用してる物になりたいって思うことがあった。
相手が椅子とか机とか道具とか、物を触る手が好きで、どうしても相手の愛用品になってみたくて
「私はあなたの愛用してる物になりたいねん。」
ってゆった。
そしたら、「いいよ。椅子にしたら気持ちよさそうやなあ」っていわれて、椅子になるプレイをしてみた。
椅子になってる私に触れてくれる手と、見つめてくれる優しい目が心地よくて気持ちよかった。

相手からは、なんで私が人の愛用品になりたいのか理由は聞かれへんかったけど
自分の中でその疑問が強くなった。
〈相手が心地よく思う物になって相手に喜んでもらいたいから。〉
〈物だと、物としての機能以上のことは期待されないから。〉
〈大人としていなくていいから。子どもとか赤ちゃんのような、ただそこに存在してるだけでいいものとしていれるから。〉
〈自分よりもレベルが高そうな相手の愛用品になって、自己肯定感を上げたいから〉
とか考えたけど、確実な答えは見つからんかった。

でも、今思うと
ただ、好きやから
ただ、その時間が心地いいから
でいいんかもしらへんなって思う。
自分や人に説明するための理由はなくてもいいんかもしらん。

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