konoe sakuta

詩を書きます 自分の中で詩だと思ったものを あとはね ロックなことが好きかな

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最近の記事

海岸線はどこまでも続く

俺はこの後どこまでも走るんだベイビー

    • 詩「プライド」   2018 4 29

      君は君のまま悩むべきだ。 それは他の人には解決できない。 どんなに甘えようとも、誰の話を聞こうとも、君が君自身だ。 君が愛した人を、君が欺いた人を、一人ひとり思い返して君を削る。 まだまだだ。 君はもっと多くの人と出会う。 成長という名のもとに、多くのしがらみを抱える。 骨を削り、命を削り、息で咀嚼する。 愛の名のもとに目を失い、富の名のもとに口を失い、残された君の部分はすぐにでも細断される。 過信だ。 君を支えているいくつもの要素はいとも簡単に煙になる。 西で泣け。 東で

      • 詩「後ろ姿の完了」   2018 10 16

        間違いないという間違いを探しておぼつかない足元を見ないようにする 隣の家の窓が開くとしょうがないと思いながらこの家の窓を閉める あの犬は後ろ姿しか見たことがない 昨夜の叫び声は見渡すと黒だった あなたは「間違いない」とよく口にする かといって訝しいフリをするわけにはいかず よくわからないうちに期限が迫り「そうだね」と言ってしまう 子連れの親子がいる 子どもは振り向かず結局私は一定の距離で子どもの後ろ姿を眺め続ける 人生は誰かの後ろ姿についていくのみなのだろう 私には価値と

        • 詩「piano」   2018 5 15

          いつも通り崖を落ち続けている 横着な転落を横目に爪を切る君 僕たちの関係はいったいどうなっているの 呼び出さればどこにでもいくし 君は僕の提案には一切のらない いつだって急に電話をかけてきて 慈しみは言い訳に使えないхорошо とりあえずポロシャツを着て微笑 月の夜 今日も思うのさpianoを弾いている君のことを 今日も思うのさ誰かに抱かれてる君のことを 日曜日の朝のミルクに息吹を感じる 胸一杯の憂うつにドレッシングを きっとこれでいいんだって 多分これでいいんだって

        海岸線はどこまでも続く

          詩「1993」   2018 4 10

          ほらなんていうか男の子と女の子が気安く遊ぶだなんて ぼくらにはちょっとまだ早いというかいやそうじゃないな 仲良く遊んでいる奴らはたくさんいたんだろうけど ぼくらにはちょっとした勇気が足りなかった ぼくらときみらはあまりにも急激に仲良くなってしまって パーティとは何かすら知らないで準備してしまった そこはカオスだった ほとんどみんなが背伸びしていて お酒もたばこも親への嘘も初めてのことが多すぎた ハダカで転がる男の子 熱気にやられる女の子 それでもお互い大好きで 一緒に噴水

          詩「1993」   2018 4 10

          詩「1234」   2018 5 28

          1 捕まえたはずの鳥がするりと手を抜け木々の向こうに到達している 2 必ず守ってねと言われた約束を守っている途中で約束を破られる 3 こちらを見ている奴の目を見ないように顔を下げ太ももに爪を立てる 4 あいつの家の嫁さんがよだれをたらしながら何度も俺を誘ってくる 1234 1 聞き耳を立てている人間がどれだけいるかについて密かに確かめる 2 どれだけ多くのものを壊せるかを聞くために電話をかけまくる 3 信実がどこにあるかを知るために着ている服を順に脱ぎ散らす 4 豪雨でも

          詩「1234」   2018 5 28

          詩「有様」   2018 3 21

          嘘をつかなくていい 誇示しなくていい  等身大の良さをかみしめかしこまった服を捨てる 目をまっすぐにみて無責任に甘やかす とけこむだけとけこんで頷くだけでいい あれもこれもそれも若く美しかった 色あせたすべてを愛していこう 自分探しも終わる 同じリフを刻め 繰り返しの中に転調を生め このままずっと誰にも迷惑をかけずにいつまでも楽しくやっていけると 事件や事故が起きても関係することなく 手探りの範囲の厚意に謝意を示しつつ 相応に振舞って年を重ねよう 手を取り合いときに抱

          詩「有様」   2018 3 21

          詩「嵐の夜は君とともに」 2018 5 22

          片隅にあるボトルの中にどよめきが詰まっている 蓋を開けるには抵抗があるが必要ならそうするしかない 猫の鳴き声が聞こえる 猫はいない 初めからこんな感じになろうとは思っていなかった そんなことを言っても仕方がない つまるところここには逃げ込んできた しなければいけない必要なことを極限まで減らすため 出会う必要のない人にできるだけ出会わないようにするため 動揺は正しい判断を曇らせる そんなことを言っても仕方がない 夕べ父からかけられた言葉はいただけないものだった 彼は下手にで

          詩「嵐の夜は君とともに」 2018 5 22

          詩「get up zombie」   2018 5 29

          負けるな まだいける お前の屍は決して無駄じゃない 後ろに連なる俺たちの荘厳な案内板 進め 力はまだある 意思もまだ固い 死んだ目はいない 到達しなくても俺たちは今を生きている 俺たちは叫んでいる 今を生きていると叫んでそれが続くものへ息吹となって 沁みこんで誰もが強い心で先に進む 合図になる パワーアンプ パワーアンプ 伝えろ電力 うなれ電圧 増幅せよ 増幅せよ get up zombie get up zombie 立ち上がれ若者よ 立ち上がれ 誰もが精神の若者 まだ1

          詩「get up zombie」   2018 5 29

          詩「カーニバル」   2018 5 25

          時よ 何も変われないのは私のせいなの 「そんなつもりはなかった」 「そんなことは言ってはいない」 「でも君が俺の言うことを理解できなかったのは俺の責任」 っていって責任を擦り付ける 神妙な顔をして私は受け入れるふりをする だってどうしようもないじゃない 誰に何をしてもらえばいいの また誰かにすがってるって陰口言われて肋骨が削られていく 信仰がないこの国では神の名において人を笑う 取り巻きがいて取り巻きの下に取り巻きがいて どこまでも取り巻きの関係の中の私は何番目 ジプシーに

          詩「カーニバル」   2018 5 25

          詩「ローリング」   2018 5 21

          俺は神だ 俺は宇宙だ 俺は太陽だ お前はその後時空を超えて唇を噛む ローリング たゆたっているゆらめきの束を俺が裁く お前がやっと手に入れたもの それがまやかしだ ローリング 誰もが最後に救われると信じて宙に拝む 犯した罪の大きさにかかわらずまっとうな道に戻ったのだと勝手に思い込んで生を閉じる お前がそうしたいのなら勝手にやりな 俺はそこまで慈悲深くない あの世にいってからこんなはずではなかったと 私はすでに浄化していると 訴えればいい 嘆けばいい お前の前世の分まで

          詩「ローリング」   2018 5 21

          詩「立ち込める不信」   2018 6 6

          豆散らばりし杜若 腹水溜まりて水芭蕉 浸潤恥ずかし沈丁花 蝋燭消えゆる彼岸花 飾る顔色花海棠 親身な真味福寿草 苦味旨味白木蓮 所詮他人事蓮華草 解けぬ知恵の輪富貴草 約束の日割り松葉菊 しゃぶる足元花蘇芳 むせる戯論甘野老 豚肥ゆる秋鳳仙花 名無しの案山子蓮華草 無菌の精霊君子蘭 痩せる血液春紫苑 逝ってしまうのですね 私には本当の意味で寄り添うことは叶わないのです あなたの孤独が本当の意味で共感できないのです あなたと同じ境遇になったときに初めてあなたの本当を感じ

          詩「立ち込める不信」   2018 6 6

          詩「クライ」   2018 5 15

          かじかむ指は市場で売っている 凍った足も市場で売っている 瞼に映る旅立ちの日 君と過ごしたゆららかな日 アンガーリンギンハニー アンガリンギナウ アンガーリンギンハニー アンガルックハイ クライ ルード クライ ルード クライ ルード クライ クライ 前の奴のコート見失ないように 全体主義のかもしだすプロジェニー 俺たちのコストハイアンドロウ 階級があるどうしてなんだろう アンガーリンギンハニー アンガリンギナウ アンガーリンギンハニー アンガルックハイ クライ ル

          詩「クライ」   2018 5 15

          詩「ありあまる食事」   2018 5 30

          愛を笑う人を笑ってはいけない 愛を失ったことがある証拠 正しいことはできなくてもより良いことはできるかもしれない 革新は人間が成すこと 拳銃は数人しか殺せない 僕は死ぬ前に君が健やかに眠る夜を作りたい 砲撃におびえず分断に嘆かず語らいの礎を作りたい 僕は死ぬ前に誰もが休む小屋を作りたい 兵士と君と傷ついた子ども 手を取り合って誓う響きを奏でたい 願いを忘れた人を笑ってはいけない 願いを裏切られたことがある証拠 あまりに遠いところに求めるから足元の一つ一つに気が付かない

          詩「ありあまる食事」   2018 5 30

          詩「雲は泣く鳴く」   2018 5 16

          長男が友達に石を投げた 前から公園で仲間外れにされていただけでなく年下からもバカにもされていた 今日もそんな感じで腹が立って石をなげたらしい そうしたらその年下の子に石があたった 一応友達だ 妻からその話を聞いた 長男を連れてスーツを着て謝りにいった 相手方の玄関を開けたら下が血まみれで お母さんが出てきて「全然大丈夫ですよ」って 「全然大丈夫ですよ」って そして「うちの子がいつもひどいことを言っていてごめんなさい」って 相手の子をみたら頭にガーゼをはってTシャツが見事に血ま

          詩「雲は泣く鳴く」   2018 5 16

          詩「Count the love」2018 5 25

          給食を食べるのはあと何回だろう 先生の授業はあと何回だろう 爪を切るのはあと何回だろう 歯を磨くのはあと何回だろう ピノキオを読むのはあと何回だろう ブランコに乗るのはあと何回だろう この自転車に乗るのはあと何回だろう ピアノが欲しいと思うのはあと何回だろう お父さんとお風呂に入るのはあと何回だろう お母さんにキスするのはあと何回だろう 姉さんにおやすみというのはあと何回だろう ふきのとうを見つけるのはあと何回だろう こわい話を聞くのはあと何回だろう 湖で泳ぐのはあと何

          詩「Count the love」2018 5 25