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青年海外協力隊🌍

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2019.1~2021.1 ザンビアで暮らす2年間の記録
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2019年8月の記事一覧

停電のなかで思うこと

停電のなかで思うこと

いま目の前にある人的・物的資源に限りはあるけど上手に使ったらもっともっとよくなるのに。アイディアはたくさんたくさん思いつくのに実行できない。
ひとを動かす力もお金も知識も経験もないし、それより一番はここで暮らす彼らの幸せに責任を持つことができないという自覚があること。そんな覚悟もできないし、そんな放漫さもない。

そんな悔しさと葛藤を毎日のように感じる日々。

自分の無力さは重々わかっているつもり

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固茹でのパスタを掻き込みながら考えたこと

固茹でのパスタを掻き込みながら考えたこと

週末、村から戻ったころから風邪症状と食思不振、倦怠感でどうも体調がいまいち。
でも熱があるわけでもないし、毎日職場の状況が気がかりで出勤して、忙しさに身を任せて頑張ってみるものの疲弊する。そんな日々の繰り返しだった。

食欲もないので、夕食はお茶漬けかインスタントラーメンか食べないで寝てしまう日々。食生活の乱れがまた体力を消耗する悪循環。

そんな流れを断ち切りたくて、今日は1日休むことにした。

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初心にかえり思うこと

初心にかえり思うこと

任地に新隊員が配属されることになった。
昨日から任地訪問に来ている。
感心事がいまの私と全然違うことにハッとさせられる。
なにが買えるのか、電気や水の供給状況はどうか、ネットが使えるか。
タクシーの乗り方、レストランでの手の洗い方、星の見え方。
心配したり、驚いたりすることが、すごくフレッシュで6か月前、自分が初めて任地にやってきた日のことを思い出す。

任地にはだれも先輩隊員はいなかった。
隊員

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いま目の前で起こっていること

いま目の前で起こっていること

いつもの帰り道、赤ちゃんを抱えて道端に腰かけているお母さんがいた。
道端にひとがしゃがみ込んでいる姿はここでは当たり前の光景。
なんとなく目に留まったものの、さほど気にはならなかったけれど、一緒に帰っていたベテランナースがお母さんに声をかけて近づいていった。なんとなく気になって私もお母さんのそばに行った。

毛布でぐるぐる巻きにされた赤ちゃんは、両手に収まるほどの大きさで目は開かず、かすかな泣き声

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慌ただしい1週間を振り返って思うこと

慌ただしい1週間を振り返って思うこと

スマートケア導入からクリニックの混乱が続いていて、毎日お昼休憩も取らず8-16時まで働く日々。クリニックではひたすらデータ入力の手伝いをして週3回コミュニティに出張してクリニックに戻ってまたデータ入力を繰り返す毎日。

私が一緒に働いている部署にはPCをスムーズに扱えるのが私ともうひとりの看護師しかいないのでデータ入力が追い付かない。だから入力が終わらなかった分の成長モニタリングカード、妊婦検診カ

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週末を村で過ごしながら考えたこと

週末を村で過ごしながら考えたこと

任地から約4時間離れた村で週末を過ごした。
幹線道路沿いの近隣の町から車で約1時間半、悪路を行った先にあるモザンビーク国境の村。
日本で文化人類学の研究をされている教授が約30年前からフィールドとしている村で、マラウイからザンビア東部に暮らしているチェワ族が暮らしている。

普段、私は町で暮らしている。町と言っても首都からはだいぶ離れているし、スーパーマーケットやファストフード店はないし、規模も小

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