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愛してきたものに救われる日々だ ――岸田教団&the明星ロケッツREBOOTTOURに参加したというただの日記

2019年3月24日。久々の全身の筋肉痛と、幸福感で目が覚めた。久々に行った岸田教団のライブはどうしようもなく幸せで、とんでもないくらい涙が出て、ツアータイトル通りに「再起動」させられた。パソコンの再起動ボタンを押されたみたいに、クリアになった世界は、いつもと全然変わらなかったけど、少しだけすっきりした気がした。

そんなわけでここから先はただのいち「岸田信者」(正式に宗教団体()になったのでファンとしてこう名乗ろうと思う)の単なる日記です。本当に考察も何もなく、彼らのこれまでのことを考えて、これからもよろしくお願いしますと感謝を述べる日記です。だいぶ勝手なことを書いていますことをご容赦ください。

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わたしのnoteを見ている方は名前しか知らないだろうから軽く説明しよう。

岸田教団&THE明星ロケッツとは、2007年、東方アレンジサークルとして同人活動していたリーダー岸田の呼びかけにより軽い気持ちで結成。ライブ一度限りで解散するはずだったがなぜか10年目をむかえて今日に至る。

http://whv-amusic.com/kisidakyoudan/biography/ より引用

ワーナー公式サイト↓

元々は同人バンドサークルで活動していた超大手だ。どのくらい大手かって言うと「同人バンド(=アマチュア)でオリジナル曲をリリースして、全国8カ所ツアーを行う」というちょっとよくわかりませんね…?ということをやってのける『サークル』だったのだ。Bassの岸田を筆頭に、ボーカルichigo、Gtはやぴ~、Drみっちゃんという4人が基本構成。(たまにGtてっちゃんが入る)(今回のツアーファイナルではてっちゃんが入っていた)

そうして2010年、アニメ「ハイスクールオブザデッド」の主題歌のタイアップとしてメジャーデビュー。

以来今日までアニソンをメインとして主題歌を担当したり、オリジナルアルバムをリリースしたりと活動している。

(フォロワーさんに前「博多豚骨ラーメンズ」の話してもらったからこれも岸田教団がやってるぞ、ということでリンクを貼っておく)

(ちなみにこのnoteもストレイを聞きながら書いている)

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「10年経っても、俺らは変わらずに同人サークルのままです!!」

2019年3月23日のツアーファイナル。MCでそんな風に岸田さんが高らかに言った瞬間に、どうしようもなく安心感を覚えてしまった。そうして「LIVE MY LIFE」でichigoさんに「みんなのためを思って作ったけど、結局自分たちのための曲になってしまった」って言われたとき、その瞬間にボロボロ泣いた。

岸田教団のライブで泣いたことなんか一度もなかった。わけのわからんくらい暴れて、モッシュされて柵で痣を作って、全身筋肉痛になってヘロヘロになりながら、三日くらい全然治らない耳鳴りと共にライブたのしい!!!!っていうだけのライブだったのに、初めて泣いた。10年前、同人時代に彼らが初めて全国ツアーした「LITERAL WORLD TOUR」のとき初めて参加してから、泣いたことなんか一度もなかったのだ。本当に。というかライブどころかメジャーデビューでも、曲を聞いても泣いたことがなかったし、これから先もこのバンドに泣かされることはないんだろうな、ずっと笑ってられるかな、なんて思ってた矢先だったので、めちゃくちゃ動揺した。

だってこの人たちは、ただ自分の好きなことを好きにやっているだけで、私だって、周りのみんなだって、その好き勝手やっている彼らを見たくて、勝手に見に来てる、って言うスタンスだったのに。そういうスタンスでずっとやってきたって思ってたのに、なんでそんな急にこっちを向くんだろう、っておもって。「みなさんのおかげでここまで来れました」なんて言葉はないけど、その分たくさん音楽で伝えて来てくれて、それでよかったんだよ、って思っていたのに。そんな風に言葉にしてもらって、ありがとうなんて言ってくれて。そんなのこっちがありがとうだよ!!!って。

岸田教団はずっと私の非日常だった。他の人と違ったことをするのは怖くて、だから誰かに合わせて生きるしかできなくて、もうそれでいいやって思っていた人生の中で、岸田教団を聞いているときだけ、私は少しだけ反骨精神をもって世界を見られていた。心がやさぐれてしまったら曲を聞いて、見えないように世間を蹴って、そうやって今まで生きてきた。夢も希望もなくて、生きろ、必死で生きろ、って。好きなこと勝手にやればいいよって。そんなことをただ真っ直ぐに音楽にして、活動にする彼らに憧れていた。

「同人サークル」としての在り方が好きで私はこの人たちを推してきた。そこに対する見返りなんか必要なかったし、自分たちはただ勝手にあんたらを好きでいただけなんだよ!って思ってたところで、ぽろっと言われた言葉に泣いてしまった。

メジャーデビュー直後の『リスアニ!』(2010 Jul vol2)で岸田さんがインタビューを受けてたんだけど、

別にメンバーもみんなこのバンドに対する愛着はないですからね(笑)
そもそも僕らは「みんなのチカラを合わせて何かを成し遂げる」とか全然好きじゃないんで。できることなら集まりたくないって思ってます。

…いやデビュー直後の単独インタビューでこんなこという?!笑 リーダーが堂々とこれを言ったバンドをよくわたしも推してきたな…と思うんだけど!これが本心なのかもしれないけれど、照れ隠しなのかもしれないけど、とにかくそんな風にドライでMCも本当にただのメンバー間の世間話の延長上みたいなバンドから「これが僕らの始まりの曲です」やら「みんなとお話ししたい」って言われるんですよ、いやもうそんなん、泣くでしょシンプルに!!!!!

なんていったらいいのかわからなくて、でもきっとこの感情にあるのは「ありがとう」なんだと思う。ずっと信じてついてきたことは、彼らに届いていたのかな?少しでもありがとう、の気持ちが伝わったのかなって。

ichigoさんのインスタで、


私たちを愛してくれて、諦めないでいてくれてありがとう

ってあって。これを読んだ瞬間に、またぶわ~って涙があふれてきた。なんかね、ファンでいたことを許された気がして。『諦めないでいてくれて』って文字を見た瞬間、ずっとファンでいたことは、どこかで彼らの力になってたんだな、ってようやく思えた。

岸田教団&the明星ロケッツというバンドは、どうしようもなく好き勝手な人たちだと思う。音楽はずば抜けているけれど、やることはやっぱりちょっと突飛で不思議で、やっぱり私の中では「非日常」なんだけど、だからこそ愛していきたいし、これからも彼らのことを諦めないでいたいなっておもった。人間がこうやって変わること、変わらないものがあることを教えてくれた岸田教団のことを、できるならずっと私も好きでいたい。


REBOOTTOUR、お疲れさまでした。本当に素敵な時間でした。

また勝手にあなたたちのファンでいさせてもらいます。ありがとう!