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サラリーマンってなんだろう

「サラリーマン」は誰もが知っている和製英語のひとつだ。企業に勤める人という意味で考えるなら”Business Person”が正だろうし、海外で仕事をする機会があるのなら、職種についてもう少し細かく説明することになる。
(Chief Manager of CircuitとかSenior director of Project Managementとか)

「サラリーマン」を直訳するなら「給料人」になるだろうか。ものすごく格好悪いし語感は「給料泥棒」に近いような気さえする。
「サラリーマンは楽な稼業」と唄ったのは植木等さんだが、人生楽あれば苦あり、楽する事ばかり考えている人間はとんでもないろくでなしとか「近頃の若いものは…」などと愚痴をこぼしてばかりいる「老害」的存在になってしまう。それとは逆に苦労を重ね愚痴もこぼさずストレスを溜めこんだら鬱になって自殺してしまったり、「過労死」という悲惨な形で人生を終えてしまう人も居る。

■サラリーマンは「楽」なのか
 国内では固定給に変動給を組み合わせた制度を採用している企業が多いようだ。ウチの会社は規模は大きいものの中小企業の集合体のような会社で、とにかく人を入れ替わりが激しい企業だ。管理職の多くは自分のポジションを確保したら能力がある人を部下にして自分の意思が通りやすい組織を構築する。他部署との折衝は数に任せて無理にでも通す。現場は疲弊し、上司はひたすら部下にストレスを与える。「サラリーマンなんだから言う事を聞きなさい」とか「給料はストレスの対価だ」などと言う輩が散見されたり、公務員の様に年功序列な組織であるならあなたの会社は立派な「ブラック企業」だといえよう。

 人間という動物はとても欲深く、無いものを欲しがる生物である。他人を管理する立場に立った場合、自分が楽するのではなく部下が楽しく働いているかどうか、ストレス過剰な状態になっていないかに気を配ることをオススメしたい。
 
■サラリーマンは「苦しい」のか
 ここで言う苦しい業務とは早く終わらせたかったり、嫌な役回りだけど他に担当できる人間が居ない業務のことである。この手の業務を行う時のコツは苦しさを少し周囲に対してアピールすることにあると僕は思う。独りで責任を背負っても良い結果に結び付くとは考えにくい。残業を何時間もし続けても解決しないような業務の場合、思い切って突然休みを取り自分がいない事によって職場に与えるインパクトがどの程度なのか確認してみても良いかもしれない。

 日本とは価値観が大きく異なるアメリカと給与制度を比較した記事はこちら。

「日本の給与制度」と「アメリカの給与制度」の違い、その根底にあるものとは

■ビジネスマンとはどう違うのか
 ビジネスのポイントは一言で言うと「価値を等価交換」し「WinーWin」の関係を築くことにあると僕は考えている。あなたが企業に対して提供する時間×行為が会社から与えられる給与や次の業務と釣り合っているのであれば、あなたと会社は「Win-Win」だと言えるのでは無いだろうか。その様な状態でないのであれば、つまり上司が頼りにならないのであればその上司と話をする(エスカレーション)必要がある。
 「Win-Win」の関係を築く相手が海外企業であったり、利害関係が一致しない相手だったりすると話は急に難しくなる。長い目で見て自分たちにメリットがありそうな取引であるのなら短期的な利益を「Take」よりも自分たちから何かを「Give」することを優先し、最終的に「Win-Win」な関係になる様、戦略を練る必要が出てくるからだ。
 「戦略」については、「孫子の兵法」を参考にすること、歴史小説を読むこと、シミュレーションゲームをやり込むことをオススメしたい。
(三國志とか信長の野望とかKing Of Kingsとか伝説のオウガバトルとかAge Of Empireとか・・・歳がバレそうなのでこの辺にしておこう)

■働き方改革は自分でしよう
  先日会社で「ジョブ・クラフティング」のセミナーをちょっとだけ受けてみた。要は「やり方」「対人関係」「考え方」の3点で自分なりの工夫をすることによって、仕事を少しでも楽しいものに変化させましょうってことであった。最近政府が 「働かせ方改悪」を目論み失敗に終わったが、自分の仕事にどんな面白みややりがいを見出すかは自分次第であり、上司や政治家に決めていただくことではない。

 個人的には来月から新しい職に就かせてもらえることになり、良い歳したおっさんではあるが近ごろは時が過ぎるのが楽しくてしょうがない状態である。来るべき業務のために「働くことの哲学」を読み進めることにしよう。

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