コンフリクト

あなた: 何とかならない時代の幸福論を読みました。

私: そうですね。あの本は、今の日本を取り巻く様々な問題を指摘していますよね。

あなた: 学校の先生たちって、可哀想。まるで日本を駄目にした犯人の一人のような言われよう。

私: 本当に大変な仕事ですよね。朝早くから夜遅くまで働き、土日も部活指導など、休みなく働いている先生が多いです。

あなた: 子どもたちの主体性を尊重させたら、必ず子どもたちは何かしら人間関係でコンフリクトするでしょう?

私: そうですね。コンフリクトは、子どもたちが成長する大切な機会です。しかし、親がすぐにクレームを入れてくると、先生も対応に困ってしまいます。

あなた: コンフリクトした状態から、子どもたちがお互いにコミュニケーションを取り合って、人間関係を築き上げていくのが、学びってものでしょう?

私: その通りです。しかし、今は、親がすぐに介入してしまうため、子どもたちが自ら問題を解決する機会が少なくなっています。

あなた: 最近は、コンフリクトが起きたらすぐに親がクレームを入れてくるの。しかも親のクレームは決まって勤務時間外なの。勤務時間外だからって無視する訳にはいかないの。

私: 勤務時間外にまで対応しなければいけないのは、先生にとって大きな負担です。仕事とプライベートのバランスも崩れてしまいますよね。

あなた: 普段でさえ勤務時間外に教材研究や部活指導をしているの。そこに親の理不尽なクレームが来たら、仕事がさらに回らなくなるの。だから、コンフリクトが起きないようにある程度規則で子どもを縛るしかないの。

私: 規則で子どもを縛ることも大切ですが、子どもたちの主体性を尊重することも大切です。そのバランスを取るのが難しいところです。

あなた: なのに、今度は子どもの主体性を!とか言われるの。

私: 社会全体で子どもの成長を支える必要があるのに、先生だけに負担を押し付けてしまうのはおかしいと思います。

あなた: ほんと、教員じゃなくてつくづく良かったと思う。

私: 教員を目指す人が減っているのは、教育の課題の一つです。

あなた: そして、教員志望の学生が減ってるみたいじゃない?そりゃそうよね。

私: 未来の教員不足は、日本の教育にとって大きな問題です。この状況を改善するためには、社会全体で取り組んでいく必要があるでしょう。

あなた: 未来の教員が確保できない国家は滅んでしまうと思うんだけど。これが噂の、日本死ねってやつ?

私: 極端な言い方は避けたいと思いますが、このままでは教育の質が低下していく可能性は確かにあります。

あなた: あ、もう死につつあるのか。

私: まだ諦めるのは早いです。一緒に、未来の教育のためにできることを探していきましょう。

あなた: はい。


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