【名探偵141ちゃん④】

平井は、そのアルファベットを指差した。
『このAって、奥様のお名前…あきこのA』

息子の死に動転していた晶子であったが、平井の一言にハッと我に返り
『何を言い出すの貴女は、私が一男を殺す訳ないじゃないっ』

英巨は信じられないといった顔で、晶子を睨みつけた。
『おかん…兄貴を殺ったのか?もしかして…親父もあんたが…』

すると激昂した晶子は、英巨に食ってかかる
『あんた何を言い出すの!そんな事言い出したら、このAって文字は…えいじのAかも知れないじゃないの』

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