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贅沢な瞬間

先日、小笠原諸島を訪れる機会をいただいた。
帰る日、仕事が終わってから船が出航するまで少し時間があった。

前日に、知り合いが話していた場所が頭から離れなくて、出航までの時間でそこへ行くことにした。

父島には、バスが通っており行きたいところへはバスで20分ほどだった。そこからさらに、20分歩く。
船が出る日だからか、バスには誰も乗っていなかった。バスから降りて、目的地は 中山峠 。

[東京都最南端のバス停]

前日まではきっと観光客や島民の方が、ちらほらいた所だとは思うけど、この日はシーンとしていた。

知らないところで、1人で散策するのは、冒険してるようでワクワクした。カメラ片手に、峠までキョロキョロしながら歩いていた。

峠まで登る途中に景色を見て、もう、感動しそうだった。小笠原のエメラルドグリーンのような、ミルキーブルーのような、何色といったら良いかわからないけど、綺麗な海が見えてきた。

峠に着くのが楽しみだなと、さらにワクワクしながら峠についた。

中山峠は、峠を挟み、右手にもビーチ、左手にもビーチが見える。その後ろは、山というか緑だ。
右手の奥の方には、乗って帰る船が小さく見えた。
峠には、ベンチと看板があるだけ。

自分の他に誰もいない。

目の前は、ただただ、海、山、空、大自然。

何をするでもなくて、ベンチからぼーっと海をながめたり、寝ころんで空をながめたり。

そうしていると、この大自然を独り占めしてる気分になり "あぁ、なんて贅沢!" という気持ちになった。
こうして大自然を感じる瞬間がとても好き。
静かにそのにいるだけでいい。
自然の音の中で、そこにいるだけで満たされる感じがする。
風の音、海の音、たまに鳥の鳴き声、自分、それだけ。

この日は、たまたまだけど誰もいなくて、さらに特別な時間だったように思う。

[真ん中の峠を挟んで、左右に海が見える中山峠]

振り返りながら、改めて、大自然の中で1人でいる時、満たされていく、何とも言えない贅沢な気持ちになる。

これまでの旅でも、一面の星空をたまたま1人で眺めていた時、広大な草原に沈む夕日を静かに1人で見ていた時など…同じ気持ちだったなと、思い出した。

写真に撮っても、あの時の景色はそのままま残せなくて(ただたんにカメラの技術が無いのもある)、頭の中にだけ残っている。
カメラに撮っても、全然違って、もっと素晴らしかったのに!といつも思う。

そんな、旅で感じたことをたまには書いてみた。

#小笠原諸島 #父島 #半分仕事 #贅沢な時 #ランニング旅 #もと陸上選手 #日記

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。共感していただいだり、楽しんでいただけましたら、とても嬉しいです。今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m