紬~つむぎ~

人生は旅。ただここに在る。宇宙、大地として「全体」として。言葉、音楽と暮らす。美しさと…

紬~つむぎ~

人生は旅。ただここに在る。宇宙、大地として「全体」として。言葉、音楽と暮らす。美しさとは循環。文具雑貨好き☕

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  • おうちのこと

    家は そこに暮らす人全員で 作る場

  • 人と向き合う

    人と語る 人と働く 人を楽にする 人を育てる

  • じぶんを守るということ

    「自分を守る」というテーマの文章を集めています。自分のものも、他の方のものも一緒に並べております。

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    思いと言葉と音楽

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時を経て 深みを増していくもの ー大人であることー

鏡を見て、自分の疲れた顔にショックを受けながら、身なりを整えて、家事などをして、再び鏡をのぞいたら、案外悪くない、と思った。動いている時の顔は悪くないものだと思った。 以前 「少年の心を持った人」の話を友人としていた。 友人は言った。少年らしさは、仕事のアイディアなどにつながる童心ならいいし、子どもの気持ちをわかってあげられるものならいいけど、なんだか、自分の未熟さを誤魔化すのに使ってる人もいるのではないか、と。 子どもは時として残酷なことを言う。他者のことを慮ることがで

    • 今から迎えに行くよ

       今日、娘が高校からバスで帰宅するのを、迎えに行った。一緒に買い物をしようと思って、仕事の帰り、少し遠回りをしてバス停に向かった。  着いたらちょうどバスが出たのが見えた。そして、彼女がこちらに向かって歩いてきた。思わず手を振ったら、振り返してくれたのだった。  それは娘がちっちゃいころからお世話になっていた保育園の近くだったのだけど、一瞬、なんだかタイムスリップ?というか、自分が今「どこに(どの時代に)」いるんだろうっていう不思議な感覚を覚えた。  仕事帰りに子どもを迎え

      • 手放す

        お餞別でいただいたハンドクリームの使い心地、とても気に入った。このハンドクリームを手にするたびに、柔らかい笑顔で、とんでもない仕事量をこなす彼女のことを思い出すんだろう。 これまでどれだけ「部屋を整理しよう」って言っても「これはまだ捨てたくない」とばかり言っていた家族が全員「もう○○も△△も捨てていいや」とか言い出して、急遽大掃除大会になった。 あまりにもがんばりすぎて、クタクタに疲れてしまい、夕食は買ってきたお弁当になった。でも下の娘と一緒にお風呂に入っているとき「今日

        • 包む 覆う

          布が好き。クッションカバーとかテレビカバーとか、部屋の印象を変えることができる。リバティーとかマリメッコとかを見てると心が光で満たされるような気がする。 昼寝をする子どもにブランケットをかけるのが好きだった。ブランケットで子どもが守られるような感じがする。 数ヶ月前、高校生が最近、大人のことを見る基準のひとつに「自分たちを敵対視する人かそうでないか」があると知り、心穏やかな日々を過ごせていないかもしれない若者の状況に胸が痛んだ。 私の気持ちは、今、思いがけない状況の変化

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        時を経て 深みを増していくもの ー大人であることー

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          自分と出会い直す

          本当にしたかったことができるかもしれない。そう気づくまでに2日かかった。 2日で気づけた、思い出せたなら、案外早かったかな。 今までいた場所では、自分の気持ちも、生活も、家族も何もかも後回しにしているってわかっていた。それでもいろいろ事情があって、この場所にとどまることを望んでいた。でも、なんとなくそれは叶わない気もしていた。なので、「自分にとって悪い展開はない」と言い聞かせて、数カ月過ごした。 とどまることが許されないとわかったときから、敗北感みたいなのが拭えずにいる一

          自分と出会い直す

          正解

           卒業式で卒業生が『正解』を歌った。 自分の娘が卒業証書を受け取る姿は、背筋がスッと伸びていて、綺麗だなあと思った。  どこに進学するかはまだ決まっていない。一番最後に受けた試験の結果を待っているところ。  何が正解かは、他の人には決められない。自分しか知らない。  親はそれを忘れずにいたい。

          自分をいたわってやれるのは自分だけ

          人の助けが必要な時は、頼らなければいけない。自分でなんとかしようと思わなくていい。 でも、自分のことをわかってほしいって思ってる時は、それはあんまりいい展開を期待できない。疲れたから、いつもより早く退勤しようとか早く寝ようって決められるのはやっぱり自分。自分のしてることや自分の存在を認めてやれるのも自分。 他人がなんと言ったって、自分が納得できなければ、いつまでも落ち着かない。 自分のことをわかるために誰かの手を借りることも必要だけど、あなたの大事な部分を照らしますよ、

          自分をいたわってやれるのは自分だけ

          とりあえずの幸福論

          何かと「愛がすべて」と言ってくる人がいて、「めんどくさい」と思っていた。愛はエネルギーなので、エネルギーがどう発せられるかによって、愛は重くもなれば、柔らかくもなる。 いろいろな世界が重なり、同時進行しているけれど、愛を知っているかどうかよりも、憎しみに囚われ、巻き込まれていないかどうかが、何かを見極める目安になると、最近思った。私のような、未熟さや世間知らずゆえに憎しみに身を滅ぼしそうになった者からすると、憎しみを浄化できる力を持った人たちの強さは、正直言って怖い、という

          とりあえずの幸福論

          テレビより 本とラジオと音楽

           テレビにかけたカバーを外さなくなった。小さい頃はアニメなどを楽しんでいた子どもたちもテレビを見なくなった。たまにテレビをつけていると思ったら、それはYouTubeや U-NEXTを見ているのだった。そう、地上波を見なくなったのだ。  お仕着せの流行や、買わせたい、盛り上がらせたいムードに疲れたんだろうか。それは地上波以外の媒体でもありそうなものだけど。でも、地上波は誰が主体の表現かわからなくなっているのかもしれない。。。誰か、自分の本当に表現したいことを、自分のしたいよう

          テレビより 本とラジオと音楽

          本当に選択したことは書かない

          ネット上で自分のことや家族のことをたくさん書き込んでいるのを見る一方で、絶対にSNSをしない人もいる。 プライベートなことをたくさん書いて どうするんだろうと知人が言っていた。SNSをしない人である。プライベートなことはプライベートな領域で誰かと共有していればいいのではないかと。そんなに「自分は幸せだ」とアピールしたいのかと不思議がっていた。その人は SNS上でも、リアルな世界でも 自分のことを他人に言う必要はないんだけどねとも言っていた。 以前、宝くじで大金を手に入れた

          本当に選択したことは書かない

          マフィンやパスタ

          食事を楽しみにする、そういう日常の中で育つ強さというものを最近実感する。 勉強とか断捨離より成果が目に見えやすいし、作って食べて片付けるっていう、循環のプロセスを自分の心身でもって辿ることができるから、世の中の、人間や生き物の本質のところにきちんと触れていることができているのかもしれないと思う。 伊坂幸太郎の本が家にあって(家族が買ってきていた)、うっかり読み進めてしまったけど、本を閉じてやっと寝る気になった。 本と食事と会話。そういうものを楽しめることが、自分にとっての

          マフィンやパスタ

          今朝 ラジオで 藤井風の「花」が2回もかかってビックリ。いい一日の始まりでした。

          今朝 ラジオで 藤井風の「花」が2回もかかってビックリ。いい一日の始まりでした。

          光はあなたの中にある、と教えてくれた

           大切な人のことを話す、ある人の姿は、とても優しい光に包まれていた。その人は、愛する人を見送らなくてはならなくなったのだった。そばに、その愛された人が寄り添っているかのような光でもあったし、そしてその人自身が持つ命の光でもあったと思う。  忙しい日々で、意識していなくても、そういう光はいつもそばにあるし、自分の中にもあると思う。ただ、いろいろなことに魂を奪われそうになるうちに、その明かりが見えないような、狭い視野の中で暮らしてしまっていることがよくあるように思う。  優し

          光はあなたの中にある、と教えてくれた

          誰のための記録なのか

          手帳やノートでの記録、iPadのノートアプリでの記録、このnoteでの文章。とにかく「書く」という行為なしに私の日々は進むことはない。ただ、その画像をSNS上で公開できるかというと、(noteを除いて)内容上の問題はもちろん、ビジュアル的にもお見せできるものは皆無だと思う。今思ったけど、到底見せられないものを、人に見られる状態にしたものが、このnote上にアップしているものなのだろうと思う。大体ここで書いているものは、書き始めたら、一気に最後まで書き上げて、大きく直すことがな

          誰のための記録なのか

          自分の顔をあまり見なくなってしまっていた

          毎年毎年 いろいろなことが起きて、すぐに表情が暗くなってしまう。 加齢とともに、自分の心身の変化にびっくりすることも増えて、なんだか自分の姿を整える気持ちがなくなってしまっていた。・・・って書いてみると、なんだかまずい状況だと思った。 怒っているから、怒りたくなるような状況がやってくるのよ、って今誰かに言われたら「そうなんだけど、そういう考え方で自分もいたけど、それにしてもいろいろありすぎるんだ、最近、自分の身の周りでも、あるいは親しい人の身の上にも」と言いたくなる。どんな

          自分の顔をあまり見なくなってしまっていた

          強気でいいのかもしれない

          最近、ずっと気持ちがもやもやしている。すっきりしない。なんかうまくいかないというか、周囲に言いたいように言わせてしまって、その言葉で嫌な思いを抱くということが続いている。 そもそも、今の職場に移ってから「悔しい」とか「辛いなあ」というような思いを抱くことが多かったな、とふと気づいた。だから、あえて下のような「正直に生きてていいんだよね、自分」みたいな、なんか自分で自分に言い聞かせるような記事を書いているのだと思う。   いつもなら、3年ぐらいで異動だったり育休だったりで働く

          強気でいいのかもしれない