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素肌で感じ心で感じる躍動感〜チームラボ プラネッツ

「ここは一本道なのね。それはそれで何が起こるかワクワクする」
そう言われて、ハッとしました。先日、同じくチームラボのミュージアム「ポーダーレス」の時は、見渡す限りの映像が境目のなく映し出されていたのとは対照的だと感じました。

この日やってきたのは、豊洲にある、チームラボのプラネッツです。入り口から長く続く一本道には小さな明かりが灯されるのみ。その下をパシャパシャと少し勢いのある水が流れるわけだが、周りに何もない分、意識の全てが水の感覚に持っていかれます。

そして、見るだけでなく体で感じる所が多くて、ぐちゃりと足を取られる足元がおぼつかない場所では搔き分けるようにして、前へと進み、そして巨大なバルーンを押したりしながら、ワッキャ言いながら、一本道を楽しみます。

そして、圧巻は、球体になっていて、見上げると広がる花々の映像です。
そこには、しなやかさがありました。
テクノロジーでは到底なし得ない、その表現はこの場所の中では成立していました。

また、ここも幻想的かつリアリティのある世界観に浸る事ができました。

花吹雪が舞う映像が天井に映し出されていました。そこでの花は可憐に咲き、舞い散り、絶えることなくずっと渦を巻いていました。そのさまは花の切なくて儚く、でも眩ゆい一生を表現し、人工的なはずのこの空間に、自然を感じました。

他にも、この場所には本物の水をかき分け、進む場所があります。“水を得た魚”とはよくいったもので、本物の水に投影された魚たちは、命を宿されたかのように華麗に泳いでいます。膝まで浸かった水が、デジタルなのにより現実感を高めます。

これらの体験の一つ一つに、心が躍る。童心に戻り、無邪気に戯れ、特別な時間となります。
そして、色々体感して思うのです。地球上の究極の発明はテクノロジーなんかじゃない。自然なんだな、と。

ここでの想い出が、僕にはやっぱり特別で、楽しくて、脳裏に今蘇って言葉が浮かんできたから、文章にしてみました。わーきゃあと何気なくはしゃぐその感じが違和感なくできるほどの技術の進歩ってすごいなと、心底思いました。

肌で自らの生を感じ、心で自然の生を感じました。ありがとう、今日も一緒に来てくれて。

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